「Clients」リソースの「Save Set」属性で、そのクライアントマシンのバックアップするデータを指定します。「Clients」リソースでは複数のセーブセットを指定できます。Backup サーバーは、指定されたセーブセットごとに、クライアントの save プログラムを新しいインスタンスで開始します。
セーブセットとは、バックアップの対象となる、1 台のクライアントマシンのファイルのグループのことです。セーブセットには、以下のものを組み込むことができます。
クライアント上のすべてのファイルまたはファイルシステム。これは値「All」で指定されるデフォルトの条件
ファイルシステム。例 : /usr
ファイル単体。例 : /home/mars/stars.txt
論理ボリュームなどの raw (生) スペース
データベース (Solstice Database Module がインストールされている場合)
マシンにクライアントライセンスが 1 つしかなくても、そのデータの個々の部分を異なるタイミングでバックアップできます。これは、クライアントが大量のデータを保持している場合に便利です。このためには、クライアントマシンのバックアップを、複数のクライアント/セーブセットのバックアップに分けてスケジュールを設定します。大規模なファイルシステムを複数のクライアント/セーブセットのインスタンスとして定義し直すことによって、大規模なクライアントファイルシステムを自動でバックアップでき、さらに、ファイルシステム全体のフルバックアップが一度に行われるのを避けることでシステムの負荷を軽減できます。