クライアントリソースとストレージノードのリストとの間の関係は「ストレージノードのアフィニティ」と呼ばれます。このストレージノードのアフィニティは、「Clients」リソースの「Storage Nodes」属性で定義します。ほとんどの Backup クライアントリソースの「Storage Nodes」属性のデフォルト設定は、Backup サーバーです。ストレージノードマシンのクライアントリソースの場合は、「Storage Nodes」属性のデフォルト設定は、そのストレージノードと Backup サーバーになっています。この属性には他のストレージノードの名前を追加できます。Backup サーバーはこの「Storage Nodes」属性の設定内容に従って、どのデバイスに各セーブストリームのデータを書き込むかを決定します。
サーバーのインデックスとブートストラップセーブセットがバックアップされるときには、そのデータは必ず Backup サーバーに対してローカルなデバイスに書き込まれます。ブートストラップはリモートデバイスにはバックアップできませんが、ブートストラップのクローンはリモートデバイスに書き込むことができます。mmrecov コマンドを使ってブートストラップセーブセットやサーバーのインデックスを復旧する場合には、ローカルデバイスからデータを復旧する必要があります。
バックアップの際には、「Storage Nodes」属性に列挙されているストレージノードマシンに接続されたデバイスだけが、クライアントのデータを受け取れます。操作ごとにストレージノードのリストを個々に指定することはできませんが、「Clients」リソースの「Storage Nodes」属性のストレージノード名は、いつでも追加と削除ができます。
バックアップが失敗し、次のメッセージが表示された場合には、ストレージノードのアフィニティに問題があります。
no matching devices; check storage nodes, devices or pools |
ストレージノードのアフィニティに関してよく起こる問題には、次のようなものがあります。
「Storage Nodes」属性に列挙されているストレージノードに接続されたデバイスがすべて使用不可能である
デバイスが、バックアップ要求に必要なプールに合致するボリュームを持っていない
すべてのデバイスが読み取り専用に設定されている
よくある例として、クライアントのアフィニティリストにストレージノードが 1 つしかなく、そのストレージノードに接続されているすべてのデバイスが使用不可能になっている場合が挙げられます。
このような場合には、問題点を修正してから、バックアップを再開する必要があります。問題点を修正するには、次のようにします。
クライアントのリストに含まれているいずれかのストレージノードに接続されたデバイスを使用可能にする
ストレージノードリストに含まれているデバイスのプールに関する制約条件を修正する
プールに関する制約条件を満たす使用可能なデバイスに接続されている別のストレージノードを、「Storage Node」属性に追加する
いずれかのデバイスを読み書き可能に設定する
ストレージノードの「Devices」リソースの「Save Mount Timeout」属性と「Save Lockout」属性を調整する (詳細は、オンラインヘルプを参照)