Backup サーバーは、さまざまなプラットフォームのクライアントをバックアップできます。この節では、クライアントを構成して Backup サーバーへバックアップする際のヒントを示します。
Backup サーバーと異なるオペレーティングシステムのクライアントを使用するためには、該当する ClientPak を購入し、有効にしなければなりません。ClientPak の詳細と、Backup サーバーがバックアップを開始する前に行う各クライアントに対するチェックの詳細は、「Backup によるクライアントライセンスの使用」を参照してください。
Solaris 2.6、AIX 4.2、および HP-UX 10.20 を使用しているクライアントでは、64 ビットファイルシステムがサポートされています。これらのクライアントでは、2G バイトよりも大きいファイルのアーカイブ、バックアップ、ブラウズ、および復旧が可能です。64 ビット対応でないクライアントでは、2G バイトより大きいファイルのブラウズはできますが、復旧はできません。
UNIX 用のすべての Backup クライアントについて、次に示すファイルを手動で更新し、確認しなければなりません。
DNS または NIS (Network Information System) を使用していない場合、/etc/hosts ファイルには Backup クライアントと Backup サーバーのインターネットアドレスが含まれている必要があります。
127.0.0.1 localhost loopback 137.69.8.1 server server.companyname.com 137.69.8.2 client client.companyname.com |
Backup は /etc/hosts ファイルを自動的に構成し、更新しません。手動でこのファイルを編集して、このファイルの情報が正しいことを確認する必要があります。ローカルホストループバックのエントリを削除したりコメントにしたりしないでください。
SunOS および Solaris クライアントソフトウェアのインストール時に、Backup 実行可能ファイルをインストールするときにデフォルトディレクトリを使用した場合は、デフォルトディレクトリが実行可能パスに含まれていなければなりません。デフォルト以外のディレクトリを指定した場合は、スーパーユーザーまたは Backup ユーザーの実行可能パスに、そのディレクトリを追加してください。
実行可能パスは PATH 環境変数で設定します。Backup 実行可能ファイルが入っているディレクトリを実行可能パスに追加することで、フルパス名を入力せずに Backup コマンドを実行できるようになります。たとえば、/usr/bin/nsr/nwbackup の代わりに nwbackup と入力するだけで済みます。
Windows NT 用の Backup クライアントでは、次に示すファイルを手動で更新し、確認する必要があります。
DNS または WINS (Windows Internet Naming Service) を使用していない場合は、%SYSTEMROOT%¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥HOSTS ファイルには、Backup クライアントと Backup サーバーのインターネットアドレスが必要です。HOSTS ファイルは単純な ASCII テキストファイルで、各行に IP (Internet Protocol) アドレスが入っています。各行の最初に IP アドレスがきて、そのあとにホスト名とそのマシンのすべての別名が続きます。次に例を示します。
127.0.0.1 localhost loopback 137.69.8.1 server server.companyname.com 137.69.8.2 client client.companyname.com |
%SYSTEMROOT%¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC ディレクトリには、HOSTS ファイルにエントリを追加する方法を示すサンプルの HOSTS ファイルがあります。ローカルホストループバックのエントリを削除したりコメントにしたりしないでください。
DNS または WINS を使用する場合には、DNS または WINS のサーバーに Backup クライアントと Backup サーバーの両方のエントリが入っていることを確認してください。
SERVERS ファイルは、通常は C:¥WIN32APP¥NSR¥RES に置かれています。このファイルの内容に基づいて、誰がこのクライアント上でのプログラムの実行を要求する権限を持つかを指定します。
このクライアントに他の Backup サーバーへのバックアップを行わせる場合には、SERVERS ファイルにその Backup サーバー名を追加する必要があります。1 行に 1 つのサーバー名を指定します。
別のクライアントから、このクライアントに対して指示に従った復旧処理を行わせる場合には、その名前を ¥nsr¥res¥servers ファイルに追加します。1 行に 1 つのクライアント名を指定します。
どの Backup サーバーからもこの Backup クライアントをバックアップできるようにする場合には、SERVERS ファイルを削除します。
変更を保存したら、Backup Remote Exec Service を再起動して、変更内容を有効にします。
どの Backup サーバーからもこの Backup クライアントをバックアップできるようにするには、SERVERS ファイルを削除します。
Windows NT 用の Backup クライアントには、Microsoft 提供の最新のサービスパックが適用されている必要があります。
次のサービスが実行されていることを確認します。
Backup Remote Exec Service (nsrexecd.exe)
Backup Portmapper Service (portmap.exe と呼ばれる)
Backup Portmapper Service は Backup クライアント用のオプションのサービスです。このサービスを有効にするには、Backup Remote Exec Service よりも前に起動してください。
Windows 95 クライアントでは、次に示すファイルを手動で更新し、確認する必要があります。
DNS または WINS を使用していない場合は、通常は C:¥WINDOWS にある HOSTS ファイルには、Backup クライアントと Backup サーバーのインターネットアドレスが必要です。HOSTS ファイルは単純な ASCII テキストファイルで、各行に IP アドレスが入っています。各行の最初に IP アドレスがきて、そのあとにホスト名とそのマシンのすべての別名が続きます。次に例を示します。
127.0.0.1 localhost loopback 137.69.8.1 server server.companyname.com 137.69.8.2 client client.companyname.com |
Windows 95 のディレクトリ (通常は C:¥WINDOWS) には、実際の HOSTS ファイルにエントリを追加する方法を示すサンプルの HOSTS ファイル (HOST.SAM) があります。ローカルホストループバックのエントリを削除したりコメントにしたりしないでください。
DNS または WINS を使用する場合には、DNS または WINS のサーバーに Backup クライアントと Backup サーバーの両方のエントリがあることを確認してください。
SERVERS ファイルは C:¥PROGRAM FILES¥LEGATO¥NSR¥RES に置かれています。このファイルの内容に基づいて、誰がこのクライアント上でのプログラムの実行を要求する権限を持つかを指定します。
このクライアントに他の Backup サーバーへのバックアップを行わせる場合には、SERVERS ファイルにその Backup サーバーの名前を追加する必要があります。1 行に 1 つのサーバー名を指定します。
別のクライアントから、このクライアントに対して指示に従った復旧処理を行わせる場合には、その名前を ¥nsr¥res¥servers ファイルに追加します。1 行に 1 つのクライアント名を指定します。
どの Backup サーバーからもこの Backup クライアントをバックアップできるようにする場合には、SERVERS ファイルを削除します。
変更を保存したら、Backup Remote Exec Service を再起動して、変更内容を有効にします。
どの Backup サーバーからもこの Backup クライアントをバックアップできるようにするには、SERVERS ファイルを削除します。
Windows 95 クライアントには、Microsoft 提供の最新のサービスパックが適用されている必要があります。
Backup Scheduled Backup (wtcpschd.exe) が実行されていることを確認します。Startup フォルダに Backup Scheduled Backup をコピーすると、スケジュールされたバックアップが自動的に実行されます。
NetWare クライアントでは、次に示すファイルを手動で更新し、次の点を確認する必要があります。
SYS:ETC¥HOSTS ファイルには、Backup クライアントと Backup サーバーのインターネットアドレスが必要です。HOSTS ファイルは単純な ASCII テキストファイルで、各行に IP アドレスが入っています。各行の最初に IP アドレスがきて、そのあとにホスト名とそのマシンのすべての別名が続きます。また、HOSTS ファイルにはローカルホストのエントリも必要です。次に例を示します。
127.0.0.1 localhost loopback 137.69.8.1 server server.companyname.com 137.69.8.2 client client.companyname.com |
TCP/IP ホスト名と NetWare サーバー名には、Backup for NetWare クライアント名が入ります。上の例では、client の部分は NetWare サーバー名で置き換えられます。
AUTOEXEC.NCF ファイルで、TCP/IP をロードし、正しくバインドしなければなりません。次に例を示します。
load tcpip load pcntnw board=1 frame=ethernet_ii name=e_ii bind ip to e_ii addr=137.69.8.2 mask=255.255.255.000 |
Backup をインストールする前に TCP/IP をロードし、バインドしてください。そうしないと、一部の構成ファイルが正しく更新されません。
TCP/IP ネットワーク上での Backup 操作に影響し、Backup のインストール時に自動的に構成されるファイルとしては、ほかに次のものがあります。
SYS:ETC¥RPCUSERS、SYS:ETC¥SERVICES、
SYS:ETC¥RPC、SYS:ETC¥GATEWAYS、
SYS:ETC¥NET¥NETWARE¥SERVICES、および、通常は SYS:NSR にある RPCNET.CFG
これらのファイルは、他の RPC ベースの製品でも使用されることがあり、Backup をインストールする前にクライアント上にすでにある可能性があります。ファイルがすでにある場合には、Backup はインストールの際にこれらのファイルを上書きしません。ほとんどの場合、他の RPC ベースのソフトウェアに添付されているファイルは、Backup でも使用できます。
Macintosh クライアントは次の条件を満たしていなければなりません。
Macintosh System Software リリース 7.1、7.5.1、または 7.5.2 がインストールされている
MacTCP リリース 2.0.6 がインストールされている
MacTCP で、EtherTalk ではなく Ethernet が選択されている
Macintosh からドメイン名サービス (DNS) が使用できる。DNS は手動で正しく構成する必要がある
ドメイン名と IP アドレスは、DNS サーバーの /etc/resolv.conf ファイルの内容と一致している必要があります。/etc/resolv.conf ファイルによって、そのマシンに対して正しいネームサーバーを指定できます。resolv.conf ファイルがない場合は、リゾルバはローカルマシンのネームサーバーを使用します。次に例を示します。
domain companyname.com nameserver 137.69.8.2
TCP、DNS、および UDP ユーティリティが Macintosh で使用できます。また、障害追跡のために ping ユーティリティも利用できるようにしておくことをお勧めします。
Macintosh クライアントで Backup サーバーが完全名で指定されている必要があります。