Solstice Backup 5.1 管理者ガイド

Backup によるクライアントライセンスの使用

バックアップが開始されると、Backup クライアントは自分の属性を Backup サーバーに渡します。Backup サーバーは、この情報を使って、クライアントがバックアップを許可されているかどうかを確認します。クライアントライセンスを使用するには、次に示す「Clients」リソースの読み取り専用の属性を使用します。

Backup サーバーを有効にすると、そのイネーブラによって、決まった数のクライアントがそのプラットフォームで有効になります。たとえば、Solaris 上の Backup サーバーは、ある決まった数の Solaris または SunOS クライアントのライセンスを持っています。他のプラットフォームのクライアントから Backup サーバーに接続したい場合は、そのプラットフォーム用の ClientPak イネーブラを購入する必要があります。

サーバーに格納されているすべてのイネーブラコードによって許可される数以上のクライアントを定義できますが、Backup サーバーはバックアップ時にクライアントの数とタイプを制限します。このときに、バックアップの際接続されているクライアントの数が、そのイネーブラコードによって許可されているクライアント数以下であることと、クライアントのタイプがそのイネーブラコードによって許可されているタイプであることを確認します。

クライアントライセンスには、サーバー用とワークステーション用の 2 つの種類があります。マシンがバックアップの際に使用するクライアントライセンスのタイプは、そのオペレーティングシステムによって決まります。以下のプラットフォームのマシンは、サーバークライアントライセンスを使ってバックアップします。

上記以外の Windows 95、Windows NT Workstation、OS/2、Macintosh などのプラットフォームのマシンは、ワークステーションクライアントライセンスでバックアップできます。ワークステーションライセンスでバックアップできるマシンをバックアップする場合には、サーバーライセンスしか使用できない場合、ワークステーションライセンスのあるマシンはサーバーライセンスを借りることができるので、バックアップを続行することができます。ただし、サーバーライセンスを必要とするマシンがワークステーションライセンスを借りることはできません。Backup がサポートしているクライアントタイプを表 5-2 に示します。

表 5-2 Backup イネーブラがサポートしているクライアントタイプ

イネーブラ 

クライアントタイプ 

Solaris サーバー 

Solaris と SunOS 

NetWare サーバー 

NetWare、Windows 3.1x、Windows 95、OS/2 

UNIX ClientPak 

すべての UNIX プラットフォームのクライアント (無制限) 

ClientPak for PC Desktops  

Windows NT Workstation、Windows 3.1x、OS/2、Windows 95 のクライアント (無制限) 

ClientPak for Windows NT 

Windows NT Server と Windows NT Workstation のクライアント (無制限) 

ClientPak for Macintosh 

Macintosh のクライアント (無制限) 

ClientPak for HP-MPE 

HP-MPE のクライアント (無制限) 

ClientPak for NetWare 

NetWare のクライアント (無制限) 

次に示すケースでは、ライセンス上の制約のために、バックアップは拒否されます。

UNIX 版 Backup 5.0 より前にリリースされた Backup クライアントでは、バックアップ時に Backup サーバーに対して自分自身を識別します。Backup サーバーは、これらのクライアントをバックアップする場合はワークステーションライセンスを使用します。

UNIX 版 Backup 5.0 より前にリリースされた Backup 製品のイネーブラは、サーバーライセンスと見なされます。