インストールした Backup ソフトウェアの新バージョンを使用するには、次の手順に従って、4.1.x バージョンのサーバーインデックス、メディアデータベース、構成ファイルをバックアップメディアから復旧します。
ブートストラップ情報を取得します。
mmrecov プログラムでは、ブートストラップのセーブセット ID 番号 (ssid) を尋ねてきます。サーバーを含めて、定期的にスケジュールされたバックアップを実行する場合は、必要なバックアップメディア名が付いたブートストラップファイルのコピー (ハードコピーまたは電子的ファイルのいずれか) とブートストラップの ssid を持っていなければなりません。この情報が見つからない場合は、シェルプロンプトで scanner -B コマンドを使用して、ブートストラップの ssid を取得します。
bootstrap という名前の最新のバックアップが入っているバックアップメディアを検索し、これをサーバーのバックアップデバイスにロードします。
mmrecov コマンドを使って、ブートストラップのバックアップ内容を抽出します。
mmrecov プログラムが、ブートストラップの ssid、起動ファイル番号 (既知の場合)、起動レコード番号 (既知の場合) を尋ねてきます。
複数のバックアップデバイスが使用可能な場合は、mmrecov プログラムは、使用するデバイス名も入力するように要求してきます。入力要求があるごとに、Return キーを押して、 Backup が提供するデフォルト値をとることもできます。
mmrecov プログラムが終了すると、次のようなメッセージが表示されます。
The on-line index for `server-name' is now fully recovered. |
nsrwatch または nwadmin などの Backup コマンドを使って、インデックスと構成ファイルの復旧中にサーバーの進行状況を表示できます。nsrwatch コマンドの出力の先頭に mmrecov プログラムの出力が 表示されないように、新しいウィンドウ (シェルツール) を開いて、このウィンドウ上で復旧処理を監視します。
/nsr/index ディレクトリと違って、構成ファイルがある /nsr/res ディレクトリは、Backup の実行中には確実に上書きすることはできません。そのため、mmrecov プログラムにおいては、/nsr/res ディレクトリを /nsr/res.R として復旧します。復旧処理の終了後に、/nsr/res.R ファイルを削除してください。
mmrecov コマンドとその出力例の詳細は、『Solstice Backup 5.1 障害復旧ガイド』または mmrecov のマニュアルページを参照してください。