Backup 構成ファイルまたはインデックス、あるいはその両方を復旧する場合は、その前に、損傷したシステム上の元のメディアから Backup ソフトウェアをインストールし直さなければなりません。
Backup ソフトウェアをインストールし直すには、次の手順に従います。
必要に応じて、損傷したディスクを取り替えます。交換用ディスクのサイズは、元のディスクと同じか、それより大きくします。
保存されているディスクパーティション情報を使って、元のディスクと同じ構造のディスクパーティションを作成し直します。
詳細は、「ディスク情報」を参照してください。
ディスク情報コマンドで得られた出力を使って、復旧対象のパーティションごとにファイルシステムを作成してから、プロックパーティションをマウントします。 Backup では、ファイルシステムの初期化や作成はしないで、データを既存のファイルシステム内に復旧します。
適切なコマンドを使って、交換用ディスクをフォーマットします。
SunOS の場合も Solaris システムの場合も、newfs コマンドまたは mkfs コマンドを使います。
オリジナルのソフトウェアと付属のマニュアルを使って、Backup ソフトウェアをインストールし直します。
Backup クライアント上では、Backup バイナリファイルにアクセスするだけです。Backup は、/usr/sbin/nsr ディレクトリから実行することもでき、Backup を実行している別のシステムから Backup バイナリファイルを NFS マウントすることもできます。手順の詳細は、『Solstice Backup 5.1 ご使用にあたって』を参照してください。障害発生前にインストールしていた Backup パッチがあれば、それらも再インストールします。
Backup サーバーの場合のみ - /nsr/res ディレクトリ (構成ファイル) がまだ残っていれば、ライセンスイネーブラをロードし直す必要はありません。/nsr/res ディレクトリが破壊されている場合は、構成ファイルを復旧すると、ライセンスイネーブラも復旧されます。
Backup インデックスと構成ファイル (/nsr) が入っている別のディスクにリンクを設定している場合、または別のディスクに格納されているほかの Backup ディレクトリにリンクを設定している場合は、この時点でリンクを設定し直します。
Backup サーバーの場合のみ - オートチェンジャ上にバックアップして、あとの障害復旧作業でオートチェンジャを使いたい場合は、Backup をインストールしたあと、jb_config コマンドを使ってオートチェンジャを追加し、構成します。詳細は、「オートチェンジャ (ジュークボックス) による復旧」を参照してください。
復旧のために Backup バイナリファイルにアクセスするには、次に示す例のような方法もあります。現在ネットワーク上で復旧されたシステムと同じような、Backup を稼動しているシステムがほかにもある場合は、Backup バイナリファイルを、損傷したシステム上で NFS マウントすることができます。
バイナリファイルにアクセスする例を次に示します。
# mount venus:/usr/etc /mnt # /mnt/recover -s server -q recover> add / recover> force recover> recover |
システムがサーバーである場合は、Backup インデックスと構成ファイルを復旧して障害復旧を続けます。手順の詳細は、「Backup インデックスと構成ファイルの復旧方法 」を参照してください。
システムが Backup クライアントまたはストレージノードである場合は、手順の詳細は、「Backup クライアントとストレージノードの復旧方法」を参照してください。