Solstice Backup 5.1 障害復旧ガイド

Backup ソフトウェア復旧の準備方法

Backup 構成ファイルまたはインデックス、あるいはその両方を復旧する場合は、その前に、損傷したシステム上の元のメディアから Backup ソフトウェアをインストールし直さなければなりません。

Backup ソフトウェアをインストールし直すには、次の手順に従います。

  1. 必要に応じて、損傷したディスクを取り替えます。交換用ディスクのサイズは、元のディスクと同じか、それより大きくします。

  2. 保存されているディスクパーティション情報を使って、元のディスクと同じ構造のディスクパーティションを作成し直します。

    詳細は、「ディスク情報」を参照してください。

  3. ディスク情報コマンドで得られた出力を使って、復旧対象のパーティションごとにファイルシステムを作成してから、プロックパーティションをマウントします。 Backup では、ファイルシステムの初期化や作成はしないで、データを既存のファイルシステム内に復旧します。

  4. 適切なコマンドを使って、交換用ディスクをフォーマットします。

    SunOS の場合も Solaris システムの場合も、newfs コマンドまたは mkfs コマンドを使います。

  5. オリジナルのソフトウェアと付属のマニュアルを使って、Backup ソフトウェアをインストールし直します。

    Backup クライアント上では、Backup バイナリファイルにアクセスするだけです。Backup は、/usr/sbin/nsr ディレクトリから実行することもでき、Backup を実行している別のシステムから Backup バイナリファイルを NFS マウントすることもできます。手順の詳細は、『Solstice Backup 5.1 ご使用にあたって』を参照してください。障害発生前にインストールしていた Backup パッチがあれば、それらも再インストールします。

    Backup サーバーの場合のみ - /nsr/res ディレクトリ (構成ファイル) がまだ残っていれば、ライセンスイネーブラをロードし直す必要はありません。/nsr/res ディレクトリが破壊されている場合は、構成ファイルを復旧すると、ライセンスイネーブラも復旧されます。

  6. Backup インデックスと構成ファイル (/nsr) が入っている別のディスクにリンクを設定している場合、または別のディスクに格納されているほかの Backup ディレクトリにリンクを設定している場合は、この時点でリンクを設定し直します。

    Backup サーバーの場合のみ - オートチェンジャ上にバックアップして、あとの障害復旧作業でオートチェンジャを使いたい場合は、Backup をインストールしたあと、jb_config コマンドを使ってオートチェンジャを追加し、構成します。詳細は、「オートチェンジャ (ジュークボックス) による復旧」を参照してください。

    復旧のために Backup バイナリファイルにアクセスするには、次に示す例のような方法もあります。現在ネットワーク上で復旧されたシステムと同じような、Backup を稼動しているシステムがほかにもある場合は、Backup バイナリファイルを、損傷したシステム上で NFS マウントすることができます。

    バイナリファイルにアクセスする例を次に示します。


    # mount venus:/usr/etc /mnt
    # /mnt/recover -s server -q
    recover> add /
    recover> force
    recover> recover

    システムがサーバーである場合は、Backup インデックスと構成ファイルを復旧して障害復旧を続けます。手順の詳細は、「Backup インデックスと構成ファイルの復旧方法 」を参照してください。

    システムが Backup クライアントまたはストレージノードである場合は、手順の詳細は、「Backup クライアントとストレージノードの復旧方法」を参照してください。