N1 Service Provisioning System 4.1 は、次の専用アプリケーションを備えた分散ソフトウェアプラットフォームです。
「Master Server」 – コンポーネントとプランを格納する中央サーバー。アプリケーション配備の管理用インタフェースを提供する
「Local Distributor」 – データセンターやファイアウォールを介したネットワーク通信を最適化するため、Master Serverのプロキシとして機能するオプションサーバー
「Remote Agent」 – 個々のホスト上で処理を実行する小さな管理アプリケーション。複数存在する場合もある。 N1 Service Provisioning System 4.1 の管理下の全ホストが必要とする
「コマンド行インタフェースクライアント」 – Master Server 上で実行されるコマンドを受け付ける小さなオプションアプリケーション
Master Server は、Solaris OS、Red Hat Linux、Microsoft Windows 2000 Server、Microsoft Windows 2000 Advanced Server の各システムで実行可能です。 Master Server は、次の処理を行う中央サーバーです。
プロビジョニングソフトウェアに登録されているすべてのホストを識別するデータベースを管理する
コンポーネントとプランをリポジトリに格納する
リポジトリに格納されたオブジェクトのバージョン管理を実行する
IT 管理者を認証し、承認されたユーザーだけが特定の処理を実行できるようにする
依存性の追跡、配備などの処理を実行する専用エンジンを格納する
ユーザーに HTML インタフェースと CLI インタフェースを提供する
Local Distributor は、Remote Agent の配信と管理を最適化するプロキシです。 データセンターは、Local Distributor を使って、次の処理を行います。
配備時のネットワークトラフィックを最小化する。 Local Distributor は、Master Server から送信されたコンポーネントのコピー 1 部を複製し、複数のシステムにインストールする
ファイアウォールの再構成を最小化する。 ファイアウォールが Master Server と複数のシステムとの間に置かれている場合、管理者は、このファイアウォールを、配備に関わるすべてのシステムに対してではなく、Local Distributor を実行するシステムに対してだけオープンすることができる
大規模な配備の実行時に、Master Server への負荷を最小化する
Remote Agent は、N1 Service Provisioning System 4.1 の管理下の全システム上で実行されるアプリケーションです。 Remote Agent は、Master Server からリクエストされた処理を実行します。 Remote Agent をサポートするプラットフォームには、Solaris OS、Red Hat Linux、IBM AIX、Microsoft Windows 2000 があります。 Remote Agent で実行できる処理は次のとおりです。
サーバーのハードウェアおよびソフトウェアの構成を Master Server に報告する
サービスを開始 / 停止する
ディレクトリの内容とプロパティを管理する
ソフトウェアをインストール / アンインストールする
コンポーネントモデルに指定されたオペレーティングシステムコマンドとネイティブスクリプトを実行する
コマンド行インタフェース (CLI) クライアントは、Master Server に通信パスを提供します。Master Server は、この通信パスを利用して、ローカルシステムやリモートシステムからコマンドを実行します。 CLI クライアントは、次の環境でのコマンドの実行を可能にします。
Windows コマンド行
bash などの UNIX シェル
これらのコマンドを実行するため、CLI クライアントは、Master Sever との TCP/IP 接続、または SSL や SSH によるセキュア接続を確立します。
CLI クライアントは、次の 2 つのモードで動作します。
コマンドを 1 つずつ送信するシングルコマンドモード
コマンドプロンプトの表示、コマンド履歴の管理、Jython スクリプティングの許可を実行する対話型モード
対話型モードのとき、CLI クライアントは Jython プログラミング言語を使用します。 Jython は、動的でオブジェクト指向型の高水準言語である Python の Java 実装です。
CLI クライアントを対話型モードで実行するすべてのシステムに、Jython をインストールしてください。 Jython の詳細情報の確認とダウンロードは、 で行います。