この章では、コンポーネントの管理に必要なコマンドについて説明します。
CLI には、コンポーネントを管理する以下のコマンドセットが含まれています。
表 6–1 コンポーネント管理のためのコマンドセット
CLI 接頭辞 |
コマンドセットの説明 |
---|---|
cdb.c |
コンポーネント (XML モデル) を管理するコマンド |
cdb.ic |
インストール済みコンポーネントについての情報を検出するコマンド |
cdb.vs |
変数設定オブジェクトを管理するコマンド |
cdb.ssr |
システムサービスの ref オブジェクトを管理するコマンド |
cdb.ctr |
コンポーネント型の ref オブジェクトを管理するコマンド |
この章では、これらの各セット内のすべてのコマンドについて説明します。
cdb.c コマンドは、コンポーネントを管理するための汎用的な制御を提供します。
表 6–2 コンポーネントを管理する CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.c.ci |
表示不可のコンポーネントとコンポーネントモデルをチェックインする |
cdb.c.co |
コンポーネントをチェックアウトする |
cdb.c.la |
すべてのコンポーネントの全バージョンを一覧表示する |
cdb.c.lo |
コンポーネントについての詳細情報を一覧表示する |
cdb.c.lv |
コンポーネントの全バージョンを一覧表示する |
cdb.c.mod |
コンポーネントを変更する |
cdb.c.sc |
1 つ以上のカテゴリをコンポーネントに適用する |
cdb.c.sh |
コンポーネントを表示または非表示にする |
cdb.c.del |
コンポーネントを削除する |
特定のコンポーネントをチェックインするには、cdb.c.ci コマンドを使用します。 このコマンドは、以下のシナリオで使用する必要があります。
表示不可のコンポーネント (たとえば、 untyped または container コンポーネント) をチェックインする必要がある場合。
表示可能なコンポーネントをチェックインする場合は、cdb.rsrc.ci コマンドを使用します。 コマンドと引数の説明については、「cdb.rsrc.ci」 を参照してください。
コンポーネントモデル (コンポーネントの XML 表現) をチェックインする必要があるが、参照先コンポーネントやソースオブジェクトはチェックインしない場合。 この機能は、制御ブロックや変数値の更新時に使用できます。
コンポーネントの新しいバージョンとすべての参照先コンポーネントを作成する場合は、cdb.rsrc.ci コマンドを使用します。 コマンドと引数の説明については、「cdb.rsrc.ci」を参照してください。
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
path |
[R] |
InputStreamWrapper |
XML フォーマットのコンポーネント |
major |
[O] |
ブール型 |
新しい主要バージョンとしてチェックインするかどうか。デフォルトは false |
import |
[O] |
ブール型 |
変数設定をインポートするかどうか。デフォルトは true |
hidePrev |
[O] |
ブール型 |
古いコンポーネントを非表示にするかどうか。デフォルトは true |
result |
コンポーネント |
新しいコンポーネント |
このコマンドは、コンポーネントをチェックアウトし、 指定されたコンポーネントを XML フォーマットで出力します。
表 6–4 cdb.c.co コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
表示するコンポーネント XML の ID |
result |
コンポーネント |
コンポーネント |
このコマンドは、すべてのコンポーネントの全バージョンを一覧表示します。
表 6–5 cdb.c.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
sh |
[O] |
ブール型 |
非表示コンポーネントを表示するかどうか。デフォルトは false |
cat |
[O] |
CategoryID |
適用するカテゴリフィルタ。デフォルトは「all」(システムカテゴリ以外のすべてのカテゴリ) |
result |
SummaryComponentArray |
コンポーネント |
このコマンドは、指定されたコンポーネントの詳細を一覧表示します。
表 6–6 cdb.c.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
表示するコンポーネントの ID |
result |
Component |
コンポーネント |
このコマンドは、指定されたコンポーネントのすべてのバージョンを一覧表示します。
表 6–7 cdb.c.lv コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
コンポーネント |
コンポーネント |
result |
SummaryComponentArray |
コンポーネントのすべてのバージョン |
このコマンドは、新しいリソースバージョンを持つコンポーネントを保存します。
表 6–8 cdb.c.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント |
label |
[O] |
文字列 |
コンポーネントのラベル |
desc |
[O] |
文字列 |
コンポーネントの説明 |
rva |
[O] |
StringArray |
リソースのバージョン。バージョン番号は、推奨する場合は「#」、デフォルトの場合は「+」、最新の場合は「-」とする。また、すべてのリソースに最新を使用する場合はこの引数を省略する この引数は、複合コンポーネントにのみ適用可能 |
hidePrev |
[O] |
ブール型 |
古いビルドを非表示にするかどうか。 デフォルトは true |
result |
コンポーネント |
コンポーネント |
このコマンドは、コンポーネントをカテゴリのセットと関連付けます。
表 6–9 cdb.c.sc コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
影響を受けるコンポーネントの ID |
catIDs |
[R] |
CategoryIDSet |
このコンポーネントに関連付けるカテゴリの ID |
all |
[O] |
ブール型 |
コンポーネントのすべてのバージョンを変更するかどうか。デフォルトは false |
このコマンドは、コンポーネントをカテゴリのセットと関連付けます。
表 6–10 cdb.c.sc コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
影響を受けるコンポーネントの ID |
catIDs |
[R] |
CategoryIDSet |
このコンポーネントに関連付けるカテゴリの ID |
all |
[O] |
ブール型 |
コンポーネントのすべてのバージョンを変更するかどうか。デフォルトは false |
このコマンドは、コンポーネントを削除します。
表 6–11 cdb.c.del コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
削除するコンポーネントの ID |
all |
[O] |
ブール型 |
コンポーネントのすべてのバージョンを削除するかどうか。デフォルトは false |
cdb.ic コマンドは、すでにホストにインストールされているコンポーネントについての情報を検出します。
表 6–12 インストール済みコンポーネントを管理する CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.ic.lbc |
コンポーネントがインストールされているすべてのホストを一覧表示する |
cdb.ic.lbh |
特定のホストにインストールされているすべてのコンポーネントを一覧表示する |
cdb.ic.vs.lo |
指定された生成済みの変数設定オブジェクトの詳細を一覧表示する |
このコマンドは、特定のコンポーネントがインストールされているすべてのホストを一覧表示します。
表 6–13 cdb.ic コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント ID |
result |
InstalledComponentBeanArray |
インストールされたコンポーネント |
このコマンドは、特定のホストにインストールされているすべてのコンポーネントを一覧表示します。
表 6–14 cdb.ic.lbh コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
host |
[R] |
HostID |
ホスト ID |
cat |
[O] |
CategoryID |
適用するカテゴリフィルタ。デフォルトは all |
result |
InstalledComponentBeanArray |
インストール済みのコンポーネント |
このコマンドは、特定の生成済み変数設定オブジェクトの詳細を一覧表示します。
表 6–15 cdb.ic.vs.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
InstalledComponentID |
表示される生成済み変数設定を持つインストール済みコンポーネントの ID |
result |
GeneratedVariableSettings |
生成された変数設定 |
cdb.vs コマンドは、コンポーネントの変数設定を管理します。
表 6–16 変数設定を管理する CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.vs.add |
新しい変数設定オブジェクトを追加する |
cdb.vs.del |
変数設定オブジェクトを削除する |
cdb.vs.imp |
変数設定オブジェクトをコンポーネントからコンポーネントにインポートする |
cdb.vs.la |
特定のコンポーネントに関連付けられたすべての変数設定オブジェクトを一覧表示する |
cdb.vs.lo |
特定の変数設定オブジェクトの詳細を一覧表示する |
cdb.vs.mod |
変数設定オブジェクトを変更する |
このコマンドは、新しい変数設定オブジェクトを追加します。
表 6–17 cdb.vs.add コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
結果 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント |
name |
[R] |
文字列 |
新しい名前 |
vars |
[R] |
ハッシュテーブル |
新しい優先値 |
result |
ComponentVariableSettings |
新しいコンポーネント変数設定 |
このコマンドは、既存の変数設定オブジェクトを削除します。
表 6–18 cdb.vs.del コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
vs |
[R] |
ComponentVariableSettingsID |
削除するコンポーネント変数設定の ID |
このコマンドは、変数設定をコンポーネントからコンポーネントにインポートします。
表 6–19 cdb.vs.imp コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
src |
[R] |
ComponentID |
変数設定のインポート元のコンポーネント |
dst |
[R] |
ComponentID |
変数設定のインポート先のコンポーネント |
このコマンドは、特定のコンポーネントに関連するすべての変数設定オブジェクトを一覧表示します。
表 6–20 cdb.vs.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント |
result |
ComponentVariableSettingsArray |
コンポーネント変数設定 |
このコマンドは、特定の変数設定オブジェクトの詳細を一覧表示します。
表 6–21 cdb.vs.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
vs |
[R] |
ComponentVariableSettings |
表示するコンポーネント変数設定 |
result |
ComponentVariableSettings |
コンポーネント変数設定 |
このコマンドは、既存の変数設定オブジェクトを変更します。
表 6–22 cdb.vs.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
vs |
[R] |
ComponentVariableSettings |
コンポーネント変数設定 |
name |
[O] |
文字列 |
新しい名前 |
vars |
[O] |
ハッシュテーブル |
新しい優先値 |
result |
ComponentVariableSettings |
変更されたコンポーネント変数設定 |
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.ssr.add |
システムサービス ref を追加する |
cdb.ssr.mod |
既存のシステムサービス ref を変更する。省略された引数は、現在の値が保持される |
cdb.ssr.del |
システムサービス ref を削除する |
cdb.ssr.lo |
システムサービス ref を検出する |
cdb.ssr.la |
すべてのシステムサービス ref を一覧表示する |
このコマンドは、新しい システムサービス ref を追加します。
表 6–24 cdb.ssr.add コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
name |
[R] |
文字列 |
システムサービス ref の名前 |
desc |
[O] |
文字列 |
システムサービス ref の説明 |
icn |
[R] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントの名前 |
icv |
[R] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントのバージョン |
icp |
[O] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントのインストールパス |
result |
SystemServiceRef |
新しいシステムサービス ref |
このコマンドは、既存のシステムサービス ref を変更します。省略された引数は、現在の値を保持します。
表 6–25 cdb.ssr.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ssr |
[R] |
SystemServiceRef |
対象となるシステムサービス ref |
name |
[O] |
文字列 |
システムサービス ref の名前 |
desc |
[O] |
文字列 |
システムサービス ref の説明 |
icn |
[O] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントの名前 |
icv |
[O] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントのバージョン |
icp |
[O] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントのインストールパス |
result |
SystemServiceRef |
変更されたシステムサービス ref |
このコマンドは、システムサービス ref を削除します。
表 6–26 cdb.ssr.del コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
SystemServiceRefID |
システムサービス ref の ID |
このコマンドは、システムサービス ref を検出します。
表 6–27 cdb.ssr.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
SystemServiceRef |
対象となるシステムサービス ref |
result |
SystemServiceRef |
システムサービス ref |
このコマンドは、すべてのシステムサービス ref を一覧表示します。
表 6–28 cdb.ssr.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
result |
SystemServiceRefArray |
システムサービス ref |
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.ctr.add |
新しいコンポーネント型 ref を追加する |
cdb.ctr.mod |
既存のコンポーネント型 ref を変更する。省略された引数は、現在の値が保持される |
cdb.ctr.del |
コンポーネント型 ref を削除する |
cdb.ctr.lo |
コンポーネント型 ref を検出する |
cdb.ctr.la |
すべてのコンポーネント型 ref を一覧表示する |
このコマンドは、新しいコンポーネント型 ref を追加します。
表 6–30 cdb.ctr.add コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
name |
[R] |
文字列 |
コンポーネント型 ref の名前 |
desc |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型 ref の説明 |
order |
[R] |
文字列 |
コンポーネント型 ref の順序 |
group |
[R] |
文字列 |
コンポーネント型 ref のグループ |
indentLevel |
[R] |
文字列 |
コンポーネント型のインデントレベル |
compref |
[R] |
文字列 |
コンポーネント型 ref 内のコンポーネント ref の名前 |
compver |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型 ref 内のコンポーネント ref のバージョン |
result |
ComponentTypeRef |
新しいコンポーネント型 ref |
このコマンドは、既存のシステムサービス ref を変更します。省略された引数は、現在の値を保持します。
表 6–31 cdb.ctr.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ctr |
[R] |
ComponentTypeRef |
対象となるコンポーネント型 ref |
name |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型 ref の名前 |
desc |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型 ref の説明 |
order |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型 ref の順序 |
group |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型 ref のグループ |
indentLevel |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型のインデントレベル |
compref |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型 ref 内のコンポーネント ref の名前 |
compver |
[O] |
文字列 |
コンポーネント型 ref 内のコンポーネント ref のバージョン |
result |
ComponentTypeRef |
変更されたコンポーネント型 ref |
このコマンドは、コンポーネント型 ref を削除します。
表 6–32 cdb.ctr.del コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentTypeRefID |
コンポーネント型 ref の ID |
このコマンドは、コンポーネント型 ref を検出します。
表 6–33 cdb.ctr.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentTypeRef |
対象となるコンポーネント型 ref |
result |
ComponentTypeRef |
コンポーネント型 ref |
このコマンドは、すべてのコンポーネント型 ref を一覧表示します。
表 6–34 cdb.ctr.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
result |
ComponentTypeRefArray |
コンポーネント型 ref |