N1 Service Provisioning System 4.1 ユーザーガイド

コマンド行インタフェース (CLI)

コマンド行インタフェース (CLI) は、Windows プロンプト、シェル、スクリプトなど、HTML ではないインタフェースを介して プロビジョニングソフトウェア にアクセスするためツールの集まりです。 CLI コマンドをスクリプトで使用すると、ファイルのチェックインなどの操作が自動化できます。 CLI コマンドは、Web ブラウザや HTTP 接続が使用できないシステムから Master Server にアクセスするためにも使用できます。

CLI は、Master Server にネットワークで接続可能なすべてのコンピュータにインストールできる、Command-Line Interface Client です。 このクライアントはコマンドをネイティブオブジェクトに解析し、それらを Master Server に送信します。 続いてコマンドの結果は、クライアントによりテキスト形式に変換され、ユーザーに表示されます。

大部分の CLI コマンドには認証が必要です。 ユーザーは、ユーザー名とパスワードを指定するか、各コマンドにセッション ID を指定することにより、自分自身の認証を行います。 詳細については、『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』を参照してください。

CLI を起動するツールには、次の 2 つがあります。

cr_cli: シングル行コマンドモード

シングル行コマンドモードでは、一度に 1 つのコマンドを入力として受け取ります。 発行される各コマンドは完全である必要があります。ユーザーが対話形式で次の入力パラメータを求められることはありません。 このモードで動作すると、Command-Line Interface Client はコマンドの履歴を保持しません。

cr_cli ツールを使用して実行された CLI コマンドの例を示します。 このコマンドにより、型 prodserver のホストがホストデータベースに追加されます。 このコマンド rbarnes を実行するユーザーは、パスワードを入力して Master Server に対して自分自身を認証します。


cr_cli –cmd hdb.h.add -u barnes -p bar123 -name webb1  -desc `web server 1' –tID prodserver 

cr_cliコマンドは、ファイルとして保存し、シェルスクリプトから呼び出すことができます。 これは、実行プラン、比較、ホストの生成など、繰り返しの多いタスクに便利です。

cr_clij: 対話型コマンドモード

対話型コマンドモードは、シェルとして Jython インタプリタを使用します。 このモードで動作すると、CLI には次のような利点があります。

CLI コマンドの構造

cr_cli と cr_clij のどちらから呼び出されたかに関係なく、すべての CLI コマンドは次の形式を使用します。

サブシステム.オブジェクト.コマンド引数 

たとえば、 N1 Service Provisioning System ソフトウェア データベースにホストを追加するコマンドは、hdb.h.add となります。 このコマンドは、次のものを特定する 3 つの要素から構成されています。

表 1–4 に、各 N1 Service Provisioning System ソフトウェア のサブシステムの CLI 接頭辞と、そのサブシステムを説明する、このガイドの章の一覧を示します。

表 1–4 N1 Service Provisioning System ソフトウェア のサブシステムと、その CLI 接頭辞

サブシステム 

CLI 接頭辞 

章 

コンポーネントデータベース 

cdb 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』の第 6 章を参照

設定ジェネレータ 

cfg 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 7 章を参照

比較エンジン 

cmp 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 8 章を参照

ホストデータベース 

hdb 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 9 章を参照

ネットワーク操作 

net 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 10 章を参照

プランデータベース 

pdb 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 11 章を参照

プラン実行 

pe 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 12 章を参照

リソース 

cdb.rsrc 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 13 章を参照

通知の規則 

rule 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 14 章を参照

ユーザーデータベース 

udb 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 15 章を参照

カテゴリ 

cat 

N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 16 章を参照


注 –

このユーザーマニュアルには、CLI コマンドの完全なリストはありません。 各セクションには、特定のトピックに関連する使用頻度の高い CLI コマンドの一覧があります。 CLI コマンドの完全なリストは、『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』を参照してください。