この節では、N1 Service Provisioning System ソフトウェア を使用してアプリケーションの配備と設定を行う方法の概要を説明します。 従う手順は、HTML ユーザーインタフェースとコマンド行インタフェースのどちらを使用するかによって異なります。 このガイドのこの章以外の章では、各手順の実行方法に関する詳細を説明します。
HTML ユーザーインタフェースを使用すると、コンポーネントをモデル化し、対象ホストにコンポーネントをインストールすることができます。
Gold Server、ソースコード制御システム、またはその他のタイプのサーバーなどに関係なく、モデル化する各サーバーに Remote Agent をインストールします。
Remote Agent のインストール方法の詳細については、『N1 Service Provisioning System 4.1 インストールガイド』を参照してください。
モデル化するホストと、アプリケーションの配備先であるホストの、ホスト型を定義します。 動的に設定するすべての設定変数に対しては、ホスト型の属性を含めます。この属性は、名前と値のペアになっています。
ホストタイプの詳細については「ホストタイプの操作」を参照してください。
「Hosts」ページを使用して、各ホストをホストリポジトリに追加します。 ホストを追加する作業の最後の手順は「ホストの準備」で、これにより プロビジョニングソフトウェア は、ホストに対する操作を行う準備として、ホストの Remote Agent の設定を微調整できるようになります。
ホストの追加と準備の詳細については、「ホストの操作」を参照してください。
リソースのコレクションから複数のコンポーネントを定義する予定がある場合、次にリソースをチェックインすることができます。 しかし通常は、ユーザーは独自のリソースのセットを持つコンポーネントを操作するため、ユーザーは最初にコンポーネントを直接作成する必要があります。
「Components」ページを使用して、新しいコンポーネントを作成します。
「Component」>「Details」ページで、コンポーネントを構成するリソースを追加します。リソースがすでにチェックインされている場合は、それを既存のリソースとして追加します。それ以外の場合は、新しいリソースとしてリソースをチェックインします。
コンポーネントを保存します。 コンポーネントを保存することでコンポーネントが構築されます。つまり、N1 Service Provisioning System ソフトウェア でコンポーネントが特定の名前とバージョン番号を使用して保存され、この特定のバージョンのコンポーネントが、コンポーネントを構成する特定のバージョンのリソースと関連付けられます。
これで、コンポーネントをインストールしたり、XML を編集することでコンポーネントを拡張できるようになります。
大部分のコンポーネントについては、プロビジョニングソフトウェア で自動的に作成されたインストール手続きを使用して、インストール手続きを実行する準備が完了します。 インストール手続きや、このコンポーネントと関連付けられた その他の拡張制御サービスを実行するには、そのコンポーネントの「Component」>「Details」ページを表示し、実行する手続きのチェックボックスを選択して、「run」をクリックします。この手続きの実行方法を直接実行と呼びます。
追加の設定変数、特定の手続き時に実行する追加の手順、または比較時に追加または除外するものに関する詳細情報など、コンポーネントにさらに情報を追加する場合は、コンポーネントをチェックアウトし、その XML を編集してから、コンポーネントをチェックインして戻します。
XML の編集が完了したら、操作を続行する準備ができています。
単一セットのホストに対して一度に 1 つのコンポーネントをインストールする場合は、コンポーネントの「component details」ページにあるインストール手続きを実行できます。 さまざまなホストセットへのコンポーネントのインストールを自動化する場合は、インストールに依存性チェックを追加し、インストールの手順を同期化し、コンポーネント用のプランを記述してから、コンポーネントをインストールするプランを実行します。
コマンド行インタフェースを使用してコンポーネントをモデル化し、対象ホストにコンポーネントをインストールすることもできます。
CLI コマンドの実行場所であるサーバーに、Command Line Interface Client をインストールします。 このサーバーは、Master Server へのネットワーク接続を確立できる必要があります。
TurboXML などの XML エディタを使用して、コンポーネントの XML 定義を記述します。
cdb.cd.ci コマンドを実行して、コンポーネントをチェックインします。
コンポーネントのチェックインが完了すれば、HTML ユーザーインタフェースを使用してコンポーネントのインストール手続きを直接実行することで、対象ホストの単一セットにコンポーネントをインストールするオプションが使用できます。 直接実行手続きは HTML ユーザーインタフェースから呼び出すことができますが、コマンド行インタフェースからは呼び出すことができません。
TurboXML などの XML エディタを使用して、コンポーネントのプランを記述します。
pdb.ci コマンドを実行して、プランをチェックインします。
pe.p.run コマンドを実行して、プランを実行します。
プランを実行するCLI コマンドでは、プランの実行の進行状況は報告されません。 プランの実行時の進行状況を監視するには、HTML ユーザーインタフェースからプランを実行します。