N1 Service Provisioning System ソフトウェア には、次の 2 つのインタフェースがあります。
NetscapeTM または Internet Explorer Web ブラウザを介してアクセスする HTML インタフェース
シェル、Windows プロンプト、またはスクリプトを介してアクセスするコマンド行インタフェース (CLI)
HTML インタフェースは一連のWeb ページから構成され、認証済みユーザーはコンポーネントのモデル化、プランの開発および実行、およびその他の処理の実行が可能になります。 HTML インタフェースは、使いやすいように設計されています。 Netscape および Microsoft Internet Explorer Web ブラウザと連携し、各ページでは小数の基本的なナビゲーションツールを使用します。
HTML インタフェースのすべての Web ページでは、次の規則を使用します。
ポップアップウィンドウを除く全ページで、左側にナビゲーションメニューが表示されます。 左側のナビゲーションメニューは、プラス (+) またはマイナス (-) 記号をクリックすることで、展開したり折りたたむことができます。
すべての大見出しでは、クリックすると、その大見出しに関連付けられた多数の有用なリンクが表示されます。
情報はテーブル形式で表示されます。
プランやコンポーネントなどの新しいオブジェクトは、テーブルの先頭の行に情報を入力して作成します。
「Edit」をクリックすると、コンポーネントなどのオブジェクトの内容を編集するためのグラフィカルなコントロールが含まれる Web ページに移動します。
「Advanced Edit」をクリックすると、コンポーネントやプランの XML を編集できる Web ページに移動します。
問題に関する情報は赤色で表示されます。
現在のページの位置は常にページのトップに表示されます。また記号「>」を使用すると、あるページが別のページからリンクされていることを示します。たとえば、「Components」>「Details」>「Variables Settings」という位置は、現在「Variables Settings」ページを表示していて、このページは「Components」「Details」ページからアクセス可能であり、さらにこのページはメインの「Components」ページからアクセス可能であることを示します。
数多くの組み込みコンポーネントと、ユーザーが作成するコンポーネントに埋もれて、コンポーネント、コンポーネント型、およびプランの数が極めて大きくなり、必要なコンポーネントを探すことが困難になる場合があります。 特定のオブジェクトを検出および使用しやすくするため、N1 Service Provisioning System ソフトウェア では、コンポーネント、コンポーネント型、およびプランを階層型のファイリングシステムに整理することができます。
次では、HTML ユーザーインタフェースの「Path」領域について説明します。
現在の作業用ディレクトリの名前が表示されます。
コンポーネントまたはプランを一覧表示できます。 プランを選択すると、左側のナビゲーションメニューで「plans」オプションをクリックした場合と同じように、HTML ユーザーインタフェースには「plans」ページが表示されます。
リストオブジェクトをカテゴリによりフィルタリングします。
特定のディレクトリにあるオブジェクト (コンポーネント、コンポーネント型、またはプラン) にアクセスするには、「change path...」というテキストをクリックします。 プロビジョニングソフトウェア により、「Change Path」ページが表示されます。
単に「selected path」テキストフィールドに目的のパスを入力するか、必要なアイコンをクリックしてパスを選択します。
コマンド行インタフェース (CLI) は、Windows プロンプト、シェル、スクリプトなど、HTML ではないインタフェースを介して プロビジョニングソフトウェア にアクセスするためツールの集まりです。 CLI コマンドをスクリプトで使用すると、ファイルのチェックインなどの操作が自動化できます。 CLI コマンドは、Web ブラウザや HTTP 接続が使用できないシステムから Master Server にアクセスするためにも使用できます。
CLI は、Master Server にネットワークで接続可能なすべてのコンピュータにインストールできる、Command-Line Interface Client です。 このクライアントはコマンドをネイティブオブジェクトに解析し、それらを Master Server に送信します。 続いてコマンドの結果は、クライアントによりテキスト形式に変換され、ユーザーに表示されます。
大部分の CLI コマンドには認証が必要です。 ユーザーは、ユーザー名とパスワードを指定するか、各コマンドにセッション ID を指定することにより、自分自身の認証を行います。 詳細については、『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』を参照してください。
CLI を起動するツールには、次の 2 つがあります。
cr_cli - シングル行コマンドモードで動作し、一度に 1 つのコマンドを実行します。
cr_clij - Jython インタプリタを使用して、対話型コマンドモードで動作します。
シングル行コマンドモードでは、一度に 1 つのコマンドを入力として受け取ります。 発行される各コマンドは完全である必要があります。ユーザーが対話形式で次の入力パラメータを求められることはありません。 このモードで動作すると、Command-Line Interface Client はコマンドの履歴を保持しません。
cr_cli ツールを使用して実行された CLI コマンドの例を示します。 このコマンドにより、型 prodserver のホストがホストデータベースに追加されます。 このコマンド rbarnes を実行するユーザーは、パスワードを入力して Master Server に対して自分自身を認証します。
cr_cli –cmd hdb.h.add -u barnes -p bar123 -name webb1 -desc `web server 1' –tID prodserver |
cr_cliコマンドは、ファイルとして保存し、シェルスクリプトから呼び出すことができます。 これは、実行プラン、比較、ホストの生成など、繰り返しの多いタスクに便利です。
対話型コマンドモードは、シェルとして Jython インタプリタを使用します。 このモードで動作すると、CLI には次のような利点があります。
コマンド全体を 1 行で入力する必要がない。 単にコマンド名を入力してから、cr_clij により入力のプロンプトが表示された時点で、コマンド引数を入力できる。
シェルにより保存されるコマンド履歴を活用できる。
Jython スクリプト内から N1 Service Provisioning System ソフトウェア コマンドを呼び出すことができる。
より複雑で繰り返しの多い操作のための、強力なスクリプトを作成できる。
自動化のために、対話型モードの結果はより詳細になっている。
Jython スクリプトの内部からコマンドを呼び出すには、スクリプトの先頭に次の行を追加します。
from clui import * app=PyCLUI() make Jython calls to the N1 Service Provisioning System app.execStr(CLI command) invoke Jython methods from the new Jython object App.close() delete the instance of this Jython class |
cr_cli と cr_clij のどちらから呼び出されたかに関係なく、すべての CLI コマンドは次の形式を使用します。
サブシステム.オブジェクト.コマンド引数
たとえば、 N1 Service Provisioning System ソフトウェア データベースにホストを追加するコマンドは、hdb.h.add となります。 このコマンドは、次のものを特定する 3 つの要素から構成されています。
N1 Service Provisioning System ソフトウェア のサブシステム。この場合はホストデータベース (hdb)。
操作対象のオブジェクト。この場合はホスト (h)。
コマンドまたは操作。この場合は追加 (add)。
表 1–4 に、各 N1 Service Provisioning System ソフトウェア のサブシステムの CLI 接頭辞と、そのサブシステムを説明する、このガイドの章の一覧を示します。
表 1–4 N1 Service Provisioning System ソフトウェア のサブシステムと、その CLI 接頭辞
サブシステム |
CLI 接頭辞 |
章 |
---|---|---|
コンポーネントデータベース |
cdb |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』の第 6 章を参照 |
設定ジェネレータ |
cfg |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 7 章を参照 |
比較エンジン |
cmp |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 8 章を参照 |
ホストデータベース |
hdb |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 9 章を参照 |
ネットワーク操作 |
net |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 10 章を参照 |
プランデータベース |
pdb |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 11 章を参照 |
プラン実行 |
pe |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 12 章を参照 |
リソース |
cdb.rsrc |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 13 章を参照 |
通知の規則 |
rule |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 14 章を参照 |
ユーザーデータベース |
udb |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 15 章を参照 |
カテゴリ |
cat |
『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』 の第 16 章を参照 |
このユーザーマニュアルには、CLI コマンドの完全なリストはありません。 各セクションには、特定のトピックに関連する使用頻度の高い CLI コマンドの一覧があります。 CLI コマンドの完全なリストは、『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』を参照してください。