プロビジョニングシステムによって管理されるホスト上で処理を実行するには、プランを使用します。
この章の内容は次のとおりです。
プランの管理には、N1 Grid Service Provisioning System ソフトウェアのブラウザインタフェースを使用します。ブラウザインタフェースに表示されるページに、プランの表示方法と管理方法に関する情報があります。
「Plans」ページ。リストにプランを表示したり、リストに新しいプランを追加したりします。ほかのプランページにアクセスして、プランの詳細を表示することもできます。
「Details」ページ。プランの属性、値などの詳細情報を表示します。このページは、プランを管理するための情報やボタンも提供します。
「Advanced Edit」ページ。プランの XML を変更することによって、プランで実行する処理を変更します。
プランを編集するには、「プランを編集する」を参照してください。
プランを管理する以外に、プランの作成および実行を行えます。それについては、この章の後で説明します。
CLI でプランを処理することもできます。「プラン CLI コマンドの概要」を参照してください。CLI コマンドについての詳細は、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』を参照してください。
該当するプランの「Details」ページにアクセスして、「Advanced Edit」をクリックします。
XML を変更するか、またはそのプランの新しい XML をインポートします。
別のシステムからプランをインポートするには、次のどちらか一方を実行します。
プランをチェックインします。
「Continue To Check In」をクリックします。
自動生成方式でプランを作成したり、カスタムプランを作成したり、または自動生成されたプランをカスタマイズすることができます。
プロビジョニングシステムでは、複数のdirect-run proceduresからなるプランを自動生成できます。このプランは、そのまま使用することも、XML を使ってより複雑なプランのテンプレートとして保存することもできます。
複数のコンポーネント、複数のホストセット、またはその両方の調整を必要とする配備では、プランを作成し、プロビジョニングシステム XML スキーマを使用して処理を定義します。このような処理として、依存性チェック、およびアプリケーションのコンソール上でコマンドを実行するスクリプトの作成などがあります。作成したプランは、プランリポジトリにチェックインする必要があります。
自動生成プランは、コンポーネントの内部から作成します。
プランを生成するためには、プランを生成するコンポーネントが含まれるフォルダに対して、Create、Edit 、Delete のアクセス許可を持つユーザーグループに属する必要があります。
ナビゲーションメニューから「Components」を選択します。
「Components」ページに、チェックイン済みコンポーネントの一覧が表示されます。
「Change Folder」をクリックします。
コンポーネントを作成するフォルダの名前を指定し、「Change to Selected Folder」をクリックします。
「Components」ページに、指定したフォルダに含まれているコンポーネントの一覧が表示されます。
該当するコンポーネント名をクリックします。
そのコンポーネントの「Details」ページが表示されます。
「Component Procedures」表から、プランに含める手続きを選択します。
「Component Procedures」表の下部にある「Generate Plan With Checked Procedures」をクリックします。
生成されたプランの「Advanced Edit」ページが表示されます。
「Plan」フィールドに新しいプランの名前を入力します。
「Check In」をクリックします。
次のようなメッセージが表示される場合があります。「Warning - plan names and/or paths differ」。これは、指定したプラン名が XML モデルで指定されたプラン名と異なることを意味します。フィールドに入力したプラン名に基づいて、XML モデルが更新されます。
コンポーネントのチェックインを確認します。
新しいプランの「Details」ページが表示されます。
プランは、TurboXML などのスキーマ検証エディタを使用して作成するか、ブラウザの「Advanced Edit」ページ上で作成できます。
ここでは、XML エディタで作成したプランをインポートする手順について説明します。
プランを作成します。
XML スキーマ要素については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の第 2 章「コンポーネントと単純プランにより使用される共有スキーマ」と『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の第 4 章「プランのスキーマ」を参照してください。
ブラウザインタフェースを起動し、「Plans」ページにアクセスします。
作成するプランの名前と簡単な説明を入力して「Create」をクリックします。
そのプランの「Advanced Edit」ページが表示されます。
プロビジョニングシステムは、そのプランの XML スケルトンを作成します。
「Plan Definition」フィールドで次の作業を行います。
「Check In」をクリックします。
プランをチェックインすることを示すウィンドウが表示されます。プランにはバージョン 1.0 が割り当てられます。
「Continue To Check In」をクリックします。
プランを実行するには、そのプランを事前にプランリポジトリにチェックインしておく必要があります。プランを実行すると、指定したホスト上でそのプランが処理を実行します。
preflightは、シミュレーションされた UNIX® 環境に対するプランのシミュレートを実行し、配備に影響を与える可能性のあるエラーまたは潜在的なエラーの有無を調べて報告します。プリフライトは必ず、配備に先行しますが、単独の処理として実行できます。
詳細なプリフライトを実行することもできます。この場合は次の作業を行います。
可用性およびターゲットホストへの接続を調べる
アクセス許可を確認する
制約の妥当性を検査する
次の手順に従い、ブラウザインタフェースでプランの「Details」ページからプランを実行します。
プランの変数を設定するために必要なインストール情報が揃っているかどうかを確認してください。
プランを実行するには、実行するプランが含まれるフォルダに対して、Allow on Host Set 許可を持つユーザーグループに属する必要があります。
プランの「Details」ページにアクセスして、「Run」をクリックします。
プランの「Run」ページが表示されます。
「Plan Parameters」領域で、配備するコンポーネントに適した変数設定を選択します。
このコンポーネント用の変数設定がすでにある場合は、メニューから該当する設定値を選択します。
メニューに適切な設定値がない場合は、「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
コンポーネントの配備先を指定します。
「Plan Variables」領域で、設定する変数を構成します。
構成する変数があるかどうかは、プランの内容によって決まります。
「Options」領域で、詳細プリフライトを実行するかどうかを指定します。
このプリフライトでは、Remote Agent 上で実行されるプランの各手順をシミュレートすることにより、詳細プリフライトの内容は次のとおりです。
リソースのインストール
<execNative> 呼び出し
ファイル変換
ファイルの削除 (リソースのアンインストール時)
詳細プリフライトを実行すると、プリフライトの所要時間が長くなります。
(省略可能) 同時に稼働するホスト数を制限するには、用意されたフィールドにプランを実行するホスト数を入力します。
複数のホストで同時に同じプランを実行する場合、すべてのホストで 1 つのステップを完了しなければ、どのホストも次のステップを開始できません。ホスト数が多すぎると、次のステップが開始されるまでにネットワーク接続がタイムアウトする可能性があります。
たとえば、ホスト A が最初のステップを完了してから、次のステップを開始するまでの間隔が長すぎる場合があります。この場合、間隔が長すぎることが原因でネットワーク接続がタイムアウトします。
(省略可能) プランまたはネイティブ呼び出しの全体的な実行時間を制限するには、用意されたフィールドに値を入力し、メニューから minute (分) などの時間単位を選択します。
プランまたはネイティブ呼び出しの実行時間を制限すると、応答しないホストがあるためにプランの実行が途中で停止するのを防ぐことができます。
プランの失敗を知らせる通知規則を設定しておくと、プランがタイムアウトした場合に、エラーが通知されます。
通知規則の設定方法については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 システム管理者ガイド』の「電子メール通知の構成」を参照してください。
コンポーネントを配備するかどうかをを指定します。
コンポーネントのほとんどに、インストール、アンインストール、およびスナップショット手続きが含まれています。インストール済みのコンポーネントを管理するための制御手続きがコンポーネントに含まれる場合もあります。たとえば、制御手続きによってアプリケーションの起動や停止を行えます。
コンポーネントのチェックイン時にプロビジョニングシステムによって自動的に生成される、直接実行手続きの 1 つを使用できる場合もあります。この方式は、複数のコンポーネントやホスト間の同期が不要な単純な配備に使用します。
ナビゲーションメニューから「Components」を選択します。
「Components」ページに、チェックイン済みコンポーネントの一覧が表示されます。
「Change Folder」をクリックします。
コンポーネントを作成するフォルダの名前を指定し、「Change to Selected Folder」をクリックします。
「Components」ページに、指定したフォルダに含まれているコンポーネントの一覧が表示されます。
該当するコンポーネント名をクリックします。
そのコンポーネントの「Details」ページが表示されます。
Component Procedures 表で、実行する手続きを決定して「Run」を実行します。
プロビジョニングシステムによってプランが生成され、/system/autogen フォルダに格納されます。
生成されたプランの「Run」ページが表示されます。
「Plan Parameters」領域で、配備するコンポーネントに適した変数設定を選択します。
このコンポーネント用の変数設定がすでにある場合は、メニューから該当する設定値を選択します。
メニューに適切な設定値がない場合は、「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
コンポーネントの配備先を指定します。
「Plan Variables」領域で、設定する変数を構成します。
構成する変数の有無は、選択したコンポーネント手続きの内容によって決まります。
「Options」領域で、詳細プリフライトを実行するかどうかを選択します。
詳細プリフライトでは、Remote Agent で実行することになっているプランの各ステップがシミュレーションされます。詳細プリフライトの内容は次のとおりです。
リソースのインストール
<execNative> 呼び出し
ファイル変換
ファイルの削除 (リソースのアンインストール時)
詳細プリフライトを実行すると、プリフライトの所要時間が長くなります。
(省略可能) 同時に稼働するホスト数を制限するには、用意されたフィールドにプランを実行するホスト数を入力します。
複数のホストで同時に同じプランを実行する場合、すべてのホストで 1 つのステップを完了しなければ、どのホストも次のステップを開始できません。ホスト数が多すぎると、次のステップが開始されるまでにネットワーク接続がタイムアウトする可能性があります。
たとえば、ホスト A が最初のステップを完了してから、次のステップを開始するまでの間隔が長すぎる場合があります。この場合、間隔が長すぎることが原因でネットワーク接続がタイムアウトします。
(省略可能) プランまたはネイティブ呼び出しの全体的な実行時間を制限するには、用意されたフィールドに値を入力し、メニューから minute (分) などの時間単位を選択します。
プランまたはネイティブ呼び出しの実行時間を制限すると、応答しないホストがあるためにプランの実行が途中で停止するのを防ぐことができます。
プランの失敗を知らせる通知規則を設定しておくと、プランがタイムアウトした場合に、エラーが通知されます。
通知規則の設定方法については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 システム管理者ガイド』の「電子メール通知の構成」を参照してください。
コンポーネントを配備するかどうかを指定します。
次の pdb コマンドを使用して、プランを管理できます。
pdb.p.co – XML 形式のプランをチェックアウトする
pdb.p.genplan – XML 形式のプランを生成して出力を表示する
pdb.p.lv – 特定のプランのすべてのバージョンを表示する
pdb.p.sc – プランを一連のカテゴリに関連付ける
pdb.p.sh – プランを表示する、または隠す
pe.h.prep – 1 組のホストを準備する
pe.p.del – 実行が完了したプランの履歴を削除する
pe.p.en – <execNative> ステップの出力を表示する
pe.p.la – 実行中のプランと完了したプランの一覧を表示する
pe.p.lo – 実行中のプランと完了したプランの詳細情報を表示する
pe.p.lp – プランに関連付けられているサブプランとターゲットを表示する
pe.p.run – プランを実行する
pe.p.stop – 実行中のプランを中止する
pe.pi.lo – プランの実行に使用されるパラメータを表示する
プロビジョニングシステムの CLI コマンドについての詳細は、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』を参照してください。