この章では、コンポーネントを管理する方法について説明します。次の内容について説明します。
コンポーネントの管理には、N1 Grid Service Provisioning System ソフトウェアのブラウザインタフェースを使用します。
コマンド行インタフェース (CLI) を使用してコンポーネントを管理することもできます。「コンポーネント CLI コマンドの概要」を参照してください。CLI コマンドについての詳細は、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』を参照してください。
ブラウザインタフェースに表示されるページに、コンポーネントの表示方法と管理方法に関する情報があります。
「Components」ページ。コンポーネントの一覧を表示したり、リストに新しいコンポーネントを追加したりします。ほかのコンポーネントページにアクセスして、コンポーネントの詳細を表示することもできます。
リポジトリにチェックイン済みのコンポーネントを表示するには、ナビゲーションメニューから「Components」を選択します。
コンポーネントの詳細を表示するには、「Components」ページにアクセスして、該当するコンポーネント名をクリックすると、「Details」ページに詳細が表示されます。
コンポーネントを作成する場合は、「コンポーネントを作成する」を参照してください。
コンポーネントのインストール先を表示するには、コンポーネントの「Details」ページにアクセスして、「Where Installed」をクリックします。
Details ページ。コンポーネントの属性、値などの詳細情報を表示します。このページは、コンポーネントを管理するための情報やボタンも提供します。
「Details」ページに表示される情報は、コンポーネントのコンポーネントタイプによって決まります。
コンポーネントを編集するには、コンポーネントの「Details」ページにアクセスして、「Edit」をクリックします。「Edit」ページでコンポーネントの構成を変更して、「Check In」をクリックします。使用するバージョン番号を選択できます。その後、「Continue To Check In」をクリックします。
コンポーネントを削除する場合は、 「コンポーネントを削除する」を参照してください。
コンポーネントの名前を変更するには、コンポーネントの「Details」ページにアクセスして、「Rename」をクリックします。新しいコンポーネント名を指定して「Rename」をクリックします。コンポーネントの名前を変更しない場合は、「Cancel」をクリックします。
コンポーネントを別のフォルダに移動するには、コンポーネントの「Details」ページにアクセスして「Move」をクリックします。コンポーネントの移動先フォルダ名を指定して「Move」をクリックします。コンポーネントを移動しない場合は、「Cancel」をクリックします。
コンポーネントの XML を編集するには、コンポーネントの「Details」ページにアクセスして「Advanced Edit」をクリックします。XML を適切に変更します。現在の XML を上書きする場合は、「Check In」をクリックします。変更した XML に基づいて新しいコンポーネントを作成する場合は、「Check In As」をクリックします。または、コンポーネントの XML を変更しない場合は、「Cancel」をクリックします。
システムにコンポーネントの XML をダウンロードするには、コンポーネントの「Details」ページにアクセスして「Download」をクリックします。ダウンロード処理を続ける場合は「OK」を、取り消す場合は「Cancel」をクリックします。コンポーネントの XML のダウンロード先ディレクトリを指定し、「Save」をクリックします。コンポーネントの XML をダウンロードしない場合は、「Cancel」 をクリックします。
コンポーネントの変数設定を変更するには、コンポーネントの「Details」ページにアクセスして、「Variable Settings」をクリックします。「Create Set」をクリックして新しい変数設定を作成します。または「Import Set」をクリックして、システムから変数設定をインポートします。
コンポーネントのインストール先を表示するには、コンポーネントの「Details」ページにアクセスして、「Where Installed」をクリックします。
「Edit 」ページ。コンポーネントの属性値を変更します。すべてのフィールドを変更できるわけではありません。
このページに表示される情報は、コンポーネントのコンポーネントタイプによって決まります。
次の手順で、単純コンポーネントと複合コンポーネントを作成します。
ナビゲーションメニューから「Components」を選択します。
「Components」ページに、チェックイン済みコンポーネントの一覧が表示されます。
「Change Folder」をクリックします。
表示されたウィンドウで、コンポーネントを作成するフォルダの名前を指定します。
フォルダ名を指定して「Change to Selected Folder」をクリックします。
「Components」ページに、指定したフォルダに含まれているコンポーネントの一覧が表示されます。
「Component」フィールドに新しいコンポーネントの名前を入力して「Create」をクリックします。
新しいコンポーネントの「Edit」ページが表示されます。
コンポーネントを定義します。
(省略可能) 「Component」フィールドでコンポーネント名を変更して「Rename」をクリックします。
ドロップダウンメニュー「Component Type」からコンポーネントタイプを選択します。
選択したコンポーネントタイプが使用するものに応じて、表示されるフィールドの一部が変わります。
ドロップダウンメニュー「Platform Type」から、このコンポーネントを配備できるプラットフォームの種類を選択します。
(省略可能) 「Label」フィールドにラベルを指定します。
(省略可能) 「Description」フィールドに説明を入力します。
その他の必須情報を入力します。
必須情報は選択したコンポーネントタイプに基づいて決まります。
このコンポーネントがほかのコンポーネントを参照する場合は、このコンポーネントが参照するコンポーネントごとにローカル名が作成されます。
プロビジョニングシステムが、コンポーネントをバージョン 1.0 でチェックインすることを示すウィンドウが表示されます。
「Continue To Check In」をクリックします。
コンポーネントを削除するまえに、次の制限を考慮してください。
別のコンポーネントが参照しているコンポーネントは削除できません。
インストールされたコンポーネントは、アンインストールされないかぎり削除できません。
プラグインによってインストールされたコンポーネントを削除する唯一の方法は、プラグインを削除することです。
ファミリのルートコンポーネントは、そのファミリにルート以外のメンバーが存在している場合、削除できません。
プランの実行中はコンポーネントを削除できません。削除操作とプランの実行は例外なくシステムがロックされ、これらの操作を同時に実行できないようになるからです。
コンポーネントを削除すると、インストールレコードも削除されることに注意してください。これが当てはまるのは、インストールとアンインストールが行われたコンポーネントに限られ、ユーザーが気づくような変化はありません。リソースがコンポーネントに関連付けられている場合は、そのリソースがコンポーネントとともに削除されます。自動生成されたプランがコンポーネントに関連付けられている場合は、そのプランも削除されます。コンポーネントをインストールしたプランの履歴が編集され、プランでインストールしたコンポーネントが削除されたことが反映されます。プランンン履歴そのものは削除されません。
ナビゲーションメニューから「Components」を選択します。
「Components」ページに、チェックイン済みコンポーネントの一覧が表示されます。
「Change Folder」をクリックします。
表示されたウィンドウで、コンポーネントを削除するフォルダの名前を指定します。
フォルダ名を指定して「Change to Selected Folder」をクリックします。
「Components」ページに、指定したフォルダに含まれているコンポーネントの一覧が表示されます。
該当するコンポーネント名をクリックします。
そのコンポーネントの「Details」ページが表示されます。
「Delete」をクリックします。
選択されたコンポーネントをプロビジョニングシステムが削除することを示すウィンドウが表示されます。
「Continue To Delete」をクリックします。
コンポーネントを削除しない場合は、「Cancel」をクリックします。
cdb.c コマンドを使用して、コンポーネントを管理できます。『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 3 章「cdb:コンポーネントを管理する CLI コマンド」を参照してください。
cdb.c.ci – 既存コンポーネントの新しいバージョンを作成するか、または XML 形式を使用して非ブラウザ対応コンポーネントの初期バージョンを作成する
cdb.c.co – XML 形式のコンポーネントをチェックアウトする
cdb.c.lv – 特定のコンポーネントのすべてのバージョンを表示する
cdb.c.sc – コンポーネントに 1 つ以上のカテゴリを適用する
次の cdb.ic コマンドを使用して、ホストにインストール済みのコンポーネントに関する情報を検索します。
cdb.ic.lbc – 特定のコンポーネントがインストールされているホストをすべて表示する
cdb.ic.lbh – 特定のホストにインストールされているコンポーネントをすべて表示する
cdb.ic.vs.lo – 生成された特定の変数設定の詳細を表示する
次の cdb.rsrc コマンドを使用してリソースを管理します。
cdb.rsrc.ci – 特定のコンポーネントとそのソースオブジェクトをチェックインする
cdb.rsrc.cib – バッチファイルに指定されたすべてのリソースをチェックインする
cdb.rsrc.co – 指定されたリソースをチェックアウトする
cdb.rsrc.rci – リソースを再びチェックインする
cdb.rsrc.showopts – 特定のコンポーネントタイプでサポートされるチェックインオプションを表示する
次の cdb.vs コマンドを使用してコンポーネントの変数設定を管理します。
cdb.vs.add – 新しい変数設定を追加する
cdb.vs.del – 変数設定を削除する
cdb.vs.imp – あるコンポーネントから別のコンポーネントに変数設定をインポートする
cdb.vs.la – 特定のコンポーネントに関連付けられているすべての変数設定を表示する
cdb.vs.lo – 特定の変数設定を詳細を表示する
コンポーネントをチェックインするときに、ゴールドサーバー上のディレクトリなどのデータソースからコンポーネントリポジトリに、特定のリソースをコピーします。component repositoryは、階層型の名前空間です。この名前空間内でコンポーネントは、名前とバージョン番号で識別されます。
コンポーネントには、通常、コンポーネントの形式と機能を特定するコンポーネントタイプを設定します。プロビジョニングシステムで使用できる組み込みコンポーネントタイプについては、第 3 章「組み込みコンポーネントタイプ」を参照してください。
cdb.rsrc.ci コマンドを使用してコンポーネントをチェックインするときには、次のオプションを指定します。
-src – リソースのソース位置を指定する
-dst – コンポーネントリポジトリのどこにコンポーネントを格納するのか、その場所を指定する
-type – コンポーネントタイプを指定する
複数のコンポーネントで同じリソースを参照できます。cdb.rsrc.ci コマンドを使用してリソースをチェックインすると、そのリソースが指定したコンポーネントに関連付けられます。