プロビジョニングシステムでは、非常に柔軟にコンポーネントをモデル化できます。モデル化するアプリケーションによって、次のどの方式を使用するかが決まります。
完全自動のモデル化。gold serverから、またはソースコード制御システムから、コンポーネントにチェックインできます。チェックインが完了すると、プロビジョニングシステムがcomponentを自動的に生成するので、生成されたコンポーネントからインストール、構成、comparison手続きを実行できます。
この方式は、プラグインがすでに定義されてインポートされているアプリケーションをモデル化する場合に使用します。組み込みコンポーネントタイプまたはインポートされたコンポーネントタイプを使用すると、アプリケーションコンポーネントを構成する一般的なリソースを自動的にモデル化できます。コンポーネントタイプのテンプレートには、インストールなど、基本的な動作に関する組み込み手続きが含まれています。したがって、プランを作成しなくても、一般的なコンポーネントタイプの基本動作を実行できます。
組み込みコンポーネントタイプについては、第 3 章「組み込みコンポーネントタイプ」を参照してください。プラグインによって取得したコンポーネントタイプについては、 http://docs.sun.com/db/coll/1223.1 にアクセスして、『 N1 Grid Service Provisioning System 5.0 Plug-In Collection 』を参照してください。
XML オーサリングによる組み込みコンポーネントタイプの拡張。ブラウザインタフェースの「Advanced Edit」ページで XML を直接編集することによって、自動生成されたコンポーネントをカスタマイズできます。XML が指定されているファイルをシステムにダウンロードし、Turbo XML などの XML スキーマ検証エディタで編集することによって、コンポーネントをカスタマイズする方法もあります。
XML の編集時には、次の作業が可能です。
変数の追加によるコンポーネントのカスタマイズ
拡張制御手続きの呼び出しの追加 (IIS または Microsoft Windows サービスの起動/停止など)
XML でのコンポーネントモデルのオーサリング。XML エディタを使用して、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の第 2 章「コンポーネントと単純プランにより使用される共有スキーマ」、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の第 3 章「コンポーネントのスキーマ」、および『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の第 4 章「プランのスキーマ」に記載されているコンポーネントスキーマを参照することによって、独自のコンポーネントを作成できます。
コンポーネントを使用する前に、そのコンポーネントの XML ファイルとリソースをリポジトリにチェックインしておく必要があります。
ブラウザインタフェースを使用したコンポーネントモデルのオーサリング。ブラウザインタフェースを使用してコンポーネントを作成できます。保存すると、コンポーネントが自動的にビルドされます。その後、次のいずれかによってコンポーネントをインストールできます。
1つ以上のホストまたはホストセットにコンポーネントをインストールするプランの作成
プランについての詳細は、第 4 章「プラン」を参照してください。
コンポーネントを使用するには、そのコンポーネントをリポジトリにチェックインしておく必要があります。
コンポーネントをチェックインすると、コンポーネントがビルドされ、特定のバージョンのリソースが割り当てられます。ビルドによりコンポーネントにもバージョン番号が割り当てられるため、そのバージョンのコンポーネントは特定のバージョンのコンポーネントリソースと常に関連付けられるようになります。