N1 Grid Service Provisioning System 5.0 プランとコンポーネントの開発者ガイド

事前定義のセッション変数

sys:sessionID は、現在のユーザーセッションの ID に解決される、事前定義セッション変数です。システム sessionID 変数を使用すると、プランを実行したユーザーと同じ資格で、CLI を介して master server にコールバックするステップを作成できます。システム sessionID 変数は、config.allowSessionIDOnHosts 構成変数に基づき、特定のホストのコンテキストに限って解決できます。したがって、システム sessionID 変数を解決できるのは、現在の生成コンテキストのターゲットホストが config.allowSessionIDOnHosts 構成変数によって指定されたホストに含まれている場合だけです。

プランの実行時にコールバックで使用できるように CLI を設定する場合は、同じサーバーに Remote Agent と CLI Client をインストールする必要があります。最大限のセキュリティ保護を実現するには、Master Server と同じサーバー上に CLI Client と Remote Agent をインストールしてください。この場合、CLI を介してコールバックを行うプランおよびコンポーネントは、<retarget> ステップを使用して CLI が含まれている 1 つのホストに実行をリダイレクトします。さらに、<retarget> ステップのあとでシステム sessionID 変数が解決され、構成変数 config.allowSessionIDOnHosts は、Master Server ホストだけを指定するようになります。