この章では、N1 Service Provisioning System で Solaris プラグインを使用してパッチを配備する方法について説明します。この章では、次の内容について説明します。
Solaris パッチは、Solaris OS またはその他のソフトウェアの正常な実行の妨げとなっている既存のファイルとディレクトリを置換または更新するためのファイルとディレクトリの集まりです。Solaris プラグインでは N1 Service Provisioning System を使用し、Solaris パッチを複数のサーバーにインストールできます。Solaris パッチに関する情報と、パッチの入手方法については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 15 章「Solaris パッチの管理 (概要)」を参照してください。
N1 Service Provisioning System では、パッチをインストールするには patchadd(1M) コマンドを、アンインストールするには patchrm(1M) コマンドを使用します。
配備するパッチを取得します。
N1 Service Provisioning System は、パッチの依存関係を確認しません。パッチの依存関係が明確になるように、パッチは正しい順序でインストールする必要があります。
左側のコントロールパネルの「Common Tasks」から、「Sun Solaris」アイコンをクリックします。
Solaris プラグインの共通のタスクが ブラウザインタフェース の右側のパネルに表示されます。
Solaris パッチをクリックします。パッチコンポーネントリンクを作成します。
コンポーネントを定義します。
左側のコントロールパネルの「Application Deployment」から「Components」をクリックします。
コンポーネントのリストが表示されます。
作成したコンポーネントをクリックします。
(省略可能) 「Edit」ボタンをクリックし、コンポーネント変数を変更します。
コンポーネント変数に関する詳細については、「コンポーネント変数」を参照してください。
実行する Component Procedure を選択し、「Run」リンクをクリックしてください。
コンポーネントプロシージャーに関する詳細については、「コンポーネントプロシージャー」を参照してください。
プランの実行ページを完了し、プロシージャーを実行します。
com.sun.solaris#Patch コンポーネントタイプは、Solaris パッチ用として Solaris プラグインが提供する唯一のコンポーネントタイプです。N1 Service Provisioning System を使用して Solaris パッチを配備するには、タイプが com.sun.solaris#Patch のコンポーネントを作成します。コンポーネントの作成についての詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 プランとコンポーネントの開発者ガイド』の第 4 章「プラン」を参照してください。
パッチがインストールされたときに使用する名前。デフォルトでは、パッチコンポーネントの名前になります。
パッチをダウンロードするターゲットホスト上のパス。
パッチをインストールするターゲットホスト上のパス。
この変数は、パッチがターゲットホストに追加されたときに -u オプションを patchadd(1M) に提供するために使われます。-u オプションは、ファイル妥当性検査をオフにします。patchadd は、パッチを適用するファイルのいくつかが、インストール後に修正された場合でも、パッチを適用します。有効な値は true および false です。
この値はパッチの ID です。
この変数の値を変更すると、パッチの配備が正常に行われないことがあります。
このプロシージャーを使用し、1 つまたは複数のターゲットシステムにパッチをインストールします。
1 つまたは複数のターゲットシステムにパッチを手動でインストールした場合で、これらのシステムにパッチがインストールされていることをプロビジョニングシステムのデータベースに知らせるには、このプロシージャーを使用します。
このプロシージャーを使用し、1 つまたは複数のターゲットシステムからパッチをアンインストールします。
1 つまたは複数のターゲットシステムからパッチを手動でアンインストールしたが、これらのシステムからパッチがアンインストールされたことをプロビジョニングシステムのデータベースに知らせるには、このプロシージャーを使用します。