Sun N1 Service Provisioning System 5.1 インストールガイド

一般的な構成に関する決定事項

インストールプログラムを実行すると、N1 Service Provisioning System 5.1 の構成情報の入力を求めるメッセージが表示されます。インストールを始める前に、以下の各節を利用して構成についての必要事項を決定してください。

Java Runtime Environment

Linux および UNIX サーバーにインストールする場合は、JRE をインストールするか、あるいは有効な JRE のパスを指定するようにメッセージが表示されます。Windows システムにインストールする場合は、メッセージは表示されずに自動的に JRE がインストールされます。


注 –

Solaris 10 サーバーでは、すでに /usr/j2se にインストールされている JRE v1.4.2 を使用するようメッセージが表示されます。新しいバージョンをインストールせずに、このバージョンの JRE を使用することも選択できます。


Red Hat Linux または SUSE Linux サーバーにインストールする場合は、インストールスクリプトによってマシンが検索され、デフォルトの場所に JRE インスタンスがないか確認されます。

Solaris OS、IBM AIX、または HP-UX サーバーにインストールする場合で、JRE をインストールしないことを選択したときは、有効な JRE のパスの指定を求めるメッセージが表示されます。インストールスクリプトは、その JRE がサポートされているバージョンかどうかを確認します。


注 –

バンドル版の JRE は、各マシンに 1 度だけインストールします。たとえば、マスターサーバー、ローカルディストリビュータ、CLI Client を同じマシンにインストールする場合、マスターサーバーと共に JRE をインストールし、ローカルディストリビュータと CLI Client のインストールでは JRE をインストールしないようにします。


アプリケーションのユーザー所有権

インストールでは、インストールするアプリケーションを所有するユーザーとグループを選択するようにメッセージが表示されます。アプリケーションが SSH を使用して通信を行うように構成する場合は、同じユーザーでマスターサーバー、ローカルディストリビュータ、リモートエージェントをインストールしてください。

スーパーユーザー (root) は、マスターサーバーの所有者にはなれません。マスターサーバーは、マスターサーバーを所有するユーザーでインストールするか、あるいはスーパーユーザー (root) でこのアプリケーションをインストールします。どのユーザーがマスターサーバーを所有するかを尋ねるメッセージが表示される時点で、所有するユーザーを指定することもできます。


注 –

マスターサーバーまたは CLI Client を Solaris サーバーにインストールする場合は、root でログインする必要があります。


リモートエージェントがその稼働マシン上で root 権限を持つようにする場合は、インストールプログラムをスーパーユーザー (root) で実行する必要があります。リモートエージェントの所有者にスーパーユーザー (root) 以外のユーザーを指定できますが、その稼働マシン上でリモートエージェントに root 権限を持たせるときは、インストールプログラムをスーパーユーザー (root) で起動してください。

ホスト名と IP アドレス

N1 Service Provisioning System 5.1 アプリケーションは、すべてのサーバーが静的な IP アドレスを持つことを要求します。これは、サーバー上にインストールされている N1 Service Provisioning System 5.1 アプリケーションがその IP アドレスを使用してネットワーク要求を待機するためです。インストールでは、ホスト名または IP アドレスを指定するように求められます。サーバー上のホスト名からそのサーバーの IP アドレスが解決されない場合は、そのサーバーを N1 Service Provisioning System 内で接続するように構成することはできません。

インストールでホスト名を指定する場合、そのホスト名はサーバーの実際の IP アドレスを解決するものでなければなりません。サーバーによっては、ホスト名が IP アドレスを解決しないように構成されるものや、ホスト名がループバックアドレス 127.0.0.1 を解決するように構成されるものがあります。このように構成されたサーバーのホスト名が N1 Service Provisioning System アプリケーションに設定されると、そのアプリケーションは起動に失敗する可能性があります。また、ほかの N1 Service Provisioning System アプリケーションからこのサーバーへの接続も失敗する可能性があります。

N1 Service Provisioning System アプリケーションをインストールする場合は、サーバーのホスト名ではなく IP アドレスを指定してください。ホスト名を指定する場合は、そのホスト名からサーバーの実際の IP アドレスが解決されるか確認してください。


注 –

ソフトウェアアプリケーション間の通信に使用するネットワークプロトコルの選択を求めるメッセージが表示されます。マスターサーバーと CLI Client 間の通信に SSH を使用することを選択すると、マスターサーバーの IP アドレスは、127.0.0.1 に設定されます。


Jython

CLI Client のインストールでは、マシンに Jython がインストールされているかどうかを指定するようにメッセージが表示されます。CLI Client は、対話モードで動作する場合に Jython プログラミング言語を使用します。しかし、Jython は CLI Client を使用する上での必須要素ではありません。Jython と CLI Client の詳細は、「CLI Client」を参照してください。