GNOME 2.2 ユーザーズガイド (Linux 版)

キーボードアクセシビリティオプションの構成

キーボードアクセシビリティ設定ツールを使用して、キーボードのアクセシビリティ設定を設定します。キーボードアクセシビリティ設定ツールは、AccessX として知られています。

キーボードのアクセシビリティ設定を次の機能分野ごとにカスタマイズできます。

基本設定

表 10–7 に、変更可能なキーボードの基本アクセシビリティ設定を示します。

表 10–7 キーボードアクセシビリティの設定

ダイアログ要素 

「説明」 

「キーボードアクセシビリティ機能を有効にする」

キーボードのアクセシビリティ機能を有効にする。このオプションを選択すると、設定ツールのほかのオプションも利用可能になる 

「未使用の場合は無効にする時間」

一定時間キーボードが使用されないと、キーボードアクセシビリティ設定を無効にする。スライダを使用して、キーボードアクセシビリティ設定が無効になるまでのキーボードのアイドル時間を秒数で指定する。指定した秒数が経過すると、以下のキーボードアクセシビリティ設定が無効になる 

  • バウンスキー

  • マウスキー

  • スローキー

  • スティッキキー

  • トグルキー

「キーボードで機能を変更したときにビープ音を鳴らす」

スティッキキーまたはスローキーなどの機能が有効または無効になると、音で示す 

「設定の取り込み」

このボタンをクリックすると、AccessX構成ファイルをインポートする

「スティッキキーを有効」

順にキーを押したとき、複数のキーを同時に押す操作を実行する。あるいは、Shift キーを 5 回押すことによって、スティッキキー機能を有効にできる

次のスティッキーキー設定を設定できる 

  • 「修飾キーが押されたときにビープ音を鳴らす」: 修飾キーを押したときに、音によって示す

  • 「同時に 2 つのキー入力を無効にする」:2 つのキーを同時に押した場合に、それ以上続けてキーを押しても無効にする

「キーの繰り返し」

キーボードの自動繰り返し設定を有効にする次の自動繰り返し設定を設定できる 

  • 「リピート間隔」:スライダまたはスピンボックスを使用して、最初にキーを押してからそのキーの自動繰り返しが行われるまでの間隔を指定する

  • 「速度」:スライダまたはスピンボックスを使用して、1 秒間に何文字入力するかを指定する

「設定内容の確認」

テスト入力領域は、入力したときに、キーボード設定がディスプレイにどのように影響するかがわかる対話型のインターフェイス。テスト入力領域にテキストを入力して、設定の影響を確認する 

キーボードアクセシビリティ設定の詳細については、『GNOME 2.2 Desktop Accessibility Guide』を参照してください。

フィルタの設定

表 10–8 に、変更可能なフィルタ設定を示します。

表 10–8 フィルタの設定

ダイアログ要素 

「説明」 

「キーボードアクセシビリティ機能を有効にする」

キーボードのアクセシビリティ機能を有効にする。このオプションを選択すると、設定ツールのほかのオプションも利用可能になる 

「スローキーを有効」

認識されるまでキーを押し続ける必要のある時間を制御する。あるいは、Shift キーを 8 秒間押し続けることによって、スローキー機能を有効にできる

次のスローキー設定を設定できる  

  • 「キー入力と認識するまでの時間」:スライダまたはスピンボックスを使用して、認識されるまでキーを押し続ける必要のある時間を指定する

  • 「キーが次の状態のときにビープ音を鳴らす」:キーの押下、受付、拒否を音によって示す

「バウンスキーを有効」

キー入力を受け付けて、キーボードのキーの繰り返し特性を制御する。次のバウンスキー設定を設定できる  

  • 「重複したキー入力を無効にする時間」:スライダまたはスピンボックスを使用して、最初にキーを押してからそのキーの自動繰り返しが行われるまでの間隔を指定する

  • 「キー入力が拒否された場合にビープ音を鳴らす」:キー拒否を音によって示す

「トグルキーを有効」を選択します。

トグルキーが押されたことを音によって示す。トグルキーが有効になるとビープ音が 1 回聞こえる。トグルキーが無効になると ビープ音が 2 回聞こえる 

「設定内容の確認」

テスト入力領域は、入力したときに、キーボード設定がディスプレイにどのように影響するかがわかる対話型のインターフェイス。テスト入力領域にテキストを入力して、設定の影響を確認する 

キーボードアクセシビリティ設定の詳細については、『GNOME 2.2 Desktop Accessibility Guide』を参照してください。

マウスの設定の変更

表 10–9 に、変更可能なマウス設定を示します。

表 10–9 マウスの設定の変更

ダイアログ要素 

「説明」 

「キーボードアクセシビリティ機能を有効にする」

キーボードのアクセシビリティ機能を有効にする。このオプションを選択すると、設定ツールのほかのオプションも利用可能になる 

「マウスキーを有効」

数字キーパッドがマウス操作をエミュレートする。次のマウスキー設定を設定できる  

  • 「マウスポインタの最大速度」: スライダまたはスピンボックスを使用して、ポインタが画面上を移動する最大速度を指定

  • 「最大速度まで加速するまでの時間」: スライダまたはスピンボックスを使用して、ポインタの加速時間の間隔を指定

  • 「キー入力してからポインタが移動するまでの遅延」:スライダまたはスピンボックスを使用して、キーを押してからポインタが移動するまでの時間を指定する

「マウスの設定」

マウス設定ツールを開く

キーボードアクセシビリティ設定の詳細については、『GNOME 2.2 Desktop Accessibility Guide』を参照してください。