GNOME 2.2 ユーザーズガイド (Linux 版)

セッション共有の設定

リモートデスクトップ設定ツールを使用すると、複数のユーザー間で GNOME デスクトップセッションを共有したり、セッション共有設定を設定したりすることができます。

表 10–28 に、設定可能なセッション共有設定を示します。これらの設定は、システムのセキュリティに直接の影響があります。

表 10–28 セッション共有の設定

ダイアログ要素 

説明 

「ほかのユーザーがあなたのデスクトップを表示することを許可する」

セッションを他のユーザーからも見られるようにする。 リモートユーザーのキーボード、ポインタ、クリップボードに関するすべてのイベントは無視される 

「ほかのユーザーがあなたのデスクトップを制御することを許可する」

セッションのアクセスや制御をリモートからもできるようにする。 

ほかのユーザーはこのデスクトップを次のアドレスで見ることができる。web アドレス

この web アドレスリンクをクリックし、電子メールを使ってシステムの web アドレスをリモートユーザーに送信する 

「ほかのユーザーがあなたのデスクトップを表示しようとするとき」

セッションの表示や制御を他のユーザーが行おうとする場合に備え、セキュリティに関する次の項目を選択する。

  • あなたに確認を求める。リモートユーザーがセッションを共有したいときに、本来のユーザーに承認を求める必要があるようにする場合は、このオプションを選択する。これによって、セッションに接続している他のユーザーを認識できる。さらに、リモートユーザーにとって何時にセッションに接続するのが適切かを知ることができる

  • ユーザーが暗号化を使用していることを確認する。セッションに接続するすべてのクライアントに暗号化の使用を求める場合は、このオプションを選択する。これによって、非暗号化接続を許すかどうかに関してポリシー上の判断を下すことができる。

  • ユーザーに次のパスワードを入力するように求める。リモートユーザーの認証を行う場合は、このオプションを選択する (認証が使用されている場合)。これによって、一段上のセキュリティを実現できる

「パスワード」

セッションの表示や制御を行おうとするクライアントが必ず入力しなければならないパスワードを入力する