Linux 版 Java Desktop System のネットワークインストールを実行できます。およそ 2.5 GB の空き領域がある NFS 共有ディレクトリにアクセスできるか確認してください。
以下の手順例では、Linux 版 Java Desktop System の ISO イメージからネットワークインストールリポジトリを設定する方法について説明します。
root でログインして、NFS を配置するディレクトリを作成します。たとえば、mkdir /export/jdsimage を実行します。
/etc/exports に行を挿入して、NFS 上で /export/jdsimage ディレクトリを共有します。たとえば、/export/jdsimage (ro) と入力します。
/etc/init.d/nfs restart と入力して、NFS サーバーを再起動します。
ファイルのコピー中に一時的に ISO イメージをマウントするディレクトリを作成します。たとえば、mkdir /mnt/iso を実行します。
mount -o loop isofile.iso /mnt/iso
次のように、すべてのファイルをコピーします。
cd /mnt/iso
tar cf - . | cat | (cd /export/jdsimage && tar xbf 1 - )
次のように、ISO イメージのマウントを解除します。
cd /
umount /mnt/iso
すべての ISO イメージに対して、手順 5 を繰り返します。
ネットワークから Java Desktop System
をインストールする前に、次の準備が必要です。
マシンの IP アドレス
ネームサーバーの IP アドレス
NFS サーバーの IP アドレス
ネットワークサブネットマスク
インストールされているネットワークカードの種類
ブートディスク 3 枚
ネットワークインストールによるインストールを始める前に、3 枚のブートディスクが必要です。ブートディスクは、次の場所から入手できます。
Java Desktop System
インストールパッケージに含まれる CD1 と書かれたディスク
boot フォルダ内のネットワークインストールイメージ
bootdisk
modules1
modules3
必要に応じて、次のコマンドを使ってその他のディスクを作成します。
dd if=/export/suseimage/boot/bootdisk of=/dev/fd0
SCSI コントローラや USB ドライバなどのハードウェアに応じて、追加ディスクが必要になる場合があります。
Linux システム上の ISO イメージからネットワークインストールを実行する方法は次のとおりです。
bootdisk をドライブに挿入し、マシンを再起動します。
システムが起動し、次のオプションが表示されます。
Boot from Hard disk (ハードディスクから起動)
Installation (インストール)
Installation — ACPI Disabled (インストール — ACPI 無効)
Installation — Safe Settings (インストール — 安全設定)
Manual Installation (手動インストール)
Rescue System (復旧システム)
Memory Test (メモリーテスト)
メニューから 「Installation (インストール)」 を選択すると、modules1 の挿入を求めるプロンプトが表示されます。
bootdisk を取り出し、modules1 を挿入して、Return キーを押します。
次のプロンプトが表示されます。"Please make sure that modules1 is in your drive!"
「Back」->「English」->「Kernel modules (hardware drivers)」「Load network card modules」 を選択します。
modules3 の挿入を求めるプロンプトが表示されます。
modules1 を取り出し、modules3 を挿入して、Return キーを押します。
ネットワークカードを選択します。
パラメータの入力を求めるプロンプトが表示された場合、none と入力します。
数秒後、次のプロンプトが表示されます。Module <name> loaded successfully
「Back」->「Start Installation/system」->「Start Installation/update」->「Network」->「NFS」 を選択します。
DHCP パラメータの入力を求めるプロンプトが表示された場合、none と入力します。
マシンの IP アドレスを入力します。
サブネットマスクを入力します (例、255.255.255.0)。
サブネットのゲートウェイを入力します。
ネームサーバーの IP アドレスを入力します。
NFS サーバーの IP アドレスを入力します。NFS サーバーは、ネットワークインストールイメージを作成したマシンです。
前に NFS サーバーに作成したサブフォルダ /path/to/nfs/install/from を入力します (ISO イメージからのネットワークインストールリポジトリの設定 を参照)。
以降のオンラインインストールの指示に従って、Java Desktop System
ネットワークインストールの手順を完了します。