Java Desktop System Release 2 インストールガイド

ネットワークからのインストール

Linux 版 Java Desktop System のネットワークインストールを実行できます。およそ 2.5 GB の空き領域がある NFS 共有ディレクトリにアクセスできるか確認してください。

ISO イメージからのネットワークインストールリポジトリの設定

以下の手順例では、Linux 版 Java Desktop System の ISO イメージからネットワークインストールリポジトリを設定する方法について説明します。

  1. root でログインして、NFS を配置するディレクトリを作成します。たとえば、mkdir /export/jdsimage を実行します。

  2. /etc/exports に行を挿入して、NFS 上で /export/jdsimage ディレクトリを共有します。たとえば、/export/jdsimage (ro) と入力します。

  3. /etc/init.d/nfs restart と入力して、NFS サーバーを再起動します。

  4. ファイルのコピー中に一時的に ISO イメージをマウントするディレクトリを作成します。たとえば、mkdir /mnt/iso を実行します。

  5. ISO イメージごとに、次のコマンドを実行します。

    • mount -o loop isofile.iso /mnt/iso

    • 次のように、すべてのファイルをコピーします。

      cd /mnt/iso

      tar cf - . | cat | (cd /export/jdsimage && tar xbf 1 - )

    • 次のように、ISO イメージのマウントを解除します。

      cd /

      umount /mnt/iso

すべての ISO イメージに対して、手順 5 を繰り返します。

ISO イメージからのネットワークインストール

ネットワークから Java Desktop System をインストールする前に、次の準備が必要です。

ブートディスク

ネットワークインストールによるインストールを始める前に、3 枚のブートディスクが必要です。ブートディスクは、次の場所から入手できます。

ブートディスクには、次のように名前が付いています。

必要に応じて、次のコマンドを使ってその他のディスクを作成します。

dd if=/export/suseimage/boot/bootdisk of=/dev/fd0


注 –

SCSI コントローラや USB ドライバなどのハードウェアに応じて、追加ディスクが必要になる場合があります。


ネットワークインストールの手順

Linux システム上の ISO イメージからネットワークインストールを実行する方法は次のとおりです。

  1. bootdisk をドライブに挿入し、マシンを再起動します。

    システムが起動し、次のオプションが表示されます。

    • Boot from Hard disk (ハードディスクから起動)

    • Installation (インストール)

    • Installation — ACPI Disabled (インストール — ACPI 無効)

    • Installation — Safe Settings (インストール — 安全設定)

    • Manual Installation (手動インストール)

    • Rescue System (復旧システム)

    • Memory Test (メモリーテスト)

    メニューから 「Installation (インストール)」 を選択すると、modules1 の挿入を求めるプロンプトが表示されます。

  2. bootdisk を取り出し、modules1 を挿入して、Return キーを押します。

    次のプロンプトが表示されます。"Please make sure that modules1 is in your drive!"

  3. 「Back」->「English」->「Kernel modules (hardware drivers)」「Load network card modules」 を選択します。

    modules3 の挿入を求めるプロンプトが表示されます。

  4. modules1 を取り出し、modules3 を挿入して、Return キーを押します。

  5. ネットワークカードを選択します。

  6. パラメータの入力を求めるプロンプトが表示された場合、none と入力します。

    数秒後、次のプロンプトが表示されます。Module <name> loaded successfully

  7. 「Back」->「Start Installation/system」->「Start Installation/update」->「Network」->「NFS」 を選択します。

  8. DHCP パラメータの入力を求めるプロンプトが表示された場合、none と入力します。

  9. マシンの IP アドレスを入力します。

  10. サブネットマスクを入力します (例、255.255.255.0)。

  11. サブネットのゲートウェイを入力します。

  12. ネームサーバーの IP アドレスを入力します。

  13. NFS サーバーの IP アドレスを入力します。NFS サーバーは、ネットワークインストールイメージを作成したマシンです。

  14. 前に NFS サーバーに作成したサブフォルダ /path/to/nfs/install/from を入力します (ISO イメージからのネットワークインストールリポジトリの設定 を参照)。

  15. 以降のオンラインインストールの指示に従って、Java Desktop System ネットワークインストールの手順を完了します。