Sun Java System Web Server 7.0 リリースノート (UNIX 版)

Sun Java System Web Server リリースノート

このリリースノートには、スタンドアロンリリースと Java Enterprise System (Java ES) 5 リリースの Sun JavaTM System Web Server 7.0 (Web Server 7.0) に関する重要な情報が含まれています。このノートでは、新機能や拡張機能、インストール時の注意点、既知の問題、およびその他の最新の問題について扱っています。Web Server 7.0 をお使いになる前に、このリリースノートをお読みください。

このリリースノートは、次の項目で構成されています。

このリリースの新機能

Web Server 7.0 は、管理インフラストラクチャーが格段に強化された新しいメジャーリリースです。さらに、SolarisTM、SPARC®、および AMD64 プラットフォーム上では、Web Server を 64 ビットアプリケーションとして実行するように設定できるようになりました。

Web Server 7.0 は、包括的なコマンド行インタフェースのサポート、統合された設定、ECC (Elliptic Curve Cryptography) のサポートによって強化されたセキュリティー、およびクラスタリングのサポートを提供します。また、これには堅牢な組み込み移行ツールも付属していて、Web Server 6.0 や Web Server 6.1 から Sun Java System Web Server 7.0 にアプリケーションと設定を移行する際に役立ちます。

Sun Java System Web Server 7.0 には次の新機能が含まれています。

JMX ベースの管理インフラストラクチャー

Web Server 7.0 の管理インフラストラクチャーは、最新の分散 JMXTM (Java Management Extensions) テクノロジに基づいています。JMX テクノロジは、デバイス、アプリケーション、およびサービス駆動型ネットワークの管理と監視のための分散ソリューション、Web ベースソリューション、モジュール化ソリューション、および動的ソリューションを構築するツールを提供します。JMX は、クラスタ化された複数の Web Server 配備をまたがってインスタンス、設定、および Web アプリケーションを管理および監視する際に役立ちます。

再設計された管理サーバーインタフェース

管理サーバーとは、管理アプリケーションの配備先となる、特別に設定された Web Server インスタンスのことです。サーバーファームの各ノード上では、管理インスタンスが 1 つずつ実行されます。これらのノードのうち、1 つのノードが管理サーバーとして設定され、残りは管理ノードとして設定されます。

Web ベースの管理サーバーは、共通のタスクによりアクセスしやすいように、かつ複雑なタスクをより実行しやすいように再設計されています。

管理サーバーには次の新機能が含まれています。

管理インタフェースを使って管理タスクを実行する方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

コマンド行インタフェースのサポート

コマンド行インタフェースを使えば、サーバーを容易に設定および管理できます。

管理 CLI の主要機能は次のとおりです。

コマンドの詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 CLI Reference Manual 』を参照してください。

Sun N1 Service Provisioning System のサポート

Web Server 7.0 は Sun N1TM Service Provisioning Server 5.2 と統合されています。Sun N1 Service Provisioning System はアプリケーションプロビジョニングツールであり、これを使えばカスタムスクリプトを使う必要がなくなります。Web Server は Sun N1 Service Provisioning System と統合されているため、管理者は、データセンター環境やサーバーファームで複数の Web Server をインストールするためのカスタムスクリプトを記述する必要がありません。

統合された設定ファイル

Web Server 7.0 の設定ファイルは、管理を単純化するために再配置および統合化されています。

以前のバージョンの Web Server では、userdb 内の設定ファイルがすべてのインスタンスによって共有されていましたが、それらのファイル内に格納された情報がインスタンス固有のものであることがしばしばでした。Web Server 7.0 では、userdb ディレクトリの設定ファイルが削除されています。それらの機能は、config ディレクトリの server.xml ファイル内に組み込まれています。alias および httpacl ディレクトリの構成ファイルは、config ディレクトリに移動されています。これらの変更により、インスタンス固有の config ディレクトリ内のインスタンス固有の構成情報は強化されています。

構成ファイルについては、『Sun Java System Web Server 7.0 Administrator’s Configuration File Reference 』を参照してください。

Java Servlet 2.4 および Java Server Pages (JSP) 2.0 のサポート

Web Server 7.0 には、Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EETM) に準拠する、Java Servlet 2.4 および JavaServer PagesTM (JSPTM) 2.0 テクノロジ仕様の実装が含まれています。J2EE 準拠の Web Server 7.0 Web コンテナにより、Java テクノロジ標準準拠の Web アプリケーションの設計と配備に必要な柔軟性と信頼性が提供されます。

サーブレットは、CGI プログラムのようにパフォーマンスが制限されることなく、Web ベースのアプリケーションを構築するためのコンポーネントベースでプラットフォームに依存しない手段を提供します。JSP テクノロジはサーブレットテクノロジを拡張したものであり、動的コンテンツを含む HTML および XML ページのオーサリングをサポートします。

これらのテクノロジについては、次のリソースを参照してください。

http://java.sun.com/j2ee/1.4/docs/tutorial/doc/index.html

JavaServer Pages Standard Tag Library 1.1 および JavaServer Faces 1.1 のサポート

JavaServer Pages Standard Tag Library 1.1 は、多くの Web アプリケーションに共通するコア機能をカプセル化したカスタムタグを提供します。JavaServer Pages Standard Tag Library には、繰り返しや条件などの構造に関わる一般的なタスクのサポート、XML ドキュメントを操作するためのタグ、国際化タグ、および SQL タグが含まれています。また、既存のカスタムタグを JavaServer Pages Standard tag Library タグに統合するためのフレームワークも提供しています。

Web Server 7.0 は JavaServer FacesTM テクノロジをサポートします。JavaServer Faces を使えば、JavaServer アプリケーションのユーザーインタフェースを簡単に構築できます。

これらのテクノロジについては、次のリソースを参照してください。

http://java.sun.com/j2ee/1.4/docs/tutorial/doc/index.html

JNDI のサポート

Java Naming and Directory InterfaceTM (J.N.D.I.) API は、さまざまな企業のネーミング/ディレクトリサービスへのシームレスな接続を提供します。

Java Database Connectivity および接続プールのサポート

Web Server は、すぐに使えてシームレスな JDBCTM (Java DataBase Connectivity)、テクノロジを提供し 、業界標準の JDBC ドライバからカスタマイズされた JDBC ドライバまでを幅広くサポートしています。

Web Server 7.0 は、JDBC 接続プール、つまり特定のデータベースに対する再利用可能な一連の接続をサポートします。新しい接続をそれぞれ作成するには時間がかかるので、パフォーマンス向上のために、サーバーは利用可能な接続のプールを保持しています。アプリケーションが接続を要求すると、プールから 1 つの接続が取得されます。アプリケーションが接続を閉じると、接続はプールに返されます。

JDBC 接続プールの作成方法については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

Java SE 5.0 および 6.0 のサポート

Web Server 7.0 は、32 ビット版の Java 2 Platform, Standard Edition (Java SETM) 5.0 および Java SE 6.0 をサポートします。64 ビット版の Web Server では、64 ビット版の Java Development Kit (JDKTM) ソフトウェアのサポートが利用可能です。64 ビット版の Web Server は現在、Solaris オペレーティングシステム上でのみサポートされています。

次の表に、さまざまなプラットフォームでサポートされている JDK バージョンの一覧を示します。

表 1 サポートされている JDK バージョン

オペレーティングシステム 

サポートされている Java SE バージョン (Web Server に同梱されているどうか) 

64 ビットのサポート (あり/なし) 

Solaris (SPARC プラットフォーム) 

1.5.0_09 (はい) 

1.6.0 (いいえ) 

あり 

Solaris x86/AMD、AMD64 

1.5.0_09 (はい) 

1.6.0 (いいえ) 

あり 

Linux 

1.5.0_09 (はい) 

1.6.0 (いいえ) 

なし 

Windows 

1.5.0_09 (はい) 

1.6.0 (いいえ) 

なし 

HP-UX 

1.5.0_03 (はい) 

なし 

インストール時には、JDK の有効なパスを指定する必要があります。製品に同梱されていない JDK バージョンを使用するには、次の場所からソフトウェアをダウンロードします。

JDK バージョン 1.6.0: http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp

JDK バージョン 1.5.0_03: http://www.hp.com/products1/unix/java/java2/jdkjre5_0/index.html

統合された Java Web Services Developer Pack 2.0 テクノロジ

Web Server 7.0 には、Java Web Services Developer Pack (Java WSDP) 2.0 テクノロジと XML テクノロジが含まれています。Java WSDP を使って開発された Web サービスは、wadm コマンドを使用することで Web アプリケーションとして Web Server 7.0 上に配備できます。

Web Server 7.0 は、XML 暗号、XML デジタル署名などのセキュリティー機能をサポートするほか、メッセージセキュリティープロバイダもサポートします。

Java WSDP 2.0 の詳細については、次のリソースを参照してください。

http://java.sun.com/webservices/jwsdp/index.jsp

Java WSDP 2.0 のサンプルは次の場所にあります。これらのサンプルは Web Server 7.0 に配備可能です。

http://java.sun.com/webservices/downloads/2.0_preview_webservicespack.html

軽量セッションレプリケーションのサポート

Web Server 7.0 は、クラスタベースのセッションレプリケーションおよびフェイルオーバーをサポートします。セッションレプリケーションとフェイルオーバーを使えば、あるサーバーインスタンスから同じサーバークラスタ内の別のインスタンスへ HTTP セッションをレプリケートすることで、Web アプリケーションの可用性を高めることができます。HTTP セッションはそれぞれリモートインスタンス上にバックアップコピーが作成されるため、クラスタ内のあるインスタンスが利用不可能になるようなサーバー障害が発生しても、セッションを問題なく継続できます。

軽量セッションレプリケーションサポートの詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

正規表現による URL のリダイレクションおよびリライティング

Web Server 7.0 では、obj.conf 設定ファイルにおける正規表現と条件処理のサポートが強化されました。

主な拡張内容は次のとおりです。

これらの新機能を使えば、Apache HTTP サーバーからの mod_rewrite を使って定義できる規則と同様に、柔軟な URL リライティングとリダイレクションの規則を定義できます。mod_rewrite の場合とは異なり、Web Server 7.0 の正規表現と条件処理は要求処理の任意の段階で使用でき、他社製プラグインと合わせて使用することもできます。

正規表現や URL リライト機能の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 Administrator’s Configuration File Reference 』を参照してください。

広範なリアルタイム監視サポート

以前のバージョンの Web Server の監視機能に加え、Web Server 7.0 には次の拡張機能が追加されています。

Web Server 7.0 の監視機能の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

統合された逆プロキシ

Web Server 7.0 には逆プロキシが統合されています。逆プロキシは内部モジュールとして実行できます。Web Server 6.1 では、逆プロキシプラグインを個別にダウンロードし、インストールする必要がありました。

Web Server 7.0 は、逆プロキシを設定するための GUI および CLI サポートを提供します。

逆プロキシの設定方法については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

FastCGI プラグイン

Web Server 7.0 は FastCGI プラグインをサポートします。FastCGI プラグインは Web Server 7.0 に同梱されています。

Web Server では設定ファイルを使って FastCGI プラグインを設定できます。

Web Server 7.0 で FastCGI プラグインを使用する方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

強化されたセキュリティー

Web Server 7.0 は、データの暗号化と検証、要求の認証、およびサーバープロセスの保護を可能にするさまざまなテクノロジをサポートしています。セキュリティー機能の主な強化点は、次のとおりです。

ECC (Elliptic Curve Cryptography) のサポート

Sun Java System Web Server はこれまで常に、RSA キーをサポートしてきました。Web Server 7.0 では、RSA キーを引き続きサポートすることに加え、ECC (Elliptic Curve Cryptography) を新たにサポートします。

ECC は、モバイルまたはワイヤレス環境向けの次世代の公開鍵暗号方式です。ECC は、非対称暗号を実行するために、一連のキーの生成、暗号化、および復号化のアルゴリズムに基づいています。

ECC の重要な機能は次のとおりです。

Web Server での ECC の使用方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

NetBeans 5.0 および 5.5 のサポート

Web Server 7.0 が提供するプラグインを使えば、NetBeansTM 統合開発環境 (IDE) と統合して Web アプリケーションの配備やデバッグを行えるようになります。NetBeans は、標準コンポーネントを使って Java Platform Enterprise Edition (Java EE) ベースの Web アプリケーションを作成するための、完全な開発環境です。

このプラグインは、Web アプリケーションの配備のほかに、次のアクティビティーもサポートします。

NetBeans については、次を参照してください。

http://www.netbeans.org/kb/index.html

Web Server での NetBeans の使用方法の詳細については、次を参照してください。

http://webserver.netbeans.org

Sun Java Studio Enterprise のサポート

Web Server 7.0 は Sun Java Studio Enterprise 8.1 をサポートします。Sun Java Studio ソフトウェアは、Java テクノロジ開発者向けの、Sun の強力で拡張可能な IDE です。Sun Java Studio 8.1 は NetBeans ソフトウェアをベースにしており、Sun Java プラットフォームと統合されています。

Web Server 用のプラグインは、次の方法で取得できます。


注 –

Web Server 7.0 用の Sun Java Studio 8.1 プラグインは、ローカルの Web サーバーでのみ動作します。つまり、IDE と Web サーバーは、同一マシン上にインストールする必要があります。


Sun Java Studio 8.1 の Web アプリケーション機能の使用については、次のチュートリアルを参照してください。

http://developers.sun.com/prodtech/javatools/jsenterprise/learning/tutorials/index.jsp

Sun Java Studio 8 の詳細については、次を参照してください。

http://www.sun.com/software/sundev/jde/

ローカリゼーションサポート

Web Server 7.0 は次の言語で使用できます。

対応プラットフォーム

Web Server 7.0 は、Solaris、Linux、HP-UX、および Windows のオペレーティングシステム上にインストールできます。次の表は、プラットフォームのサポートについてまとめたものです。インストール要件の詳細については、このリリースノートの 「必要なパッチ」を参照してください。


注 –
  1. Windows、Linux、および HP-UX 上では、Web Server 7.0 は 32 ビットアプリケーションとして実行されます。

  2. Intel の Itanium アーキテクチャーはサポートされません。

  3. 次の表に記載された、Web Server のインストールに必要な最小メモリーは、Web Server のスタンドアロンインストールに対して適用されます。Web Server を Java ES の一部としてインストールする場合は、必要な最小メモリーが異なる可能性があります。詳細については、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』および『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (Microsoft Windows 版)』を参照してください。


表 2 Web Server 7.0 がサポートするプラットフォーム

ベンダー 

アーキテクチャー 

オペレーティングシステム 

必要最小限のメモリー 

最小の推奨ディスク容量 

Sun 

UltraSPARC®

Solaris 8、9、10 

256M バイト 

550M バイト 

Sun 

AMD/x86 

Solaris 9、10 (x86) 

Solaris 10 (AMD64) 

256M バイト 

550M バイト 

Microsoft 

AMD/x86 

Windows 2000 Advanced Server, Service Pack 4 

Windows XP Professional Edition、 

Windows Server 2003 Enterprise Edition 

256M バイト 

550M バイト 

Red Hat 

AMD/x86 

Red Hat Enterprise Linux AS 3.0 (Update 4 以降)、4.0 (またはそれ以降のアップデート) 

256M バイト 

550M バイト 

Novell 

AMD/x86 

SUSE Linux Enterprise Server 9 (またはそれ以降のアップデート) 

256M バイト 

550M バイト 

Hewlett-Packard 

PA-RISC 2.0 

HP-UX 11iv1 (B.11.11) 

256M バイト 

550M バイト 

必要なパッチ

適用可能な最新のパッチでオペレーティングシステムを更新します。次の各節では必須パッチを一覧表示します。


注 –

Web Server 7.0 を Java ES 5 の一部として配備する予定である場合は、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』の「Patch Requirements」の節を参照してください。


Solaris のパッチ

Solaris 8、9、または 10 オペレーティングシステムの x86 ユーザーまたは SPARC ユーザーは、最新のパッチクラスタをインストールするようにしてください。このパッチクラスタは http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=patchpage Web サイトの「推奨パッチおよびセキュリティーパッチ」から入手できます。

Web Server 7.0 インストーラは、必須パッチがマシンにインストールされているか判定します。それらのパッチがなかった場合、インストールは失敗します。サポートされたプラットフォーム上に Web Server 7.0 を正常にインストールして、正しく機能させるには、次の各パッチが必要です。


注 –

http://sunsolve.sun.com で入手可能なパッチが「古くなっている」場合、最新版には最新のバグ修正と製品の機能拡張が含まれているので、それらのパッチの最新版をダウンロードします。



注 –

マシンにインストールされている Solaris オペレーティングシステムのバージョンを確認するには、/etc/release ファイルを参照します。

/etc/release ファイルには、Solaris オペレーティングシステムのバージョン情報が次の形式で含まれています。


            Solaris 10 6/06 s10x_u2wos_08 X86
   Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc.  All Rights Reserved. 
             Use is subject to license terms.
                   Assembled 02 May 2006

Solaris 8 プラットフォーム (SPARC)

Solaris 9 プラットフォーム (SPARC および x86)

Solaris 9 プラットフォーム (SPARC)

Solaris 9 プラットフォーム (x86)

Solaris 10 プラットフォーム (x86)

互換性のないパッチ

互換性のない一部のパッチは、Web Server の起動に影響を与え、サーバーが要求に応答しない結果を招く恐れがあります。次の表に、そのようなパッチの一覧を示します。互換性のないパッチがマシンにインストールされている場合は、そのパッチを互換性のある推奨パッチに更新します。

表 3 互換性のないパッチのリスト

オペレーティングシステム 

互換性のないパッチ 

互換性のある推奨パッチ 

Solaris 8 SPARC 

109147-37 (リンカーパッチ) 

109147-38 (リンカーパッチ) 

109147-39 (リンカーパッチ) 

109147–40 (リンカーパッチ) 

Solaris 9 SPARC 

112963-22 (リンカーパッチ) 

112963-23 (リンカーパッチ) 

112963-24 (リンカーパッチ) 

112963-25 (リンカーパッチ) 

Solaris 10 SPARC 

117461-04 (ld のパッチ) 

117461-05 (ld のパッチ) 

117461-06 (ld のパッチ) 

117461-07 (ld のパッチ) 

117461-08 (ld のパッチ) 

Solaris 9 x86 

113986-18 (リンカーパッチ) 

113986-19 (リンカーパッチ) 

113986-20 (リンカーパッチ) 

113986-21 (リンカーパッチ) 

Solaris 10 x86 

118345-08 (ld と libc.so.1 のパッチ) 

118345-09 (ld と libc.so.1 のパッチ) 

118345-10 (ld と libc.so.1 のパッチ) 

118345-11 (ld と libc.so.1 のパッチ) 

121208-02 (ld と libc.so.1 のパッチ) 

HP-UX のパッチ

HP-UX プラットフォーム上に Web Server 7.0 をインストールするための要件は、次のとおりです。

2007 年米国夏時間の変更による影響

米国では、夏時間 (Daylight Savings Time、DST) が 3 月の第 2 日曜日に始まり、11 月の第 1 日曜日に終わります。これは、オペレーティングシステムおよび JDK/JRE の日付と時刻の規則に影響を及ぼします。

米国のタイムゾーンにおける正しい時刻がログファイル内に格納され、かつ管理サーバーや Java Web アプリケーションがこの変更の影響を受けないようにするには、次のことを行います。

適切なオペレーティングシステムパッチをダウンロードして使用します。 

Solaris パッチは http://sunsolve.sun.com/search/document.do?assetkey=1-26-102775-1 からダウンロードできます。

ほかのプラットフォームについては、DST との互換性のある類似のパッチを、オペレーティングシステムベンダーの Web サイトからダウンロードします。 

JRE をアップグレードし、管理サーバーや Java Web アプリケーションがこの変更の影響を受けないようにします。 

夏時間の変更に対する修正が含まれている適切な JRE をダウンロードして使用します。 

サポートされている各プラットフォームの JRE バージョンは、次のとおりです。 

サポートされているブラウザ

Web Server 7.0 の管理コンソールでサポートされるブラウザは、次のとおりです。

UNIX® および Windows プラットフォーム:

Windows プラットフォーム:

インストールと移行に関する注意点

この節では、Sun Java System Web Server のインストールおよび移行に関する注意事項を示します。これらのトピックの詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 Installation and Migration Guide』を参照してください。このリリースの Web Server における既知の問題については、このリリースノートの 「既知の問題」を参照してください。

インストール

以前のバージョンの Web Server が含まれているディレクトリに Web Server 7.0 をインストールすることはできません。ただし、Web Server 7.0 を新しいディレクトリにインストールしたあとで既存のインストールを移行することはできます。

移行

Web Server 6.0 および 6.1 の設定は移行できます。6.0 未満の Web Server バージョンからの直接移行はサポートされていません。Web Server 4.0 以降などの以前のバージョンは、まず Web Server 6.1 に移行し、それから Web Server 7.0 に移行する必要があります。Web Server 4.0 以降から Web Server 6.1 への移行については、最新の『Sun Java System Web Server 6.1 Installation and Migration Guide』および『Sun Java System Web Server 6.1 リリースノート』を参照してください。

Web Server 4.1 から Web Server 7.0 への移行や、Web Server 6.0 のすべてのバージョンから Web Server 7.0 への移行の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 Installation and Migration Guide 』を参照してください。

製品マニュアル

Web Server 7.0 のマニュアルは、オンラインで PDF 形式と HTML 形式で入手可能となっています。次の表は、各マニュアルで説明されているトピックと概念を示しています。

表 4 Web Server 7.0 マニュアルのロードマップ

項目 

参照先 

タスクやテーマ別に構成された Web Server マニュアルのトピック 

Documentation Center

ソフトウェアおよびマニュアルについての最新情報 

『リリースノート』

以下のインストールおよび移行作業の実行 

  • Sun Java System Web Server とその多様なコンポーネントのインストール、サポートするプラットフォーム、および環境

  • 以前のバージョンの Sun Java System Web Server からの移行

『Installation and Migration Guide』

以下の管理作業の実行 

  • 管理コンソールおよび CLI の使用

  • サーバー環境の設定

  • サーバーインスタンスの使用

  • サーバーアクティビティーの監視およびログ

  • 証明書を使用したサーバーのセキュリティー保護

  • サーバー保護のためのアクセス制御の設定

  • Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) プラットフォームのセキュリティー機能の使用

  • アプリケーションの配備

  • 仮想サーバーの管理

  • サーバードキュメントのコンテンツと属性の検索、およびテキスト検索インタフェースの作成

  • コンテンツ圧縮のためのサーバー設定

  • WebDAV を使用した Web 発行およびコンテンツオーサリングのためのサーバー設定

  • 正規表現を使用したリダイレクションの設定

管理者ガイド

以下を実行するためのプログラミングテクノロジおよび API の使用 

  • Sun Java System Web Server の拡張および変更

  • クライアント要求に対するコンテンツの動的生成

  • サーバーのコンテンツの変更

Developer's Guide

カスタム NSAPI (Netscape Server Application Programmer's Interface) プラグインの作成 

NSAPI Developer's Guide

Sun Java System Web Server におけるサーブレットおよび JavaServer PagesTM (JSP) テクノロジの実装

Developer's Guide to Web Applications

設定ファイルの編集 

『Administrator’s Configuration File Reference』

パフォーマンス最適化のための Sun Java System Web Server の調整 

『Performance Tuning, Sizing, and Scaling Guide』

Web Server 7.0 での問題の解決 

Troubleshooting Guide

既知の問題

この節では、Web Server 7.0 のリリース時点における重要な既知の問題および制限事項を一覧表示します。

管理

次の表に、Web Server の管理における既知の問題の一覧を示します。

表 5 管理における既知の問題

バグ ID 

説明 

6364924 

あるノードを複数の管理サーバーに登録すると、これにより設定の衝突が発生する可能性がある。

ある 1 つのノードを、最初の管理サーバーへの登録を取り消すことなしに 2 番目の管理サーバーにも登録できます。ただしこの場合、ノードはどちらの管理サーバーへもアクセスできなくなります。 

対処方法:

登録のたびに管理ノードを再起動します。その管理ノードは、登録先として最後に使用した管理サーバーに対して使用可能になります。 

6379125 

wadm コマンドが、ノードへの接続を許可し、証明書を表示したあと、「HTTP 400 Error」をスローする。

ある管理ノードが接続を受け取ると、その管理ノードはその接続が管理サーバーからのものであるかをチェックしないまま処理を続行します。これは、不適切なエラーメッセージを出力するだけでなく、さらにパスワードの入力をユーザーに求めます。 

4793938 

ディレクトリインデックスの代わりに、ユーザーとパスワードの入力ダイアログが表示される。

デフォルトでは、ユーザーが認証されないかぎり、Web Server 7.0 はディレクトリインデックスを送信しません。あるディレクトリにアクセスしようとすると、ユーザー名とパスワードの入力を求められます。これは、Web Server 7.0 のデフォルトのアクセス制御リスト (ACL) が、認証済みユーザーだけにリストアクセス権を許可するためです。 

回避策

管理コンソールの使用または default.acl ファイルの編集によって、認証されていないユーザーにリストアクセス権を許可できます。リストアクセス権を許可する方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』「アクセス制御の構成」を参照してください。

6327352 

セッションレプリケーションが有効なインスタンスが、クラスタ内のほかのインスタンスが起動されていない場合に正常に起動されない。

6364702 

wadm コマンドの成功時または失敗時に、有効なエラーコード [0-125] が返されない。

6393534 

migrate-jks-keycert コマンドを使って Java キーストア keycert を移行したあとで、list-certs コマンドを使って移行された jks keycert を一覧表示しようとすると、証明書のニックネームの代わりに CN、org などの情報が表示される。

6407486 

wadm set-ssl-prop コマンドを使った SSL プロパティーの設定時に、server-cert-nickname プロパティーが、サーバー証明書のニックネームだけではなく、すべての証明書のニックネームを受諾してしまう。

6439577 

wadm コマンドプロンプトから間違ったトークン PIN を使ってインスタンスが起動されたときに、トークンパスワードが求められない。

6443742 

「node」オプションに修飾されたドメイン名を指定すると、set-session-replication-prop CLI コマンドが正しく動作しない。

回避策

set-session-replication-prop コマンドで、有効なノード名として list-nodes コマンドの出力を使用します。

6450360 

create-authdb コマンドで、認証データベース (authdb) の作成時に URL が検証されない。create-authdb コマンドを実行すると、間違った URL を持つ認証データベースが正常に作成される。

6450800 

get-error-log および get-access-log コマンドで、雑然とした不適切なメッセージが表示される。

6459106 

wadm deploy によるクラスタ設定の配備が失敗する。

手動またはその他の手段によってインスタンスの設定ファイルに何らかの変更が加えられた場合、deploy-config コマンドによって、インスタンスが変更されたことを知らせるエラーメッセージが表示されます。


注 –

インスタンスの web-app ディレクトリ内に配備された Web アプリケーションは、その Web アプリケーションの context-root 内のファイルを作成、削除、または変更するべきではありません。変更された場合、管理サーバーはそのインスタンスが変更されたものとみなします。deploy-config によって、エラーメッセージが表示されます。


回避策

deploy-config コマンドを --force オプション付きで入力するか、pull-config コマンドを入力します。

6462040 

create-reverse-proxy CLI コマンドによって、デフォルトの仮想サーバーに対して不要な新しい obj.conf ファイルが作成される。

6464953 

set-authdb-prop CLI を使用して digestauthstate プロパティーを設定すると、値の検証が行われず、このプロパティーにとって無意味な値が許可されてしまう。

6467665 

migrate-jks-keycert コマンドを使って無効なファイルパスを持つ証明書を移行しようとすると、keystore-password と key-password の入力を求められる。

6468570 

wadm のプロンプトで「yes」を指定すると、CLI がクラッシュする。

6469104 

create-selfsigned-cert コマンドでサーバー証明書を作成するときに、不適切な有効期間を定義できてしまう。

6469109 

delete-cert コマンドでは、トークン「Sun Software PKCS#11 softtoken」を使って作成された証明書が削除されない。

6469676 

管理証明書の期限が切れたあとで管理サーバーに接続しようとすると、不正なエラーメッセージが表示される。

6471649 

list-events コマンドの出力が正しく位置合わせされていない。

6471737 

list-instances コマンドで、設定値を指定しなくてもインスタンスが一覧表示される。

6471744 

設定値を指定せずに list-tokens コマンドを実行すると、不正なエラーメッセージが表示される。

6471754 

認証データベース値を指定せずに list-authdb-userprops コマンドを実行すると、不正なエラーメッセージが表示される。

6472210 

無効な http-listener 値を指定して get-ssl-prop コマンドを実行した場合、エラーメッセージが表示されない。

6472314 

list-certs コマンドで無効な設定値を指定しても、PIN の入力を求められる。

6476111 

管理コンソールを使って MIME タイプを編集できない。

6478601 

存在しないインスタンスを停止させると、不適切なメッセージが表示される。

存在しないインスタンスを停止しようとすると、エラーメッセージ「サーバーインスタンスは正常に停止しました。」が表示されます。 

6480523 

wadm によって、負のポート番号を含む設定が許可される。

6480600 

管理サーバーのディスク容量が不足すると、register-node コマンドによって不正なエラーメッセージが表示される。

6487628 

存在しないファイルを wadm の -f オプションに指定しても、適切な管理エラーコードが出力されない。

6489765 

無効な key-size 値を指定して create-cert-request コマンドを実行した場合、不正なエラーメッセージが表示される。

6489777 

delete-group コマンドで無効なグループ値を指定すると、不正なエラーメッセージが表示される。

6489779 

無効な group-ID 値を指定して list-group-members コマンドを実行した場合、エラーメッセージが表示されない。

6490728 

set-reverse-proxy-prop コマンドを使って rewrite-location プロパティーを設定できない。

-rewrite-location プロパティーを false に設定することはできません。-rewrite-location に指定された値は検証されません。たとえば、i-rewrite-location オプションに = 記号を指定すると、obj.conf ファイルが破壊され、パーサーエラーが発生します。

6492315 

set-token-prop コマンドでトークン PIN を指定していなくても、server.xml ファイル内に間違ったパスワードが設定される。

6492469 

LDAP ユーザー作成の失敗時に不正なエラーメッセージが表示される。

6494353 

インスタンスの削除中に無効なノード名を指定すると、不正なエラーメッセージが表示される。

6494950 

register-node コマンドは、シェルモードでのみ、非 SSL ポートで正常に実行される。

シェルモードでは、-no-sslオプション付きで register-node コマンドを入力すると、ノードが正常に登録されます。なぜなら、コマンドが間違って SSL モードで実行されるからです。

6405018 

シェルモードでエコーが有効なときに、get-jvm-prop コマンドによってこのコマンドが出力されない。

回避策

-–echo オプションを使用するときは、get-jvm-prop コマンドをシングルモードで入力します。

6495446 

デバイス上にディスク容量がない場合に、wadm によって不正なエラーメッセージ「管理サーバーと通信できません。」がスローされる。

6499507 

list-locks および expire-lock コマンドの実行時に不正なエラーメッセージが表示される。

6499510 

設定名を指定せずに list-instances、list-crls、list-tokens、および list-certs コマンドを実行すると、「null」メッセージが表示される。

6499512 

list-url-redirects コマンドのエラーメッセージがローカライズされていない。

6500119 

ある既存の証明書を削除しようとしているときに無効な設定名を指定した場合、wadm によってトークン PIN の入力が求められる。

6500146 

CLI を使用して HTTP リスナーを作成するときに、名前として null 値を持つリスナーが create-http-listener コマンドによって作成される。

6500150 

list-dav-collections コマンドの実行時に仮想サーバーを指定しなかった場合、不正なエラーメッセージが表示される。

6500151 

list-users、list-org-units、list-groups、および list-group-members コマンドの実行時に認証データベースを指定しなかった場合、不正なエラーメッセージが表示される。

6500152 

list-uri-patterns コマンドの実行時に仮想サーバーを指定しなかった場合、不正なエラーメッセージが表示される。

6500154 

list-jdbc-resource-userprops、list-soap-auth-provider-userprops、list-auth-realm-userprops、list-external-jndi-resource-userprops、list-custom-resource-userprops コマンドの実行時に、JNDI 名を指定しなかったか無効な JNDI 名を指定した場合、不正なエラーメッセージが表示される。

6502631 

Web Server をインストールして root 以外の実行時ユーザーを含むデフォルトインスタンスを持つ場合、その root 以外の実行時ユーザーは、wadm を使ってデフォルトインスタンスを起動できない。root 以外のユーザーがデフォルトインスタンスの startserv スクリプトを実行すると、そのインスタンスを起動できる。

6502800 

「--all」オプションと「--instance」オプションを両方指定して migrate-server コマンドを実行しても、エラーにならない。

相互に排他的なオプションをユーザーが設定しようとしていることを示す、警告メッセージまたはエラーメッセージを表示すべきです。 

6503350 

無効な wadm コマンドを入力したときに表示されるエラーメッセージが誤解を招く恐れがある。

無効なコマンドを入力すると、エラーメッセージ「無効なコマンド <コマンド名>。有効なコマンドのリストを表示するには、「help」コマンドを使用してください。」が表示されます。help のマニュアルページには、有効なコマンドのリストは含まれていません。したがって、このエラーメッセージは誤解を招く恐れがあります。 

6503944 

LDAP 認証データベースに対する create-user コマンドの使用法があいまいである。

6503949 

キーファイル認証データベースに対する create-group コマンドの使用法があいまいである。

6504095 

set-cert-trust-prop コマンドによって不正なプロパティーが受諾され、適切なエラーメッセージが表示されない。

6416328 

管理コンソールの「インスタンスを起動」ボタンが、すでに実行中のインスタンスに対して有効になる。

ボタンの有効化/無効化は、インスタンスの状態に基づくべきです。 

6418312 

wadm によって、重複したユーザープロパティーの定義が許可される。

重複したユーザープロパティーを追加してもエラーメッセージは表示されません。それにもかかわらず、新しいユーザープロパティーは作成されません。 

6421740 

管理コンソールまたは CLI を使って新しい アクセス制御リスト (ACL) ファイルを作成する機能がプロビジョニングされていない。

6423432 

Windows 上で既存の設定を使用して、登録済みノードを追加して削除する処理を繰り返すと、検証が失敗する。

6426116 

管理コンソールの「バージョン」ボタンをクリックすると、「ファイルが見つかりません」という警告が管理エラーログに書き込まれる。

6430417 

MIME タイプに複数バイト文字を含む MIME 値が許可される。

6430780 

仮想サーバーの監視中に計算されるバイトの転送速度が間違っている。

6442081 

「アクセス制御リスト」ページ内のテキストがフォーマットされていない。

6442172 

あるユーザーを認証データベースから削除しても、ACE の「選択可能」リストと「選択」リストとの間でそのユーザーを切り替えることができる。

6443845 

指定されたトークンのパスワードの長さと機構のサポートが、管理サーバーによって検証されない。

6446162 

キーまたは digestfile 認証データベースを削除する前に警告が発行されない。

6446206 

グループ内のある単一ユーザーが削除されたときに、不正なメッセージ「グループは正常に保存されました」が表示される。

6448421 

管理インタフェースによって、複数バイトのユーザー ID を持つ新しいユーザーがキーファイル認証データベース内に作成できてしまう。

6449506 

既存の証明書と同じサーバー名を持つ証明書を、同じニックネームで作成できない。

6450236 

管理コンソール:ローカリゼーション画面の例が間違っている。

デフォルトの言語の例 (en-us) が間違っています。代わりに en_US とすべきです。 

6455827 

管理コンソールの「ユーザー」および「グループ」テーブルで結果の全体が単一ページ内に表示される。

6461101 

管理コンソールの「自己署名付き証明書を作成」ページの「証明書を要求」と「インストール」ボタンのラベルを改訂する必要がある。

6461553 

「仮想サーバーの Web アプリケーション」ページのタイトルのヘルプが正しくない。

6462057 

「選択可能」リストに項目が存在していない場合でも、新しい ACE ウィンドウの「追加」ボタンと「削除」ボタンが有効になる。

6462891 

Web アプリケーションをユーザー固有の場所に配備するための管理コンソールが存在しない。

6464891 

管理コンソールでのサーバーログの表示が 50 行または 2 ページに切り詰められる。

6465382 

証明書要求ウィザード内の間違った国番号のエントリをチェックするための検証機能が存在しない。

6465421 

管理コンソールで、仮想サーバー、認証データベース、dav コレクション、イベントの各フィールドに対するテキストフィールドの説明が提供されていない。

6465470 

「グループ設定」ページのテキストが間違っている。

テキストは「このページから、選択した認証データベース内のユーザーグループを追加/削除します。」ではなく、「このページから、選択した認証データベース内のユーザーグループを追加/削除できます。」とすべきです。 

6465480 

JVM プロファイラを削除するときのメッセージが不正である。

メッセージは「プロファイラが正常に保存されました」ではなく「プロファイラが正常に削除されました」とすべきです。 

6466336 

新しい設定を作成するときに、管理コンソールに間違った JDK バージョンが表示される。

管理コンソールに表示される JDK バージョンは、5.0 u7 ではなく 5.0 u6 です。 

6466409 

Web アプリケーションの追加時に間違ったパスワードを指定すると、不正なエラーメッセージが表示される。

6467164 

管理コンソールウィザードのウィンドウタイトルに一貫性がない。

6467785 

無効な Directory Server 設定値を入力すると、管理コンソールに不正なエラーメッセージが表示される。

6470585 

ドキュメントディレクトリの URI プレフィックスが「\」を含まない値を受諾してしまう。

6471111 

管理コンソールの「ノード」ページで JDK パスを変更したあと、管理サーバーの再起動が失敗する。

6471171 

「ノード」->「管理サーバー」->「一般」タブから管理サーバーを再起動すると、スタイルフォーマットが失われる。

6471367 

同じブラウザの別のタブ内の管理コンソールをアクセスしようとしても、うまくいかない。

6471792 

「ログを表示」で結果が単一ページに表示される。

レコードサイズに選択される検索条件は 25 ログエントリですが、50 を超えるログエントリが存在する場合でも、ログは結果を単一ページ内に表示します。 

6472385 

CLI 経由で行なったトークンパスワードの変更が GUI に反映されない。ブラウザを再描画する必要がある。

6472932 

トークンパスワードをいったん削除してから「共通操作」 ->「構成を選択」->「構成を編集」->「証明書」->「PKCS11 トークン」ページでリセットすると、トークン不一致エラーが表示される。

6473518 

インスタンス起動時にトークン PIN を入力するプロンプトは、設定が配備されていない場合には表示されないようにすべきである。

6474650 

管理コンソールウィザードの「次へ」ボタンは、必須フィールドが空の場合は無効化すべきである。

6476095 

ドキュメントディレクトリおよび CGI レコードを編集するオプションが、管理コンソールに用意されていない。

6476736 

仮想サーバーレベルで MIME マッピングを追加および編集するためのタブを、管理コンソールに用意すべきである。

6477840 

クラスパスのプレフィックス、クラスパスのサフィックス、およびネイティブライブラリパスのプレフィックスを入力するための広いテキスト領域を、管理コンソールに用意すべきである。

6478090 

「ノード」->「管理サーバーを選択」->「証明書」->「トークンパスワード管理」ページの「現在のパスワード」フィールドは、管理者のトークンパスワードが設定されていない場合は無効化すべきである。

6478165 

「CRL をインストール」ページでは、サーバー上の CRL ファイルへの不正なファイルパスが入力されたあとのユーザビリティーに問題がある。

6478229 

「インスタンス」->「新規」ページのタイトルが正しくない。

6478292 

「共通操作」->「構成を選択」->「仮想サーバーの選択」->「仮想サーバーを編集」->「WebDAV」->「新規」ページに「ユーザー」の入力フィールドが表示されるのは、認証データベースが PAM の場合だけにすべきである。

6478303 

管理コンソールでは、ACL のユーザー情報またはグループ情報を入力しなくても ACE を作成できる。認証データベースが PAM かどうかのチェックが行われない。

6478612 

「要求ヘッダータイムアウト」テキストフィールドに受諾される値の範囲に関するインラインヘルプが間違っている。

6486037 

「仮想サーバー管理」->「コンテンツ処理」->「ドキュメントディレクトリ」->「追加」に、追加ドキュメントディレクトリのパスを選択するための参照オプションを用意すべきである。

6490705 

管理コンソールを使って URI パターンに固有の設定を行えない。

6492906 

管理コンソールに表示される WebDAV コレクションロックに関するメッセージが、誤解を招く恐れがある。

WebDAV コレクションのタイムアウト値として infinite を指定した場合、「共通操作」->「構成を選択」->「仮想サーバーの選択」->「仮想サーバーを編集」->「WebDAV」-> コレクションを選択すると、ページに、メッセージ DOES NOT EXPIRE が表示されます。これが実際に意味するところは、特定の時間が経過してもロックの有効期限が自動的に切れることはない、つまりタイムアウトが無限である、ということです。

6496545 

管理 CLI 経由でカスタム認証データベースユーザープロパティーを作成すると、管理コンソールに無効なプロパティーが表示される。

6498484 

「パスワードの設定」ボタンを使って空のトークンパスワードを設定すると、不正なエラーメッセージが表示される。

6498554 

証明書の作成時や削除時に、管理コンソールに不正な失敗メッセージが表示される。

6500157 

トークンパスワード編集し、すでに実行中のインスタンス上に設定を配備しようとすると、そのインスタンスの再起動が失敗する。

6500228 

ある MIME タイプの重複するレコードを作成すると、管理コンソールに例外が表示される。

6501882 

「SNMP マスターエージェントの起動」ボタンが正しく機能しない。

6502287 

構成を削除してから「移行」ボタンをクリックすると、管理コンソールに例外が表示される。

6502303 

管理コンソールの「移行」ウィザードで「完了」ボタンを複数回クリックすると、複数の設定が作成される。

6502374 

管理コンソールの各ウィザードの「確認」画面には、値を持つフィールドだけが表示されるべきある。

6502793 

移行中に、log-dir パスのアクセス権の検証が行われない。

6504050 

管理コンソールのすべてのウィザードの「結果」ページで、位置合わせを適切に行うべきである。

6504495 

管理コンソールには 508 コンプライアンスの問題がある。

6504758 

配備された Web アプリケーションにシンボリックリンクが含まれていると、管理コンソールを使ってサーバー設定を編集できない。

6504951 

「共通操作」->「仮想サーバーを編集」->「WebDAV」->「新規」ページのユーザー選択プロセスで、検証を行う必要がある。

6266358 

管理パスワードに拡張 ASCII 文字が含まれていると、管理 CLI 経由でログインできない。

6360666 

インストールされた CRL は、意味のある名前を持つべきである。

6361329 

エラー応答ファイルの名前を検証すべきである。

6364821 

管理 CLI は、URI、URI プレフィックス、URI ワイルドカードパターン、および URI 正規表現を、URI 空間で動作するすべてのコマンドに対してサポートすべきである。

6365379 

登録されていない管理ノードを起動する際の動作に一貫性がない。

6366956 

スケジュールイベントの検索機能が、管理コンソールから正しく機能しない。

6367282 

期限切れの証明書で管理サーバーが起動してしまう。wadm は期限の切れた証明書について警告すべきである。

6367751 

create-instance コマンドがリモートノード上で断続的に失敗し、HTTP 400 エラーがログに記録される。

6375505 

unregister-node コマンドは、管理ノード上の証明書のクリーンアップも行うべきである。

6378612 

64 ビットのインスタンスが 32 ビットのリモートノード上で起動しない。

6408169 

WebDAV ロック CLI がクラスタ環境で機能しない。

6408186 

同じ管理サーバーに登録されてい同一のノード上に管理ノードを複数インストールすることは、許可すべきではない。

6416369 

管理ノードの URL にアクセスすると、Page Not Found エラーが発生する。

管理ノードは GUI を持たないため、管理ノードの URL にアクセスすると Page Not Found エラーになります。

6416705 

デフォルトの server.xml に <stack-size> 要素を含めるべきである。

6422936 

Java の「JVM パス設定」で、クラスパスのプレフィックスとサフィックス、およびネイティブライブラリパスが検証されない。

6423310 

server.xml の要素を機能に基づいてグループ化すべきである。

6423391 

DER 形式以外のデータを含むサーバー証明書をインストールするときに、不正なエラーメッセージが表示される。

6426108 

新しい構成をインスタンスとともに作成すると、管理エラーに例外が記録される。

6431984 

Web Server の PID ファイルと UNIX ドメインソケットは、/tmp にではなく /var/run に格納されるべきである。

6439132 

「証明書インストール」ウィザードの例外が不明瞭である。

6441773 

Windows の場合。管理サーバーが、Web アプリケーションを停止する前に Web アプリケーションのファイルを物理的に移動する。

6451307 

あるリモートノードの起動直後に create-instance コマンドを実行すると、そのリモートノード上でそのコマンドが失敗する。

6454559 

アクセスログの形式が CLF (Common Log Format) ではない場合、「サーバーログを表示」ページでエラーがスローされる。

6462515 

config ディレクトリ内に実行時ファイルが作成された際に管理コンソールに表示される「インスタンス設定が変更されています」というメッセージは、ユーザーの誤解を招く恐れがある。

6462579 

ある管理ノードを管理サーバーから登録解除したあとでその管理ノードをアンインストールしても、トラストストアが削除されない。

6468132 

ニックネームにコロンが含まれる証明書は、list-cert コマンドを実行しても表示されない。

6468330 

JavaHome プロパティーに加えた変更は、インスタンスの再起動後には保存されない。

6468676 

「Java ホーム」フィールドの検証機能が存在しない。無効なデータが受諾されてしまう。

6473577 

<pkcs11> 要素は、子要素が存在しなくても server.xml から削除されない。

6473589 

トークン PIN を設定すると、<pkcs11/> が server.xml に追加される。

6474668 

「HTTP リスナー」フィールドに空白文字を含む名前が受諾される。これは無効である。

6475536 

管理サーバーのパスワードをリセットするための明確な手段が存在しない。

回避策

  1. install_dir/lib/webapps/jmxconnectorapp/WEB-INF/web.xml 内の security-constraint をコメントにします。

  2. 管理サーバーを再起動します。

    これにより、管理サーバーの認証が無効になります。

  3. set-admin-prop コマンドを使って管理パスワードを設定します。

6476111 

管理コンソールまたは CLI のいずれを使っても MIME タイプを編集できない。

6483365 

GUI と CLI で、移行用の Web Server 7.0 のサーバールートが受諾されてしまう

管理コンソールと CLI では移行時に、Web Server 6.1 や Web Server 6.0 のパスの代わりに Web Server 7.0 のパスが受諾されます。Web Server 7.0 のパスは、migrate-server コマンドの server-root プロパティーの有効なパスではありません。

6483902 

「仮想サーバーの構成」ページでのエラー。

「仮想サーバー」ページの「アクセス拒否時の応答」フィールドに $@ 文字列の組み合わせを入力しようとすると、エラーが発生します。

6489727 

[JESMF CONFORM] CP は停止時には、MfManagedElementServer_stop() を呼び出すべきである。

6491749 

obj.conf ファイルの破壊を防ぐために、特定のテキストフィールドでより本格的な検証を行う必要がある。

フォーム内のデータの機能的検証のほとんどは、バックエンドで行われます。GUI では、空フィールド、整数値、ASCII 値など、最小限のチェックのみを行います。したがって、解析時に破壊されるようなデータが、GUI によって obj.conf 内に格納されます。

6492176 

管理コンソールを使って新しい設定を作成および保存するときに、デフォルト値や null 値が obj.conf 内に格納される

管理サーバーは、管理コンソールから渡された値を、何の検証も行わずに obj.conf ファイル内に格納します。

6493971 

サーバーインスタンスの再起動が応答しない場合に管理サーバーがタイムアウトしない。

restart-instance コマンドの実行時に、UNIX システム上の管理サーバーは、サーバーインスタンスが再起動されるまで待ちます。インスタンスが正常に再起動されない場合、管理サーバーは要求に応答しません。

6497004 

set-authdb-prop 実行時に CLI 上に SaveConfigException が表示される。

set-authdb-prop コマンドを使用して存在しないファイルパスを keyfile authdbpath プロパティーに指定した場合、File does not exist というメッセージの代わりに、SaveConfigException が発生します。

管理サーバーのエラーログを参照してください。 

6497143 

stop-admin コマンドの実行時に、管理サーバーが実際に実行中であるのに「管理サーバーは停止中です」というメッセージが表示される場合がある。

6497213 

restart-admin コマンドに続けて stop-admin コマンドを実行すると、管理エラーログに例外がスローされる。

6498411 

get-cert-prop では、<displayproperties> 要素内に記載されたプロパティーだけが表示されない。

6500715 

cgi-bin ディレクトリ内のファイルにアクセスしようとすると、サーバーエラーが発生する。

6292582 

「iwsFractionSysMemUsage」の SNMP MIB (Management Information Base) が正しい結果を表示しない

SNMP マネージャーユーティリティーがクエリーを発行したときに、iws.mib の一部である、SNMP MIB の「システムメモリー中のプロセスメモリーの一部」が間違った結果を出力します。

6425144 

Windows の場合、クラスパスにセミコロン (;) が含まれていると、wadm がクラスパスを正しく更新しない

tcl 内のセミコロンはコマンドターミネータとして解釈され、単一行中の複数のコマンドを分類するために使用されます。Windows では、セミコロンはパス区切り文字として使用されます。

回避策

セミコロンをプロパティー値内で使用する場合は、wadm をシングルモードで使用します。

6479247 

Windows 上で、配備後にインスタンスを再起動すると、トークンパスワードの入力ダイアログボックスが表示される。この動作はほかのプラットフォームでは見られない。

設定

次の表に、Web Server の設定における既知の問題の一覧を示します。

表 6 設定における既知の問題

バグ ID 

説明 

6482536 

<listen-queue-size> の上限が 65535 に設定されているが、これでは小さすぎる。<listen-queue-size> の上限を引き上げる必要がある。

6500715 

新しい cgi ディレクトリの作成時に不正な ObjectType fn="force_type" が object.conf に追加される。

新しい cgi ディレクトリの作成時に、不正なオブジェクトタイプ force_typeobj.conf ファイルに追加されます。

回避策

  • https-config-directory の下の config/obj.conf または config/vs-obj.conf ファイルを手動で編集し、次の行を削除します。

    ObjectType fn="force_type" type="magnus-internal/cgi"

    Windows 上で shell-cgi が有効になっている場合には、obj.conf ファイルから次の行を削除します。

    ObjectType fn="force_type" type="magnus-internal/shellcgi"
  • pull-config コマンドをコマンド行から入力し、この手動変更を管理サーバーの設定リポジトリに反映させます。

    • Web Server 7.0 のインストールディレクトリに移動します

    • 管理サーバーを起動します

    • pull-config コマンドを次のように入力します。 bin/wadm pull-config --user=admin --config=config-name

    あるいは、Web Server の管理コンソールにログインし、この手動変更を管理サーバーの設定リポジトリに反映させることもできます。

コア

次の表に、Web Server のコアにおける既知の問題の一覧を示します。

表 7 コアにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6296993 

ある obj.conf 指令の実行時にエラーが発生した場合、問題の指令が見つかった場所のファイル名と行番号がログに記録されない。

6365160 

データ型の制約違反のために server.xml のスキーマ検証が失敗したときに、要素の一連の有効な値を説明しないエラーメッセージが表示される。

6366843 

コア監視で、Web アプリケーション、サーブレット、仮想サーバー、またはノードを名前で検索する機能に制限がある。

6368605 

設定エラーが発生すると、子プロセスの再生成が繰り返される可能性がある。

サーバーの起動後に obj.conf の削除などによる設定エラーが発生し、ある子プロセスが終了された場合、原始プロセスが無限ループでその子プロセスを生成し直そうとします。

6375367 

不完全な要求によってタイムアウトが発生した場合のエラー応答が不適切である。

telnet で Web Server にアクセスし、Enter キーを押してタイムアウトが発生するまで待つと、次のエラー応答が返されます。 

HTTP/1.1 400 Bad Request

お使いのブラウザから、このサーバーでは認識できないメッセージが送信されました。

6378940 

どの HTTP ヘッダー解析エラーにも、クライアント IP とエラーの説明が記録されない。

6470552 

set-variable SAF が定義済みの変数を設定できなかった。

6479062 

HTTP リスナーファミリを動的に再設定できない。プロトコルファミリを nca に設定すると、インスタンスが起動しない。

6485965 

If-modified-since の処理が遅い。

サーバーは、If-modified-since ヘッダーを処理する際に、そのヘッダーのフィールド値が通常、以前に送信された Last-modified ヘッダーのフィールド値に一致するものと仮定します。通常の実世界のクライアントの場合、これは事実です。しかし、SPECweb2005 ドライバを使用する場合、これは事実に反します。

6486480 

<replacement>false</replacement> を指定すると、service-nsfc-dump のエントリヒット数が 0 になる。

server.xml ファイル内で <replacement>false</replacement> を指定すると、service-nsfc-dump 出力のエントリヒット数が 0 と表示されます。ただし、キャッシュヒット数は正しく表示されます。

6489220 

サーバーが、$$ 文字定数を含む非補間文字列を挿入文字列として扱う。

あるパラメータ値に $$ escape が含まれている場合、サーバーは、そのパラメータブロックの PblockModel を構築します。$$ は定数なので、これは不要です。

6489269 

引用符で囲まれたパスを含む「external」式関数が、動作しない。

6492407 

フロントエンドファイルのアクセラレータキャッシュ。

ACL および obj.conf の設定によっては、フロントエンドアクセラレータキャッシュは、NSAPI を使って以前に処理された URI に対する静的ファイル要求を処理できます。アクセラレータキャッシュはデフォルト設定で実行する必要があります。

6496332 

ファイルキャッシュが、小さいファイルをヒープに格納し、大きいファイルを sendfilev で送信する、というように動作しない。

server.xml<sendfile>true</sendfile> が指定された場合、サーバーはヒープに収まらないファイルに対してのみ、sendfilev() を使用すべきです。これによりサーバーは、小さいファイルには writev() を、大きいファイルには sendfilev() を使用できるようになります。

6498452 

サーバーは「413 Entity Too Large」を使って応答すべきでない。

サーバーは現在、要求ヘッダーが大きすぎる場合に 413 Entity Too Large メッセージを使って応答します。 413 Entity Too Large メッセージはエンティティーに対するものであり、ヘッダーに対するものではありません。

6498928 

0 バイトのファイルに対して、出力指令が呼び出されない。

応答の長さが 0 の場合は、protocol_start_response() が呼び出されないかぎり、出力指令は呼び出されません。send-fileprotocol_start_response() 関数を呼び出しません。0 バイトのファイルを送信しても、出力指令は呼び出されません。

6501180 

バッファーサイズ 0 が正しく機能しない。

server.xml 内に <buffer-size>0</buffer-size> を指定すると、サーバーはファイルを正しく処理できません。

 

6502258 

出力バッファーが大きいとサーバーがクラッシュする。

出力ストリームバッファーサイズが入力バッファーサイズよりも大きい場合、サーバーが無効なアドレスにデータをバッファリングしようとする可能性があります。デフォルトの入力バッファーサイズは、8192 バイトです。 

6504755 

デフォルトサーバーインスタンスでアクセスロギングを無効にできない。

server.xml ファイル内では、<access-log> <enabled> 要素の値が無視されます。

6505390 

アクセラレータキャッシュが ssl-unclean-shutdown プロパティーを処理しない。

アクセラレータキャッシュが、デフォルト設定内の AuthTrans fn="match-browser"browser="*MSIE*" ssl-unclean-shutdown="true" 指令と正しく相互に作用しません。そのような指令が存在する場合、アクセラレータキャッシュは、使用するブラウザの種類にかかわらず、「クリーンでないシャットダウン」設定をすべての接続に適用します。

6432375 

HP-UX 上で、一部の OID 値に対して SNMP が失敗する。

回避策

HP-UX API のサポートの欠如およびその複雑さのために、ネットワークの入出力トラフィック統計情報が実装されていません。トラフィック統計情報を監視するには、HP のツールを使用してください。 

6483212 

HP-UX 11.11 上で、最大ヒープサイズが 2048M バイト以上である場合に Web Server の起動が失敗する。

回避策

  1. パッチ PHKL_28428 またはその更新バージョンがシステム上に存在する必要があります。このパッチが存在しない場合は、インストールします。

  2. Web Server を起動する前に、次のコマンドを入力します。

    • Java ヒープが 1500M バイトから 2400M バイトまでの場合: Web Server を起動する前に次のコマンドを入力します。

      chatr +q3p enable /opt/sun/webserver7/lib/webservd

    • Java ヒープが 2400M バイトから 3.8G バイトまでの場合: Web Server を起動する前に次のコマンドを入力します。

      chatr +q3p enable +q4p enable /opt/sun/webserver7/lib/webservd

  3. サーバーを起動します。

    /opt/sun/webserver7/lib は、webservd バイナリのデフォルトの場所です。

マニュアルとオンラインヘルプ

次の表は、Web Server 7.0 のマニュアルとオンラインヘルプにおける既知の問題を一覧したものです。

表 8 マニュアルとオンラインヘルプにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6358250 

管理コンソールのヘルプリソースとリンクプロパティーファイルを更新する必要がある。

管理コンソールの各ページの「ヘルプ」ボタンには、ヘルプポップアップウィンドウに表示すべき helpFileName が割り当てられていません。HelpLink.properties ファイルを更新する必要があります。

6474011 

basic-search.html の説明が不明瞭である。

6479045 

管理コンソールのオンラインヘルプを更新する必要がある。

オンラインヘルプは、次の理由のために更新する必要があります。 

  1. コンテキストベースのヘルプを提供すべきである。

  2. すべての画面について、対応するヘルプページを用意する必要がある。

  3. GUI の変更をヘルプページに反映させる必要がある。

  4. GUI とオンラインヘルプとの間で、用語の使用法に一貫性がない。

  5. 文法上の間違いを修正する。

  6. いくつかのトピックについて詳しく説明する。

6482764 

オンラインヘルプと管理コンソールとの間に不一致がある。

6498477 

トークン設定ページにヘルプファイルが存在しない。

「共通操作」>「構成を編集」>「証明書」>「PKCS11 トークン」の画面にヘルプファイルがありません。 

FastCGI プラグイン

次の表は、FastCGI プラグインにおける既知の問題を一覧したものです。

表 9 FastCGI プラグインにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6347905 

FastCGI を設定するための CLI サポートがない。obj.conf または magnus.conf ファイルを手動で編集して、FastCGI を設定する必要がある。

6485248 

reuse-connection が true に設定されていると、fastcgi スタブがすべてのプロセスを適切に閉じない。

FastCGI プラグインとして PHP と連携するように Web Server 7.0 を設定し、reuse-connection=true を設定します。サーバーを停止または再設定するときに、fastcgi() プロセスとその子プロセスが取り残されて適切に終了されません。

6504587 

FastCGI にメモリーリークが見つかった。

インストール

次の表に、Web Server のインストールにおける既知の問題の一覧を示します。

表 10 インストールにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

4988156 

スタンドアロン製品を既存の Java ES インストール上にインストールすること、およびその逆がサポートされていない。

スタンドアロン製品としての Web Server 7.0 を既存の Java ES (Java Enterprise System) インストール上にインストールすることは、サポートされていません。Web Server を使用する Java ES ユーザーは、Java ES インストーラを使用してより新しいバージョンの Web Server にアップグレードする必要があります。 

6414481 

compat-libstdc++ をインストールしないと Web Server をインストールできない。

回避策:

Red Hat Enterprise Linux 3 など、より新しいバージョンの Linux 上では、Web Server 7.0 をインストールする前に compat-libstdc++ をインストールしてください。

6414539 

管理ノードをアンインストールしても、そのノードが管理サーバーのノードから削除されない。

管理ノードをインストールし、それを「ノード」タブで管理サーバーに登録すると、「ノード」タブ内にその管理ノードが表示されます。管理ノードをアンインストールしたときに、その管理ノードのエントリが「ノード」タブ内に残ります。 

6503505 

Linux で、デフォルトのポートがすでに使用中である場合、インストーラは管理ポート番号を増分したり新しい番号を割り当てたりしない。

6504748 

インスタンス削除オプションを使うと、アンインストーラは、シンボリックリンクを削除する代わりにシンボリックリンクからファイルを削除する。

6287206 

ネットワーク上の共有フォルダから設定が起動されると、インストールが実行できない。

Windows プラットフォームでは、別のマシン上の共有ネットワークフォルダからインストーラ setup.exe を起動すると、製品をインストールできません。

6311607 

Windows で、管理パスワードが 8 文字以上の場合にインストーラが CLI モードでクラッシュする。

管理ユーザーパスワードが 8 文字以上である場合、管理ポート、Web サーバーポート、または管理ユーザー ID への入力の中に 1 つでも無効なものがあると、インストーラがクラッシュします。 

回避策:

コマンド行インタフェース (CLI) を使って Web Server 7.0 を Windows プラットフォーム上にインストールする場合、管理パスワードを 8 文字未満 (< 8) に設定する必要があります。 

6408072 

Windows の場合、「プログラム」フォルダ内のオブジェクトに対するアイコンが必要である。

Windows 上の「Sun Java System Web Server 7.0」フォルダ内のオブジェクトは、デフォルトの Windows プログラムアイコンで作成され、Sun のプログラムであることを示す独自のアイコンを備えていません。 

6492144 

Windows の場合、パスワード入力時に CLI インストーラが ctrl+c キーの入力を処理しない。

インストーラが ctrl+c キーの入力を受け付けないため、端末が使用不可能になります。

移行

次の表に、Web Server 7.0 の移行領域における既知の問題の一覧を示します。

表 11 移行における既知の問題

バグ ID 

説明 

6407877 

installed.pkg ファイルが見つからない場合、Web Server 6.0 から 7.0 に移行するときに不正な移行が行われる。

Web Server 6.0 から 7.0 に移行するときに installed.pkg ファイルが見つからないと、Web Server は、magnus.conf ファイル内の NSServlet エントリを不正に移行します。

6490124 

6.x -> 7.0:移行済みのスケジュールされたイベントが依然として server.xml ファイル内の 6.x のパスを指している。

 

6502529 

6.1->7.0:移行時に、search-collection-dir 用に設定された相対パス設定が処理されない。

インスタンス移行時に、検索コレクションのコピー先になるターゲットパスの相対パスを指定しても、config-store に対して検索コレクションディレクトリが作成されます。インスタンスをインスタンス化するときに、検索コレクションが適切に移行されずにインデックスが作成されます。

6502769 

6.x->7.0:移行時に obj.conf ファイル内のすべての「ドキュメントルート」の NameTrans が無視される。

6498806 

Windows では、Web Server の管理コンソールは移行の間、適切な警告をユーザーに与えない。

管理サーバーは、選択された新しい設定またはサービス名が Windows 上にすでに存在するかどうかを検出しないため、別の設定名を選択するようユーザーに適切に警告したり、別の設定名をデフォルトとして提案したりしません。 

6500509 

Web Server 7.0 の移行ツールは、ルート証明書がインストールされていると Web Server 6.1 から正常に移行することができない。

 

逆プロキシ

次の表に、Web Server の逆プロキシ機能における既知の問題の一覧を示します。

表 12 逆プロキシにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6356234 

NameTrans マップは「;」で区切られた URI パラメータに対応すべきである。

NameTrans マップ SAF の from パラメータには、要求された URI の比較対象となるプレフィックスを指定します。要求された URI がこのプレフィックスで始まっていて、「;」で区切られた URI パラメータで終わっている場合、マップ SAF はその要求のマップに失敗します。

6424569 

マップの to パラメータがオプションでない。

マップ SAF の to パラメータはオプションではありません。これは、次のように、NameTrans 処理を終了してオブジェクトを割り当てる場合に役立ちます。NameTrans fn="map" from="/.perf" name="perf"

6424570 

すべてのマッピング SAF で名前パラメータを受諾すべきである。

サンプルアプリケーション

次の表に、Web Server のサンプルアプリケーションにおける既知の問題の一覧を示します。

表 13 サンプルアプリケーションにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6302983 

サンプルが「Sun Java System」ではなく「Sun ONE」を参照している。

Web Server 7.0 に同梱されているサーブレットサンプル LocaleCharsetServlet.java は、「Sun Java System」ではなく「SunONE」を参照しています。

6472796 

sendmail.jsp によって示されている、javamail サンプルアプリケーションの resource.host を指定するために編集するファイルが間違っている。

回避策

javamail.resource.host を設定するには、javamail.build.properties を編集します。install_dir/samples/java/webapps/javamail/src/docroot/sendmail.jsp 内で指定されたbuild.xml ではありません。

6475485 

ダイジェストプラグインの README に、古いマニュアル URL や Directory Server の旧製品名と思われる名前が記載されている。

6495588 

sampleapps/java/webapps/simple のドキュメントは無効である。

単純なサンプルアプリケーションのドキュメントに、不正なパス名が記載されています。パスは install_dir/samples/java/webapps/simple/src ではなく、install_dir/plugins/java/samples/webapps/simple/src にしてください。

検索

次の表に、Web Server 7.0 の検索機能における既知の問題の一覧を示します。

表 14 検索における既知の問題

バグ ID 

説明 

6413058 

server.xml が、検索を変換して組み込むための全部のファイルパターンを格納しない。

スキーマは、このバージョンの Web Server に含まれる管理コンソールと検索管理ツールの両方が許可する全部のファイルパターンを格納しません。また、これは、以前のバージョンの Web Server からの移行を必要とする可能性のある全部のファイルパターンを表現する手段も持ちません。 

セキュリティー

次の表に、Web Server のセキュリティー領域における既知の問題の一覧を示します。

表 15 セキュリティーにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6433752 

ssl-check が NSAPI ベースのプラグインと連携動作しない。

"PathCheck fn="ssl-check" secret-keysize=128 bong file="xxxxx.yyy.html" 

静的ファイルの要求に対し、クライアントの secret-keysize がサーバーによって指定されたサイズよりも小さく、かつ bong ファイルが存在しているならば、その bong ファイルは応答として送り返されます。ところが、動的コンテンツ (JSP ファイルなど) が要求された場合には、bong ファイルではなく、実際に要求されたオブジェクト (たとえば、JSP ファイル) が返されます。

6421617 

サーバーにより解析される HTML (ParseHTML) と「restricted by group」オプションを含む .htaccess で問題が発生する。

shtml インクルードエントリを含み、「restricted by group」オプションが有効化された .htaccess 経由で認証されるように設定された HTML ファイルを解析すると、認証が成功します。グループユーザーが認証されても、結果ページは shtml インクルードエントリを取得しません。ただしこれは、「restricted by user」オプションを含む .htaccess ファイル内のユーザーとは正常に連携動作します。

 

6376901 

同一ディレクトリ内のリソースに関する基本ベースおよびダイジェストベース ACL のサポートに制限がある。

サーバーがダイジェストベースの ACL と基本ベースの ACL をドキュメントツリー内の異なる部分で使用する場合、その両方を同一ディレクトリ内の異なるファイルやリソースで同時に使用しようとしても、失敗します。 

6431287 

TLS_ECDH_RSA_* には、RSA キーで署名されたサーバー証明書が必要である。

書式 TLS_ECDH_RSA_* の暗号化方式群を使用するには、サーバーが ECC キーペアと、RSA キーで署名された証明書を持っている必要があります。ここでは、自己署名付き証明書でこれらの暗号化方式群を使用することが除外されている点に注意してください。この要件はこれらの暗号化方式群にとって特有なものであり、バグではありません。サーバーはこれらの暗号化方式群に関連する間違った設定を検出して警告を発するべきですが、現時点ではそのようになっていません。

6467621 

「Sun Software PKCS#11 softtoken」使用時にサーバーへの要求が失敗する。

Solaris 10 libpkcs11 を使用するように Web Server を設定する方法の詳細については、次のドキュメントを参照してください。

http://www.sun.com/bigadmin/features/articles/web_server_t1.html

http://www.sun.com/blueprints/browsedate.html#0306

6474584 

dayofweek が「*」をオプションとして受け取らない。

たとえば、ACL を次のように設定します。 

acl "uri=/"; 
deny (all) dayofweek="*"; 
allow (all) dayofweek="Sat,Sun";

このプログラムでは、土曜日と日曜日を除いたすべての曜日のアクセスを制限しようとしています。このプログラムは正しく機能しません。なぜなら、月曜日にこの ACL に正常にアクセスできるからです。 

回避策

月曜日から金曜日までの ACL へのアクセスを制限するには、ACL を次のように設定します。 

acl "uri=/";
deny (all) dayofweek="Mon,Tue,Web,Thu,Fri";
allow (all) dayofweek="Sat,Sun";

これで、月曜日の要求が拒否されます。 

6489913 

SSL のセッションキャッシュを無効にできない。

セッションキャッシュはデフォルトで有効になっています。セッションキャッシュが無効になった状態で HTTPs プロトコル経由で URL にアクセスすると、URL の処理は完了せず、サーバーログには、session-cache なしでは SSL を設定できないことを示すエラーメッセージが表示されます。

回避策

SSL のキャッシュサイズと有効期限を、サポートされている最小値にまで減らします。 

6510486 

htaccess 規則がメモリー内で破壊される可能性がある。

単一の .htaccess ファイルに 6 つ以上の許可規則または拒否規則が含まれている場合、いくつかの規則がメモリー内で破壊される可能性があります。この問題が発生すると、いくつかの規則の処理が無視される可能性があります。

回避策

単一の .htaccess ファイルの規則を、5 つ以下に制限します。

あるいは、htaccess の代わりに ACL サブシステムを使って、サーバーリソースへのアクセス制御を行います。ACL の設定方法については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。

セッションレプリケーション

次の表に、Web Server 7.0 のセッションレプリケーション機能における既知の問題の一覧を示します。

表 16 セッションレプリケーションにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6370032 

RequestDispatcher インクルード呼び出しを使用すると、セッションフェイルオーバーが実行されない。

1 つのクラスタ上に 2 つの Web アプリケーションを配備し、一方のアプリケーションが他方のアプリケーションを RequestDispatcher() インクルード呼び出しを使用して呼び出すようにした場合、RequestDispatcher()invoke() メソッドの実行中に持続性バルブが呼び出されないため、セッションレプリケーションが実行されません。

6381950 

BaseCache に不正な負荷係数が設定される。

セッションレプリケーションは 3 つ以上の Web アプリケーションをサポートしません。 

6381954 

RequestDispatcher に関連する複数の Web アプリケーションでは、不正なシーケンスが原因でセッションレプリケーションの実行が失敗する。

6383313 

SR-intanceId Cookie に不正なパスが設定される。

SR-instanceId Cookie には、サーブレットのパスではなく Web アプリケーションのパスが設定されるべきです。

6324321 

リモートでエラーが発生したときに、詳しいエラーメッセージが表示されない。

リモートで例外が発生すると、リモートインスタンスのエラーログ内にエラーメッセージが記録されます。ところが、ローカルインスタンスは現時点では、ユーザーがどのエラーログを参照する必要があるかが明確に示されていない、汎用的なリモート例外を表示します。 

6396820 

クライアントの Cookie が無効になっていると、セッションレプリケーションが正しくフェイルオーバーされない。

6406176 

有効になっている場合、セッションレプリケーションは、デフォルトのセッションマネージャーになるべきである。

管理コンソールまたは CLI を使用するか server.xml ファイルを編集してセッションレプリケーションを有効にしても、セッションレプリケーションは実際には有効になっていません。代わりに、sun-web.xml を手動で編集する必要があります。

Web コンテナ

次の表に、Web Server の Web コンテナにおける既知の問題の一覧を示します。

表 17 Web コンテナにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6390112 

Java LDAP 接続プールの相互作用の問題 - 初期接続がタイムアウトしない。

server.xml ファイル内で JVM オプションを使って Java LDAP 接続プールを指定し、このプールを Web Server 起動時に外部 JNDI リソースを使って参照すると、プールされた LDAP 接続が作成されます。この接続があると、プールは常にビジーとして指定され、この接続の有効期限が切れることはありません。

4858178 

Web コンテナが標準エラーに書き込む。

6349517 

1 を超える MaxProcs モードでの Web アプリケーションのセッション統計情報が正しくない。

Web Server はマルチプロセスモードで実行されます。プロセスの最大数を設定するには、magnus.conf 内の MaxProcs 設定変数を使用します。MaxProcs の値が 1 より大きい値に設定されていると、Web Server は、mmap ベースのセッションマネージャーを使って異なる JVM 間でセッションを共有できるようにします。複数のプロセスから統計情報を収集する間、Web アプリケーションの MBean は、個々の MBean にセッションを提供します。個々の MBean の Web アプリケーションセッション統計情報を参照しても、実際のセッション数を確認することはできません。

 

6394715 

Web コンテナが、無効化された Web アプリケーションの MBean オブジェクトを削除する。

server.xml ファイル内の <enabled> 要素を false に設定することで Web アプリケーションを無効にすると、Web コンテナはその Web アプリケーションの MBean を削除します。したがって、そのアプリケーションは閉じた Web アプリケーションまたは削除済みの Web アプリケーションとして扱われます。無効化されたオブジェクトは削除されるため、統計情報も失われます。

6419070 

JNDI リソースの作成が成功したときに、詳細度のもっとも高いログレベルでもエラーログに情報が記録されない。

6422200 

com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.DocumentBuilderImpl.parse が 1 バイトの読み取りを行う。

server.xml ファイルを読み取るときに、XML のバージョン番号とエンコーディングを含む先頭行は、一度に 1 バイトずつ読み取られます。

6432870 

統計情報が有効化された要素が server.xml ファイル内で false に設定されたときに、サーブレットコンテナはその統計情報を収集する。

6440064 

サーブレットコンテナが、仮想サーバーごとにスレッドを 1 つずつ作成する。

6472223 

「mail-resource」サブ要素の値がメールセッションオブジェクトに設定されない。

6487083 

NSAPIRequest.setupRequestFields が低速である。

com.sun.webserver.connector.nsapi.NSAPIRequest.setupRequestFields が低速です。その主な原因は、Cookie ヘッダー解析時に、文字列からバイトおよびバイトから文字列への変換が過剰にあるためです。

6493271 

Web Server 7.0 における Java ガベージコレクタのアクティビティーが、Web Server 6.1 の場合と比較して高い。

Web Server 7.0 のサーブレットコンテナは、多数の Java オブジェクトを作成します。 

6497803 

部分要求と welcome ファイルによって形成された要求 URI にサーブレットがマップされた場合、その動作が正しくない。

Web コンテナは、有効な部分要求を受け取ると、配備記述子内に定義された welcome ファイルリストを調べる必要があります。welcome ファイルリストとは、先頭や末尾に / が付いていない部分 URL の、順序付けされたリストのことです。Web Server は、各 welcome ファイルを配備記述子内で指定された順番で部分要求の末尾に追加し、静的リソースまたは WAR ファイル内のサーブレットがその要求 URI にマップされているかどうかをチェックする必要があります。Web コンテナは、WAR 内で最初に一致したリソースに、その要求を送信する必要があります。

6501184 

REQ_EXIT によって javax.servlet.ServletException が発生する。

6501785 

サーブレットコンテナが、RequestDispatcher インクルードの処理時にアクセラレータキャッシュを使用しない。

6500647 

Windows 上で JSP の動的再読み込みを行うと、不正な出力が生成される。

Web サービス

次の表に、Web Server の Web サービス領域における既知の問題の一覧を示します。

表 18 Web サービスにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6467808 

Web Server 7.0 上で実行されている Web サービスアプリケーションから、「NAMESPACE_ERR:Unable to create envelope from given source」という例外がスローされる。

この問題には、Java API for XML Processing JAR ファイルの、主に JDK バージョン 1.5.0_08 以降に含まれる xerces.jar ファイルが関係しています。Web Server 7.0 は JDK バージョン 1.5.0_09 の JAXP JAR ファイルを使用するため、Web Server でもこの問題が発生します。Web Services 2.0 パックの最新 JAXP JAR ファイルではこの問題が修正されていますが、その修正済みの JAR ファイルはまだ JDK ソフトウェアの一部になっていません。

回避策

JDK ソフトウェアに同梱されている JAXP JAR ファイルの代わりに、JAXP 1.3.1 JAR ファイルを使用します。 

次の手順に従います。 

  1. <JRE>/lib ディレクトリの下に endorsed ディレクトリが存在しない場合は、このディレクトリを作成します。

  2. endorsed ディレクトリに JAXP 1.3.1 JAR ファイルを格納します。

    または、

    java.endorsed.dirs システムプロパティーを <instance_dir>/config/server.xml ファイルの JVM オプションとして渡します。

  3. このプロパティーを、JAXP 1.3.1 JAR ファイルが格納されているディレクトリに設定します。次に例を示します。

    <jvm>
    <jvm-options>-Djava.endorsed.dirs=/opt/SUNWjax/share/lib</jvm-options>
    </jvm>

ローカリゼーション

次の表に、Web Server 7.0 のローカライズされたバージョンにおける既知の問題の一覧を示します。

表 19 ローカリゼーションにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6385933 

構成を作成したあとで、複数バイトの名前が文字化けする。

  1. 「構成」タブをクリックします。

  2. 「コピー」または「新規」を選択します。

  3. 「新規構成名」フィールドに複数バイト文字列を入力し、画面内のその他の情報を入力します。

  4. 「了解」ボタンをクリックします。

    設定のリストが表示されますが、ここには入力した名前の代わりに文字列 ??? が表示されます。インスタンスを再起動できません。

6316881 

req.getHeader() でヘッダー内の複数バイト文字を取得できない。

request.getHeader() の呼び出し時に、文字が正しく解析されません。

5046634 

Web Server 7.0 には use-responseCT-for-headers に相当する機能がない。

6503931 

schema.properties ファイルがローカライズされていない。

管理サーバーによって SchemaValidationExceptions がスローされると、schema.properties ファイルから例外メッセージが読み取られます。このファイルはローカライズされていません。

6483354 

Windows および HP-UX 上で、ある特定の条件下では webservd プロセスがファイルハンドルを解放しない。

  1. ログイン URL 経由で Web Server の管理コンソールにアクセスします。

  2. 管理ページの「構成」タブを選択します。

  3. 設定リンクを選択してから、「仮想サーバー」リンクを選択します。

  4. 「クライアント言語のネゴシエーションを行う」を有効に設定し、「zh-CN」など、使用する言語を入力します。

  5. 「保存」ボタンをクリックします。

  6. Web Server を、管理コンソールの「配備保留中」リンクをクリックして再起動するか、手動で再起動します。

  7. Internet Explorer で http://yourmachine/xyz など、存在しない URL を入力します。

    Internet Explorer 6 に「page not found」が表示されます。

期待される結果: 「page not found」エラーではなく「Not found」ページが、Internet Explorer に正しく表示されるはずです。 

6507819 

ローカライズ版のオンラインヘルプのコンテンツが、英語版と一部異なっている。

6507819 

ローカライズされたバージョンの Web Server のオンラインヘルプのコンテンツが、英語版と一部異なっている。

日本語版のオンラインヘルプには、管理コンソールの次の画面に対するオンラインヘルプコンテンツがありません。 

アクセスログ設定の編集 

サーバーログ設定の編集 

ログファイルのアーカイブ 

ログローテーションの設定 

6508299 

英語以外のロケールで、Web Server のオンラインヘルプの左パネルに、検索結果が文字化けして表示される。

オンラインヘルプの「検索」タブを使っていくつかのコンテンツを検索すると、検索結果ページ内に化け文字が表示されます。 

6494089 

管理サーバーノードにローカライズされていない文字列が表示される。

  • Web Server の管理コンソールに管理者としてログインします。

  • 「ノード」タブを選択します。

    「This is the Administration Server Node」など、ローカライズされていない文字列が表示されます。

6502036 

ヘルプウィンドウの左側のペインに「Application Error」というメッセージが表示される。

Linux 上でローカライズされたバージョンの管理コンソールからヘルプにアクセスすると、「Application Error」というメッセージが表示されます。 

Java Enterprise System

次の表に、Java ES (Java Enterprise System) における既知の問題の一覧を示します。

表 20 Java ES における既知の問題

バグ ID 

説明 

6484181 

Portal Server は、Web Server 7.0 64 ビット起動時の JVM スタックサイズを 128K に設定するが、これは小さすぎる。

Web Server 7.0 がすでに 64 ビットモードで設定された状態で Portal Server のインストールを開始した場合、Portal Server のスタックサイズは 128K に設定されません。これに対し、Portal Server と Web Server がどちらもすでに 32 ビットモードでインストールおよび設定されている場合に 64 ビットモードに切り替えるには、「回避策」のセクションで説明する一連の手動手順が必要となります。 

回避策

Java ES 5 の一部である Portal Server が 32 ビット版の Web Server 7.0 上に配備された状態で、サーバーを 64 ビットモードで起動するには、次の手順を実行します。 

  1. # install_dir/bin/wadm delete-jvm-options --user=admin --port=8989 --password-file=passfile --config= HOST_NAME "-Xms512M -Xmx768M -Xss128k"

  2. # install_dir/bin/wadm create-jvm-options --user=admin --port=8989 --password-file=passfile --config= HOST_NAME "-Xms512M -Xmx768M -Xss512k"

  3. 次のコマンドを入力して、Web Server 7.0 のネイティブなスタックサイズを 139264 に増やします。

    # install_dir/bin/wadm set-thread-pool --user=admin --config=config_name --password-file= filename native-stack-size=139264

  4. 設定を配備します。

    # install_dir /bin/wadm deploy-config

6487041 

Java ES Web Server インストールでは schemagen/xjc/wsgen/wsimport スクリプトが存在しない。

schemagen/xjc/wsgen/wsimport スクリプトが存在する場所は、Web Server の Java ES インストールとスタンドアロンインストールとで異なります。

回避策

スクリプトは Web サービスコンポーネントの一部です。Web Server のスタンドアロンインストールでは、これらのスクリプトと JAR ファイルは install_dir/bininstall_dir/lib ディレクトリにそれぞれ格納されています。

Java ES インストールでは、スクリプトと JAR ファイルは共有コンポーネントの一部としてインストールされており、Web Server インストールルートの外部に存在しています。 

さまざまなプラットフォーム上でのスクリプトと JAR ファイルの場所を、次に示します。 

Solaris OS の場合: 

  • スクリプトは /opt/SUNWjax/bin ディレクトリの下にあります。

  • JAR ファイルは /opt/SUNWjax/lib および /usr/share/lib ディレクトリの下にあります。

Linux および HP-UX の場合: 

  • スクリプトは /opt/sun/bin および /opt/sun/share/jaxb/bin ディレクトリの下にあります。

  • JAR ファイルは /opt/sun/share/jaxb/lib/opt/sun/share/lib、および /opt/sun/private/share/lib ディレクトリの下にあります。

Windows: 

  • スクリプトは <JES_installation_dir>\share\bin および <JES_installation_dir>\share\jaxb2\bin ディレクトリの下にあります。

  • JAR ファイルは <JES_installation_dir>\share\jaxb2\lib および <JES_installation_dir>\share\lib ディレクトリの下にあります。

6432106 

Web Server のアップグレード後に Sun Java System Portal Server の検索機能が例外をスローする。

Web Server を Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードすると、Portal Server の検索機能が例外をスローします。 

回避策


注 –

既存の libdb-3.3.so および libdb_java-3.3.so ライブラリファイルを、Web Server の非公開ディレクトリの外部のどこか適切な場所に移動します。Portal Server ライブラリを適切な場所に格納したら、そのパスを次のコマンドの <libdb-3.3.so path>:<libdb_java-3.3.so path> に指定する必要があります。


Solaris プラットフォームの場合、次の手順を実行します。 

  1. libdb-3.3.so および libdb_java-3.3.so ファイルを、Web Server 6.1 の lib ディレクトリから適切な場所にコピーします。


    注 –

    HP-UX の場合、ファイルは libdb-3.3.sllibdb_java-3.3.sl になります。Windows の場合、ファイルは libdb-3.3.dlllibdb_java-3.3.dll になります。



    注意 – 注意 –

    lib ディレクトリなど、Web Server 7.0 の非公開ディレクトリにライブラリファイルをコピーしないでください。


  2. mkdir を使って /portal_libraries という名前でディレクトリを作成します。ライブラリファイル libdb-3.3.so および libdb_java-3.3.so/portal_libraries にコピーします。

  3. wadm コマンドを使って、ライブラリファイルの場所を Web Server に通知します。

  4. 次の管理 CLI コマンドを入力して、現在のネイティブなライブラリパスの設定を取得します。

    get-jvm-prop -user=admin --config=hostname native-library-path-prefix

    この出力を保存します。

  5. 次の管理 CLI コマンドを入力して、コピー済みの libdb-3.3.so および libdb_java-3.3.so のパスを、既存のネイティブなライブラリパスに追加します。

    set-jvm-prop --config= hostname native-library-path-prefix=<existing native library-path>:</portal-libraries-path>

    ここで、portal-libraries-path は、手順 1 で libdb-3.3.so および libdb_java-3.3.so ファイルをコピーした場所です。

    get-jvm-prop コマンドで何の結果または出力も表示されない場合は、コマンドプロンプトで native-library-path-prefix を次のように設定します。

    native-library-path-prefix=</portal-libraries-path>


  6. 注 –

    Windows プラットフォームの場合、次のように「;」を native-library-path-prefix パラメータの区切り文字として使用します。

    native-library-path-prefix= <existing native libarary path>;<portal-libraries-path>

    Windows 以外のプラットフォームの場合、次のように「:」をnative-library-path-prefix パラメータの区切り文字として使用します。

    native-library-path-prefix=<existing native libarary path>:<portal-libraries-path>


  7. 次のコマンドを入力して変更後の設定を配備します。

    deploy-config [--user=admin-user] config-name

6504178 

移行ログが「root is not a valid user」という間違ったメッセージを Java ES 5 上で報告する。

UNIX プラットフォーム上での Java ES 4 から Java ES 5 への移行中に、移行ログファイルは WARNING: "root is not a valid user" と報告します。そのホスト上では「root」ユーザーは有効なので、これは間違っています。

6453037 

Web Server の起動時に、多数の警告/情報メッセージが、ログファイルに転送される代わりに標準出力に表示される。

問題の報告とフィードバックの方法

Sun Java System Web Server 7.0 で問題が発生した場合は、次のいずれかの方法でご購入先のカスタマサポートに連絡してください。

最善の問題解決のため、サポートに連絡する際には次の情報をご用意ください。

コメントの送信先

マニュアルの品質改善のため、お客様からのご意見およびご要望をお待ちしております。Sun へのご意見は、次の場所にある「コメントの送信」リンクを使用してお送りください。 http://docs.sun.com/

ご意見をお送りいただく場合は、マニュアルの Part No. やタイトル名などの識別情報もあわせてご記入ください。

Sun Java System Web Server 7.0 製品に関するフィードバックをお送りいただく場合は、mailto:webserver@sun.com 宛てに電子メールをお送りください。

その他の Sun のリソース

Sun Java Systems の有用な情報は、以下の場所から入手できます。

Sun 製品資料の検索

Sun 製品資料の検索には docs.sun.com Web サイトからだけでなくお好みの検索エンジンも使用することができ、その場合は検索フィールドに次の構文を入力します。

<search-term> site:docs.sun.com

たとえば、「Web Server」を検索するには、次のように入力します。

Web Server site:docs.sun.com

検索に java.sun.com www.sun.comdevelopers.sun.com などほかの Sun Web サイトも含めるには、「docs.sun.com」の代わりに「sun.com」を検索フィールドに入力します。