JVM の統計が表示されるのは、管理コンソール、CLI、および stats-xml を使用する場合だけです。perfdump ではそれらは表示されません。
次の表に、管理コンソールで表示される JVM 統計の例を示します。
表 2–7 Java 仮想マシン (JVM) の統計
仮想マシン名 |
Java HotSpotTM Server VM |
仮想マシンベンダー |
Sun Microsystems Inc. |
仮想マシンのバージョン |
1.5.0_06-b05 |
ヒープメモリーサイズ |
5884856 |
ガベージコレクション経過時間 (ミリ秒) |
51 |
読み込んだクラスの現在の数 |
1795 |
読み込んだクラスの合計数 |
1795 |
読み込み解除したクラスの合計数 |
0 |
発生したガベージコレクションの数 |
3 |
ライブスレッドの数 |
8 |
開始したスレッドの数 |
9 |
最大ライブスレッドカウント |
8 |
これらの統計のほとんどは、チューニング不可能です。これらは、JVM の動作に関する情報を提供します。
JVM に関するチューニング情報のもう 1 つの情報源は、JVM を監視および管理するための管理インタフェースを提供するパッケージ java.lang.management です。このパッケージの詳細については、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/api/java/lang/management/package-summary.html を参照してください。
Web Server での Web アプリケーションのパフォーマンスは、ほかのすべての Java プログラムの場合と同じく、JVM が実行するヒープ管理に依存します。一時停止の時間とスループットの間には、トレードオフの関係が成立します。手始めに、http://java.sun.com/docs/hotspot/index.html から入手可能な Java HotSpot 仮想マシンのパフォーマンスドキュメントを読んでみてください。
具体的な関連ドキュメントとしては、『Tuning Garbage Collection with the 5.0 Java Virtual Machine』 や『Ergonomics in the 5.0 Java Virtual Machine』 などが挙げられます。
JVM オプションを管理コンソールで指定するには、構成の「Java」タブ ⇒「JVM 設定」サブタブを使用します。CLI では、wadm コマンド set-jvm-prop および set-jvm-profiler-prop を使用します。