この節では、Web Server 7.0 Update 3 のリリース時点における重要な既知の問題および制限事項を一覧表示します。
次の表に、Web Server の管理における既知の問題の一覧を示します。
表 4 管理における既知の問題
次の表に、Web Server のコアにおける既知の問題の一覧を示します。
表 5 コアにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6296993 |
ある obj.conf 指令の実行時にエラーが発生した場合、問題の指令が見つかった場所のファイル名と行番号がログに記録されない。 |
6365160 |
データ型の制約違反のために server.xml のスキーマ検証が失敗したときに、要素の一連の有効な値を説明しないエラーメッセージが表示される。 |
6378940 |
どの HTTP ヘッダー解析エラーにも、クライアント IP とエラーの説明が記録されない。 |
6470552 |
set-variable SAF が定義済みの変数を設定できなかった。 |
6486480 |
<replacement>false</replacement> を指定すると、service-nsfc-dump のエントリヒット数が 0 になる。 server.xml ファイル内で <replacement>false</replacement> を指定すると、service-nsfc-dump 出力のエントリヒット数が 0 と表示されます。ただし、キャッシュヒット数は正しく表示されます。 |
6489220 |
サーバーが、$$ 文字定数を含む非補間文字列を挿入文字列として扱う。 あるパラメータ値に $$ escape が含まれている場合、サーバーは、そのパラメータブロックの PblockModel を構築します。$$ は定数なので、これは不要です。 |
6641109 |
NFS マウントされた docroot ディレクトリを使って設定された Web Server がクラッシュする NFS を使用していて MediumFileSizeLimit>0 の場合に NFS ファイルが削除または置換されると、Web Server がクラッシュします。したがって、ドキュメントルートが NFS 上にマウントされている場合は、MediumFileSizeLimit>0 を使用しないようにしてください。 回避方法 NFS クライアントのように、Web Server のドキュメントが NFS マウント上に存在している場合には、nsfc.conf 内で MediumFileSizeLimit を 0 に設定します。 |
次の表は、FastCGI における既知の問題を一覧したものです。
表 6 FastCGI における既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6485248 |
reuse-connection が true に設定されていると、fastcgi スタブがすべてのプロセスを適切に閉じない。 FastCGI プラグインとして PHP と連携するように Web Server 7.0 を設定し、reuse-connection=true を設定します。サーバーを停止または再設定するときに、fastcgi() プロセスとその子プロセスが取り残されて適切に終了されません。 |
次の表に、Web Server のインストールにおける既知の問題の一覧を示します。
表 7 インストールにおける既知の問題
次の表に、Web Server 7.0 の移行およびアップグレード領域における既知の問題の一覧を示します。
表 8 移行およびアップグレードにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6407877 |
installed.pkg ファイルが見つからない場合、Web Server 6.0 から 7.0 に移行するときに不正な移行が行われる。 Web Server 6.0 から 7.0 に移行するときに installed.pkg ファイルが見つからないと、Web Server は、magnus.conf ファイル内の NSServlet エントリを不正に移行します。 |
6490124 |
6.x -> 7.0: 移行済みのスケジュールされたイベントが依然として server.xml ファイル内の 6.x のパスを指している。
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6502529 |
6.1->7.0: 移行時に、search-collection-dir 用に設定された相対パス設定が処理されない。 インスタンス移行時に、検索コレクションのコピー先になるターゲットパスの相対パスを指定しても、config-store に対して検索コレクションディレクトリが作成されます。インスタンスをインスタンス化するときに、検索コレクションが適切に移行されずにインデックスが作成されます。 |
6502769 |
6.x->7.0: 移行時に obj.conf ファイル内のすべての「ドキュメントルート」の NameTrans が無視される。 |
6498806 |
Windows では、Web Server の管理コンソールは移行の間、適切な警告をユーザーに与えない。 管理サーバーは、選択された新しい設定またはサービス名が Windows 上にすでに存在するかどうかを検出しないため、別の設定名を選択するようユーザーに適切に警告したり、別の設定名をデフォルトとして提案したりしません。 |
6500509 |
Web Server 7.0 の移行ツールは、ルート証明書がインストールされていると Web Server 6.1 から正常に移行することができない。 |
次の表に、Web Server のサンプルアプリケーションにおける既知の問題の一覧を示します。
表 9 サンプルアプリケーションにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6472796 |
sendmail.jsp によって示されている、javamail サンプルアプリケーションの resource.host を指定するために編集するファイルが間違っている。 回避方法 javamail.resource.host を設定するには、javamail.build.properties を編集します。install_dir/samples/java/webapps/javamail/src/docroot/sendmail.jsp 内で指定された build.xml ではありません。 |
次の表に、Web Server の検索機能における既知の問題の一覧を示します。
表 10 検索における既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6701532 |
検索エンジンが、パスワードで保護された PDF ドキュメントのインデックス作成に失敗する PDF ドキュメントがパスワードで保護され暗号化されている場合、検索エンジンがそのドキュメントのメタデータのインデックス作成に失敗します。その結果、要求された検索が失敗します。 |
次の表に、Web Server のセキュリティー領域における既知の問題の一覧を示します。
表 11 セキュリティーにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6376901 |
同一ディレクトリ内のリソースに関する基本ベースおよびダイジェストベース ACL のサポートに制限がある。 サーバーがダイジェストベースの ACL と基本ベースの ACL をドキュメントツリー内の異なる部分で使用する場合、その両方を同一ディレクトリ内の異なるファイルやリソースで同時に使用しようとしても、失敗します。 |
6431287 |
TLS_ECDH_RSA_* には、RSA キーで署名されたサーバー証明書が必要である。 書式 TLS_ECDH_RSA_* の暗号化方式群を使用するには、サーバーが ECC キーペアと、RSA キーで署名された証明書を持っている必要があります。ここでは、自己署名付き証明書でこれらの暗号化方式群を使用することが除外されている点に注意してください。この要件はこれらの暗号化方式群にとって特有なものであり、バグではありません。サーバーはこれらの暗号化方式群に関連する間違った設定を検出して警告を発するべきですが、現時点ではそのようになっていません。 |
次の表に、Web Server 7.0 のセッションレプリケーション機能における既知の問題の一覧を示します。
表 12 セッションレプリケーションにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6324321 |
リモートでエラーが発生したときに、詳しいエラーメッセージが表示されない。 リモートで例外が発生すると、リモートインスタンスのエラーログ内にエラーメッセージが記録されます。ところが、ローカルインスタンスは現時点では、ユーザーがどのエラーログを参照する必要があるかが明確に示されていない、汎用的なリモート例外を表示します。 |
6396820 |
クライアントの Cookie が無効になっていると、セッションレプリケーションが正しくフェイルオーバーされない。 |
6406176 |
有効になっている場合、セッションレプリケーションは、デフォルトのセッションマネージャーになるべきである。 管理コンソールまたは CLI を使用するか server.xml ファイルを編集してセッションレプリケーションを有効にしても、セッションレプリケーションは実際には有効になっていません。代わりに、sun-web.xml を手動で編集する必要があります。 |
次の表に、Web Server の Web コンテナにおける既知の問題の一覧を示します。
表 13 Web コンテナにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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4858178 |
Web コンテナが標準エラーに書き込む。 |
6349517 |
1 を超える MaxProcs モードでの Web アプリケーションのセッション統計情報が正しくない。 Web Server はマルチプロセスモードで実行されます。プロセスの最大数を設定するには、magnus.conf 内の MaxProcs 設定変数を使用します。MaxProcs の値が 1 より大きい値に設定されていると、Web Server は、mmap ベースのセッションマネージャーを使って異なる JVM 間でセッションを共有できるようにします。複数のプロセスから統計情報を収集する間、Web アプリケーションの MBean は、個々の MBean にセッションを提供します。個々の MBean の Web アプリケーションセッション統計情報を参照しても、実際のセッション数を確認することはできません。
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6394715 |
Web コンテナが、無効化された Web アプリケーションの MBean オブジェクトを削除する。 server.xml ファイル内の <enabled> 要素を false に設定することで Web アプリケーションを無効にすると、Web コンテナはその Web アプリケーションの MBean を削除します。したがって、そのアプリケーションは閉じた Web アプリケーションまたは削除済みの Web アプリケーションとして扱われます。無効化されたオブジェクトは削除されるため、統計情報も失われます。 |
6419070 |
JNDI リソースの作成が成功したときに、詳細度のもっとも高いログレベルでもエラーログに情報が記録されない。 |
6422200 |
com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.DocumentBuilderImpl.parse が 1 バイトの読み取りを行う。 server.xml ファイルを読み取るときに、XML のバージョン番号とエンコーディングを含む先頭行は、一度に 1 バイトずつ読み取られます。 |
6440064 |
サーブレットコンテナが、仮想サーバーごとにスレッドを 1 つずつ作成する。 |
6501184 |
REQ_EXIT によって javax.servlet.ServletException が発生する。 |
次の表に、Web Server のローカライズされたバージョンにおける既知の問題の一覧を示します。
表 14 ローカリゼーションにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6543814 |
複数バイト文字列には検索フィルタ「*」が正常に機能しない。 |
6714777 |
日本語ロケールで、Sun オンラインアカウント作成のエラーメッセージに * (アスタリスク) 文字が含まれる |
6715350 |
日本語ロケールで、OLH に無効な文字が含まれる |
次の表に、Java Enterprise System (Java ES) における既知の問題の一覧を示します。
表 15 Java ES における既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6432106 |
Web Server のアップグレード後に Sun Java System Portal Server の検索機能が例外をスローする。 Web Server を Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードすると、Portal Server の検索機能が例外をスローします。 回避方法 注 – 既存の libdb-3.3.so および libdb_java-3.3.so ライブラリファイルを、Web Server の非公開ディレクトリ以外の適切な場所に移動します。Portal Server ライブラリを適切な場所に移動したら、そのパスを以下の手順で <libdb-3.3.so path>: <libdb_java-3.3.so path> に指定する必要があります。 Solaris プラットフォームで、次の手順を実行します。
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6504178 |
移行ログが「root is not a valid user」という間違ったメッセージを Java ES 5 上で報告する。 UNIX プラットフォームで Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードしているときに、移行ログファイルが WARNING: "root is not a valid user" と報告します。そのホストでは「root」ユーザーは有効なので、このメッセージは間違っています。 |
6453037 |
Web Server の起動時に、多数の警告メッセージや情報メッセージが、ログファイルに送られずに標準出力に表示される。 |