| Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド |
付録 F
Sun ONE Instant Messaging のポップアップアラームの使用Sun ONE Calendar Server 5.1.1 (以降) は Sun ONE Instant Messaging 6.0 (以降) と統合され、カレンダーのイベントとタスクに関するポップアップアラームを自動的に Instant Messenger デスクトップに表示します。
この付録で説明する内容は次のとおりです。
ポップアップアラームの動作ポップアップアラームは、電子メールアラームに基づいて動作します。アラームが発せられると、エンドユーザーと Calendar Server 管理者が設定したオプションに基づいて、Calendar Server は電子メール通知を送信し、Instant Messaging はポップアップアラームを表示します。
- エンドユーザーは、Calendar Express で電子メールアラームを設定し (Calendar Express のオンラインヘルプを参照)、Instant Messenger でポップアップアラームを設定する (「Instant Messenger の設定」を参照)
- Calendar Server 管理者は、エンドユーザーの電子メールとポップアップアラームの両方、またはいずれか一方を設定できる。たとえば、電子メールアラームを無効にするときは、ics.conf ファイルのパラメータを次のように設定する
ポップアップアラームのアーキテクチャフロー
Instant Messaging ポップアップアラームを有効に設定すると、次のアーキテクチャフローで処理されます。
- Instant Messaging JMS サブスクライバが Calendar Server のイベントと通知を ENS (イベント通知サービス) に登録します。
- Calendar Server が text/xml 形式または text/calendar 形式でイベントまたは通知を ENS に送信します。
- Instant Messaging JMS サブスクライバがカレンダーのイベントまたは通知を受け取り、text/calendar 形式のメッセージを生成します。
- エンドユーザーがオンライン状態であれば、Instant Messaging サーバーはカレンダーの所有者にメッセージを送信します。
- Instant Messenger は HTML ポップアップアラームを生成し、メッセージに基づいてエンドユーザーのデスクトップに表示します。
Instant Messaging ポップアップの設定ここでは、次の設定例について説明します。
次の例では、Instant Messenger ユーザーは Calendar Server のイベントとタスクの両方のポップアップアラームを受信します。サーバー側のインストールは次のとおりです。
実際のサイトで使用するサーバーに合わせて設定パラメータを編集する必要があります。
Instant Messaging サーバーの設定
Instant Messaging サーバーを設定するには、次の手順を実行します。
- iim.conf ファイルに次のパラメータを追加します。
- 設定変更を適用するために、Instant Messaging サーバーを再起動します。
cd /opt/SUNWiim/sbin/
imadmin refresh
Calendar Server の設定
Calendar Server を設定するには、次の手順を実行します。
- ics.conf ファイルの次のパラメータを設定 (または追加) します。
caldb.serveralarms = "yes"
caldb.serveralarms.contenttype = "text/xml"
caldb.serveralarms.dispatch = "yes"
caldb.serveralarms.dispatchtype = "ens"
caldb.serveralarms.url = "enp:///ics/customalarm"
- 設定変更を適用するために Calendar Server を再起動します。
cd /opt/SUNWics5/cal/sbin/
stop-cal
start-cal
Instant Messenger の設定
Calendar Server のイベントとタスクの両方のポップアップアラームを受信するには、ユーザーは各自の Instant Messenger を次のように設定する必要があります。
