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Sun ONE Instant Messaging 6.1

付録 C
Instant Messaging API

この付録では、Sun ONE Instant Messaging によって使用される API について説明します。


Sun ONE Instant Messaging API の概要

Sun ONE Instant Messaging には、拡張モジュールや統合化モジュールの開発に役立つ Java API が各種用意されています。それらの API の詳細なマニュアルは、Javadoc によって生成された HTML ファイルとして、インストールされた Instant Messenger コンポーネントに付属しています。これらの Javadoc ファイルは、instant-messaging-resource-directory/apidocs/ ディレクトリ内にインストールされています。これらの API マニュアルを参照するには、ブラウザから imcodebase/apidocs をポイントします。ここで、codebase は、Instant Messenger リソースのコードベースを表します。

Instant Messaging API は、次のとおりです。

Instant Messaging サービス API

Instant Messaging API は、同一ホスト上またはリモートホスト上に存在するアプリケーションが、プレゼンス、会議室、通知、調査、ニュースチャネルなどといった Sun ONE Instant Messaging の各種サービスにアクセスする際に使用されます。

Instant Messaging サービス API を使うと、次のことが行えます。

メッセンジャ Bean

メッセンジャ Bean は、動的に読み込まれるモジュールであり、その目的は、メッセンジャの機能を拡張することにあります。メッセンジャ Bean を使うと、既存の Instant Messenger ウィンドウ内にボタンやメニュー項目などのアクションリスナーを追加したり、チェックボックスやトグルボタンなどのアイテムリスナーを追加したりできます。アイテムリスナーは、エンドユーザー入力の受信時に起動されます。また、Bean 固有のアクションは、エンドユーザーの入力に基づきます。これらの Bean は、独自の設定パネルを追加したり、Bean 固有のプロパティをサーバー上に保存したりする能力を備えています。これらの Bean には、Instant Messenger が受信する任意のイベント (新しいアラートメッセージなど) を通知できます。

メッセンジャ Bean を使用したアプリケーションでは、次のことが行えます。

サービスプロバイダインタフェース

サービスプロバイダインタフェース API を使うと、Sun ONE Instant Messaging のサーバー機能を拡張できます。サービスプロバイダインタフェースは、次の独立した API から構成されています。

アーカイブプロバイダ API

アーカイブプロバイダはソフトウェアモジュールの一種であり、通常、アーカイブシステムや監査システムとの統合化機能を提供します。特定のサーバー処理が実行されると、その処理用に設定されたアーカイブプロバイダが起動されます。

アーカイブプロバイダは、次のサーバー処理に対して起動されます。

アーカイブプロバイダ API を使用したアプリケーションとしては、次のものがあります。


Sun ONE Instant Messaging のデフォルトの Instant Messaging アーカイブは、アーカイブプロバイダ API に基づいています。Instant Messaging アーカイブの詳細については、「Instant Messaging アーカイブの管理」を参照してください。


メッセージ変換 API

メッセージコンバータは、個々のメッセージまたはその一部がサーバーを通過する際に起動されます。メッセージコンバータは、対象のメッセージ部分をまったく変更しない場合もありますし、それらのメッセージ部分を変更または削除する場合もあります。テキスト部分は、Java の String オブジェクトとして処理されます。メッセージコンバータは、それ以外の添付ファイルをバイトストリームとして処理し、処理済みのバイトストリーム (オリジナルとは異なる可能性があります) を返します。ただし、削除する必要のある添付ファイルに対しては、何も返しません。

メッセージ変換 API を使用したアプリケーションでは、次のことが行えます。

認証プロバイダ API

認証プロバイダ API を使えば、Sun ONE Identity Server のパスワードベースまたはトークンベースの認証サービスを使用しない環境下で、Sun ONE Instant Messaging を配備できます。この API はエンドユーザーが認証を要求するたびに起動されます。また、この API は LDAP 認証と組み合わせて使用できます。

認証プロバイダ API を使用したアプリケーションとしては、次のものがあります。



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