Sun Studio 12: Fortran ライブラリ・リファレンス

1.4.37 perrorgerrorierrno: エラーメッセージの取得

これらのルーチンは、次の関数を実行します。

perror

Fortran 論理装置 0 (stderr) へのメッセージの出力

gerror

システムエラーメッセージ (最後に検出されたシステムエラー) の読み取り 

ierrno

最後に検出されたシステムエラーのエラー番号の読み取り 

1.4.37.1 perror: 論理装置 0 (stderr) へのメッセージ出力

サブルーチンは、次のように呼び出します。

call perror( string )

string

character*n

入力 

メッセージ。標準エラーメッセージに先だって出力される。 最後に検出されたシステムエラーに対するメッセージ 

例 1:


    call perror( "ファイルは書式付き入出力用" )

1.4.37.2 gerror: 最後に検出されたシステムエラーの取得

サブルーチンまたは関数は、次のように呼び出します。

call gerror( string )

string

character*n

出力 

最後に検出されたシステムエラーのメッセージ 

例 2: gerror() のサブルーチンとしての使用


       character string*30
       …
       call gerror ( string )
       write(*,*) string

例 3: gerror() の関数としての使用 (この場合、string は使用しません)


       character gerror*30, z*30
       …
       z = gerror( )
       write(*,*) z

1.4.37.3 ierrno: 最後に検出されたシステムエラーの番号の取得

関数は、次のように呼び出します。

n = ierrno()

戻り値 

INTEGER*4

出力 

最後に検出されたシステムエラーの番号 

この番号はエラーが実際に起こった時にしか更新されません。このようなエラーを発生させるほとんどのルーチンと入出力文は、呼び出しのあとでエラーコードを返します。 その値はエラー条件を引き起こした原因を示す信頼度の高いデータです。

例 4: ierrno():


       INTEGER*4 ierrno, n
       …
       n = ierrno()
       write(*,*) n

参照: intro(2)、perror(3)

注意: