Sun Studio 12: パフォーマンスアナライザ

MPI の下で dbx を起動することによるデータ収集

MPI の制御下で dbx を起動し、データを収集するには、次の構文を使用します。

Sun HPC ClusterTools 7:


% mpirun -np n dbx program-name < collection-script

Sun HPC ClusterTools 6 以前:


% mprun -np n dbx program-name < collection-script

どちらの場合も、n は MPI で作成されるプロセス数であり、collection-script はデータ収集をセットアップして起動するのに必要なコマンドを含む dbx スクリプトです。この手順では、dbxn 個の個別のインスタンスが作成され、それぞれのインスタンスで 1 つの MPI プロセスの実験が記録されます。実験名を定義しなかった場合、実験には MPI ランクのラベルが付けられます。実験を格納する場所と方法については、「MPI 実験の格納」の節をお読みください。

収集スクリプトを使用し、プログラム内で MPI_Comm_rank() を呼び出すことで、実験に MPI ランクの名前を付けることができます。たとえば、C プログラムには次の行を挿入します。


ier = MPI_Comm_rank(MPI_COMM_WORLD,&me);

Fortran プログラムには次の行を挿入します。


call MPI_Comm_rank(MPI_COMM_WORLD, me, ier)

この呼び出しを行 17 に挿入した場合は、次のようなスクリプトを使用することができます。


stop at 18
run program-arguments
rank=$[me]
collector enable
collector store filename experiment.$rank.er
cont
quit