Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

メトリックの形式

表 7–1 に、注釈付きソースコードの行に表示可能な 4 種類のメトリックスを示します。

表 7–1 注釈付きソースコードのメトリックス

メトリック 

意味 

(空白) 

プログラムに、このコード行に対応する PC が存在しません。コメント行は常にこの空白になります。また、次の場合の見かけ上のコード行も空白になります。 

  • 最適化中に、見かけ上のコード部分のすべての命令が削除されている。

  • コードが別の場所で繰り返されていて、コンパイラによって共通する部分式が認識され、その行のすべての命令に繰り返し部分の行番号が付けられている。

  • コンパイラによって、その行の命令に不正な行番号が付けられている。

0.

プログラム内のいくつかの PC がこの行から派生したものとしてタグ付けされていますが、それらの PC を参照しているデータがありません。統計的にサンプリングされたかトレースされた呼び出しスタックに、そのような PC は存在しません。0. メトリックは、その行が実行されなかったことを意味するのではなく、プロファイリングデータパケットや記録されたトレースデータパケットに統計として表示されなかったことだけを意味します。

0.000

この行の少なくとも 1 つの PC がデータに表れていますが、メトリック値の計算でゼロに丸められました。 

1.234

この行に属するすべての PC のメトリックスの合計が、表示されているゼロ以外の数値になりました。