Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

4.3.11 -errhdr=h

-Ncheck も指定すると、lint でヘッダーファイルの一定のメッセージレポート作成ができます。h には、次の 1 つまたは複数の項目をコンマで区切って指定します。dirno%dir%all%none%user

表 4–3 -errhdr のフラグ

値 

意味  

dir

ディレクトリ dir からインクルードされたヘッダーファイル用の -Ncheck のメッセージを報告します。

no%dir

ディレクトリ dir からインクルードされたヘッダーファイル用の -Ncheck のメッセージを報告しません。

%all

使用されているすべてのヘッダーファイルを検査します。 

%none

ヘッダーファイルを検査しません。これはデフォルト値です。 

%user

使用されているすべてのユーザー定義のヘッダーファイルを検査します。すなわち、/usr/include およびそのサブディレクトリに入っているヘッダーファイルとコンパイラが提供しているヘッダーファイルを除く、すべてのヘッダーファイルを検査します。

デフォルトは -errhdr=%none です。-errhdr だけを指定すると、-errhdr=%user を指定するのと同じことになります。

次に例を示します。


% lint -errhdr=inc1 -errhdr=../inc2

この例は、ディレクトリ inc1../inc2 内で使用されているヘッダーファイルを検査します。


% lint -errhdr=%all,no%../inc

この例は、ディレクトリ ../inc に入っているものを除く、使用されているすべてのヘッダーファイルを検査します。