-Ncheck も指定すると、lint でヘッダーファイルの一定のメッセージレポート作成ができます。h には、次の 1 つまたは複数の項目をコンマで区切って指定します。dir、no%dir、%all、%none、%user
表 4–3 -errhdr のフラグ
値 |
意味 |
---|---|
dir |
ディレクトリ dir からインクルードされたヘッダーファイル用の -Ncheck のメッセージを報告します。 |
no%dir |
ディレクトリ dir からインクルードされたヘッダーファイル用の -Ncheck のメッセージを報告しません。 |
%all |
使用されているすべてのヘッダーファイルを検査します。 |
%none |
ヘッダーファイルを検査しません。これはデフォルト値です。 |
%user |
使用されているすべてのユーザー定義のヘッダーファイルを検査します。すなわち、/usr/include およびそのサブディレクトリに入っているヘッダーファイルとコンパイラが提供しているヘッダーファイルを除く、すべてのヘッダーファイルを検査します。 |
デフォルトは -errhdr=%none です。-errhdr だけを指定すると、-errhdr=%user を指定するのと同じことになります。
次に例を示します。
% lint -errhdr=inc1 -errhdr=../inc2 |
この例は、ディレクトリ inc1 と ../inc2 内で使用されているヘッダーファイルを検査します。
% lint -errhdr=%all,no%../inc |
この例は、ディレクトリ ../inc に入っているものを除く、使用されているすべてのヘッダーファイルを検査します。