特定の要素に最終的に使用される構成設定は、その要素の構成定とその親要素の構成設定をクライアント側でマージして決定されます。たとえば、あるユーザー用の設定値では、そのユーザーに割り当てられたプロファイルとともに、そのユーザーが所属している組織に割り当てられたプロファイルが考慮されます。マージは継承によって実現します。すなわち、ユーザーは組織構造の上のレベルで指定されている設定を継承します。このプロセスについては、図 5–2 を参照してください。「marketing」組織の設定をそのメンバーの 1 人である 「jclarke」が継承する仕組みを表しています。ユーザー「jclarke」の構成設定が、継承された設定の一部を上書きします。
構成設定がプロファイル階層にマージされる場合と同様に、3 つの階層がマージされて、最終的な構成設定一式が形成されます。ユーザー階層はプロファイル階層より優先され、プロファイル階層はデフォルト階層より優先されます。ユーザー階層の構成設定がマージ処理中には考慮されないように、またユーザー自身のクライアントマシン上で Desktop Manager を使って管理者によって行われた設定に上書きすることが許可されないように、構成設定をプロファイル階層にマーキングすることが可能です。これを「保護」と呼んでいます。