Sun Desktop Manager 1.0 ご使用にあたって

既知の問題点

下のリストは、Sun Desktop Manager に関して判明している問題点を記載しています。新たなバグを報告する場合は、その前にこのリストをお読みください。

バグ ID 

説明および回避策 

6341273 

リポジトリの詳細な構成の保存 / 取り出しに使用する新たなディレクトリは、/etc/opt/SUNWapmcg です。ベータ版では、詳細情報は、/var/opt/webconsole/work/com_sun_web_console/localhost/apoc ディレクトリの backends.cfg ファイルに保存されていました。

今回のリリースでは、「構成レポジトリの新規作成ウィザード」を使用して Desktop Manager に作成した各リポジトリに対し、個別の .properties ファイルが /etc/opt/SUNWapmcg ディレクトリに保存されるようになりました。たとえば、backend1.propertiesbackend2.properties などが、これにあたります。

この変更事項は、Desktop Manager ベータ版に合わせてリポジトリを構成済みであるユーザーにのみ、適用されます。これにより、古い構成のバックエンドが検出されなくなるため、ウィザードを使用して作り直す必要があります。 

手動でリポジトリの詳細設定を作り直す場合は、/etc/opt/SUNWapmcg ディレクトリ内に .properties ファイルを手動で作成できます。“noaccess“ ユーザーに読み取り権が与えられていることを確認してください。

新規プロパティファイルの例を以下に示します。 


Backend=backend1
PROVIDER_URL=ldap://ldap.sun.com:389/o=ITCompany
ShowAssignedProfiles=true

6177074 

SUNWgnome-vfs には既知の問題点が含まれており、メニュープラグインを正しく機能させるにはパッチが必要です。パッチは、Desktop Manager をダウンロードし解凍したときに作成された client/Patches ディレクトリ内にあります。gnome-vfs パッケージのパッチ ID は、119906-04 - Solaris SPARC、および 119907-04 - Solaris x86 です。

6389444 

アプリケーションの起動が制限されている場合、Preferences サブメニュー項目を選択すると、アプリケーションは実際には開始されず、パネルにランチャーが追加されます。この問題を回避するためのパッチは、SunSolve から早急にリリースされる予定です。 

6391562 

特定の状況下で、Mozilla Preferences 用の Desktop Manager アダプタが正しく登録されず、アプリケーション用に定義されている中央設定がデスクトップで無視されることがあります。この問題を回避するためのパッチは、SunSolve から早急にリリースされる予定です。 

6392922 

英語以外のロケールでは、Desktop Manager コンソールがインストールされているサーバー上で、UTF-8 コーディングをサポートするロケール設定を行う必要があります。UTF-8 コーディングを使用可能にするには、 /etc/TIMEZONE ファイルに、次の行を追加します。


LANG=en_US.UTF-8

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Configuration Agent を実行しているホスト特有のデータを構成リポジトリから取得するには、該当するホストをホスト ID によって個別に識別する必要があります。ID は、以下の 2 種類の方法でホストを示すことができます。 

- 名前でホストを表すホスト名 (calzone など)。これはデフォルト値です。 

- IP アドレスでホストを表す IP アドレス (10.16.67.132 など)。このアドレスは、hosts ファイルから優先的に取り出されます。利用可能な hosts ファイルがない場合は、ホストのインタフェースによって、IP アドレスが決定されます。インタフェースが複数ある場合は、最初の非ローカルインタフェースが選択されます。 

ファイルベースのバックエンドを使用している場合は、ホスト ID が entities.txt ファイル (IP アドレスまたはホスト名) の内容と一致していることを確認してください。

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Configuration Agent がセキュア LDAP ポートに接続されるよう構成されている状態で、SSL ハンドシェークを正しく実行するために必要な証明書が JRE データベース内にない場合、Agent は起動時にハングアップし、保守モードに移行します。このような事態が発生した場合は、SSL の証明書がサーバーとクライアント上に正しく設定されていることを確認し、/usr/lib/apoc/apocd restart を使用して、Agent をリスタートしてください。