Sun Identity Manager の概要

Gateway の高可用性化

Identity Manager は、サーバーから直接アクセスできないリソースを管理するために、軽量なゲートウェイを必要とします。これらのリソースには、プラットフォームに固有のクライアント側 API 呼び出しを必要とするシステムが含まれます。たとえば、Identity Manager が UNIX ベースのアプリケーションサーバーで動作している場合、管理対象の NT ドメインまたは Active Directory ドメインに対して NTLM または ADSI 呼び出しを行うことはできません。これらのリソースを管理するために Identity Manager はゲートウェイを必要とするため、Identity Manager Gateway が高可用性を備えていることは重要です。

Gateway がシングルポイント障害となることを避けるために、複数のマシンで Gateway インスタンスを実行することをお勧めします。メインの Gateway インスタンスに障害が発生したときにフェイルオーバーを提供するように、ネットワークルーティングデバイスを設定してください。フェイルオーバーデバイスではスティッキーセッションを設定し、単純なラウンドロビンスキーマを使用します。負荷分散を行うデバイスの背後には、Gateway を配置しないでください。これはサポートされていない設定で、Identity Manager の特定の機能で障害が発生します。

Gateway が管理するすべての Windows ドメインは、同じフォレストに所属している必要があります。フォレスト境界を越えるドメインの管理はサポートされていません。複数のフォレストがある場合は、各フォレストに少なくとも 1 つの Gateway をインストールしてください。

Win32 監視ツールを設定すると、Win32 ホスト上の gateway.exe プロセスを監視することができます。gateway.exe で障害が発生した場合、プロセスは自動的に再起動します。