Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

インタフェースの「アカウント」領域

Identity Manager システムアカウントを保持する者をユーザーといいます。Identity Manager は、ユーザーごとの各種データを格納します。この情報は、ひとまとめにされて、ユーザーの Identity Manager アイデンティティーを形成します。

Identity Manager の「アカウント」タブにある「ユーザーリスト」ページで、Identity Manager ユーザーを管理できます。この領域にアクセスするには、管理者インタフェースメニューバーの「アカウント」をクリックします。

アカウントリストにはすべての Identity Manager ユーザーアカウントが表示されます。アカウントは組織と仮想組織にグループ化され、階層構造のフォルダで表示されます。

アカウントリストは、フルネーム (「名前」)、ユーザーの姓 (「姓」)、またはユーザーの名 (「名」) で並べ替えることができます。特定の列順に並べ替えるには、その列のヘッダーをクリックします。同じヘッダーをクリックすることで、昇順と降順の並べ替えを切り替えることができます。フルネーム (「名前」列) で並べ替えると、階層内のすべてのレベルのすべての項目がアルファベット順に並べ替えられます。

階層表示を展開して組織内のアカウントを表示するには、フォルダの隣にある三角形のマークをクリックします。表示を折りたたむには、インジケータをもう一度クリックします。

「アカウント」領域のアクションリスト

各種アクションを実行するときは、「「アカウント」領域のアクションリスト」に示すように、「アカウント」領域の上部と下部にあるアクションリストを使用します。

アクションリストの選択項目は、次のように分類されています。

「アカウントリスト」領域での検索

ユーザーと組織を検索するときは、「アカウント」領域の検索機能を使用します。リストから「組織」または「ユーザー」を選択し、そのユーザーまたは組織の名前を先頭から 1 文字以上検索領域に入力して、「検索」をクリックします。「アカウント」領域での検索については、「ユーザーアカウントの検索と表示」を参照してください。

ユーザーアカウントの状態

各ユーザーアカウントの隣に表示されるアイコンは、現在割り当てられているアカウントの状態を表します。表 3–1 で、各アイコンが表す内容について説明します。

表 3–1 ユーザーアカウントの状態アイコンの説明

インジケータ 

状態 

ユーザーロックアイコン

ユーザーの Identity Manager アカウントがロックされています。このアイコンは Identity Manager アカウントがロックされた状態にあることを表すだけで、ユーザーのリソースアカウントの状態を表すものではないことに留意してください。 

Identity Manager アカウントのログイン試行の失敗回数が、Identity Manager アカウントポリシーで定義された最大数を超えると、ユーザーがロックされます。Identity Manager アカウントへのパスワードまたは質問によるログイン試行の失敗だけが、許容される最大失敗回数に数えられます。このため、Identity Manager ログインアプリケーション (管理者インタフェース、エンドユーザーインタフェースなど) のログインモジュールグループに Identity Manager ログインモジュールが含まれない場合は、Identity Manager の失敗パスワードポリシーは適用されません。ただし、特定の Identity Manager ログインアプリケーション用に設定されたログインモジュールのスタックに関係なく、質問によるログインの失敗が Identity Manager アカウントポリシーで設定された最大回数を超えると、ユーザーがロックされ、このアイコンが表示されることがあります。 

アカウントのロック解除については、「ユーザーアカウントのロック解除」を参照してください。

管理者機能のあるユーザーのロックアイコン

管理者の Identity Manager アカウントがロックされています。このアイコンは Identity Manager アカウントがロックされた状態にあることを表すだけで、管理者のリソースアカウントの状態を表すものではないことに留意してください。詳細は、前述のユーザーロックアウトアイコンの説明を参照してください。 

ユーザー無効アイコン

アカウントは、割り当てられたすべてのリソースおよび Identity Manager で無効になっています。アカウントが有効なときは、アイコンは表示されません。 

無効なアカウントを有効にする方法については、「ユーザーアカウントの無効化、有効化、およびロック解除」を参照してください。

ユーザーアカウントの一部無効アイコン

アカウントは、一部無効になっています。 これは、割り当てられた 1 つ以上のリソースで無効になっていることを示します。 

要更新アイコン

1 つ以上のリソースで Identity Manager ユーザーアカウントの作成または更新が試行されましたが、失敗しました。割り当てられたすべてのリソースでアカウントが更新された場合はアイコンは表示されません。 


注 –

Identity Manager がリストに表示された名前に一致する Identity Manager アカウントを見つけられなかった場合、「マネージャー」列にはマネージャーのユーザー名が括弧で囲んで表示されます。


ユーザーページ (作成/編集/表示)

この節では、管理者インタフェースで使用可能な「ユーザーの作成」、「ユーザーの編集」、および「ユーザーの表示」ページについて説明します。これらのページの使用方法については、この章のあとの部分で説明します。


注 –

このマニュアルでは、Identity Manager の「ユーザーの作成」、「ユーザーの編集」、および「ユーザーの表示」ページの出荷時のデフォルトセットについて説明します。ただし、ビジネスプロセスや特定の管理者機能がより適切に反映されるよう、環境に合わせてカスタムのユーザーフォームを作成してください。ユーザーフォームのカスタマイズについては、『Sun Identity Manager Deployment Reference』の第 2 章「Identity Manager Forms」を参照してください。


Identity Manager のデフォルトユーザーページは、次のタブまたはセクションに分かれています。

「ID」タブ

「ID」領域では、ユーザーのアカウント ID、名前、連絡先情報、マネージャー、所属する組織、および Identity Manager アカウントパスワードを定義します。また、ユーザーがアクセスできるリソース、および各リソースアカウントに適用されているパスワードポリシーが示されます。


注 –

アカウントパスワードポリシーの設定の詳細については、この章の 「アカウントセキュリティーと特権の管理」の節を参照してください。


次の図は、「ユーザーの作成」ページの「ID」領域を示します。

図 3–1 「ユーザーの作成」 - 「ID」

「ユーザーの作成」画面の「ID」領域を示す図

「リソース」タブ

「リソース」領域では、リソースおよびリソースグループをユーザーに直接割り当てることができます。除外するリソースを割り当てることもできます。

直接割り当てられるリソースは、「ロールの割り当て」によってユーザーに間接的に割り当てられるリソースを補足します。ロールの割り当ては、ユーザーのクラスをプロファイルします。ロールは、間接的な割り当てによってリソースへのユーザーアクセスを定義します。

「ロール」タブ

「ロール」タブは、ユーザーに 1 つ以上のロールを割り当てたり、これらのロール割り当てを管理したりするのに使用します。

このタブについては、「ロールをユーザーに割り当てる」を参照してください。

「セキュリティー」タブ

Identity Manager の用語では、拡張機能を割り当てられたユーザーが Identity Manager の「管理者」です。「セキュリティー」タブを使って、ユーザーに管理者特権を割り当てます。

「セキュリティー」タブを使用した管理者の作成については、「管理者の作成と管理」を参照してください。

「セキュリティー」フォームは、次のセクションで構成されます。


注 –

ユーザーに管理者機能を与えるには、少なくとも 1 つの管理者ロールまたは 1 つ以上の機能および 1 つ以上の管理する組織を割り当てる必要があります。Identity Manager 管理者については、「Identity Manager の管理について」を参照してください。


「委任」タブ

「ユーザーの作成」ページの「委任」タブを使用すると、作業項目をほかのユーザーに一定期間、委任できます。作業項目の委任については、「作業項目の委任」を参照してください。

「属性」タブ

「ユーザーの作成」ページの「属性」領域では、割り当てられたリソースに関連付けられるアカウント属性を定義します。リストされる属性は、割り当てられたリソースごとに分類され、割り当てられたリソースによって異なります。

「コンプライアンス」タブ

「コンプライアンス」タブでは、次のことができます。

監査ポリシーを割り当てるには、選択したポリシーを「利用可能な監査ポリシー」リストから「現在の監査ポリシー」リストへ移動します。


注 –

「ユーザーアクション」リストから「コンプライアンス違反ログの表示」を選択し、表示するエントリの範囲を指定することによって、あるユーザーに対し特定の期間に記録されたコンプライアンス違反を表示できます。