Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

1 人のユーザーに対する複数のリソースアカウントの作成

Identity Manager では、1 人のユーザーに複数のリソースアカウントを割り当てることができます。これには、各リソースに複数のリソースアカウントタイプまたはアカウントタイプを定義することを許可します。リソースアカウントタイプは、必要に応じ、リソースの実用上の各アカウントタイプに合わせて作成してください。たとえば、AIX SuperUser や AIX BusinessAdmin などです。

ユーザーに対してリソースごとに複数のアカウントを割り当てる理由

ある状況では、Identity Manager ユーザーはリソースに対して複数のアカウントを必要とすることがあります。ユーザーは、そのリソースに関連するいくつかの異なるジョブ機能を持つことができます。たとえば、ユーザーはそのリソースのユーザーと管理者の両方であることができます。機能ごとに別個のアカウントを使用することをお勧めします。これにより、あるアカウントが使用できなくなっても、ほかのアカウントで許可されているアクセスは引き続き保護されます。

アカウントタイプの設定

リソースで 1 人のユーザーに対する複数のアカウントをサポートするには、最初に Identity Manager でリソースのアカウントタイプを定義する必要があります。リソースに対してリソースアカウントタイプを定義するには、リソースウィザードを使用します。詳細は、「リソースリストの管理」を参照してください。

リソースアカウントタイプは、ユーザーに割り当てる前に有効化および設定する必要があります。

アカウントタイプの割り当て

アカウントタイプを定義すると、それらをリソースに割り当てることができます。Identity Manager は、アカウントタイプの各割り当てを別個のアカウントとして扱います。そのため、ロール内の各割り当ては、それぞれ異なる属性セットを保持します。

リソースごとに 1 つのアカウントを指定する場合と同様に、特定タイプでの割り当てすべてで、割り当ての数に関係なく、アカウントが 1 つだけ作成されます。

ユーザーを割り当てることができるリソース上の異なるアカウントタイプの数は任意ですが、各ユーザーにはリソース上の指定したタイプのアカウントを 1 つ割り当てることができます。ただし、組み込み型の「デフォルト」タイプは例外です。ユーザーは、リソース上のデフォルトタイプのアカウントを任意の数だけ持つことができます。ただし、フォームやビューでアカウントを参照する際に多義的になるため、この方法は推奨されていません。