Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

ロール所有者とロール承認者の指定

ロールには、「所有者」と「承認者」が指定されています。ロール所有者だけが、ロールを定義するパラメータの変更を承認できます。また、ロール承認者だけがエンドユーザーへのロールの割り当てを承認できます。


注 –

Identity Manager を SunTM Role Manager に統合した場合は、Identity Manager の機能を手動で無効にしてすべてのロール変更承認および通知を実行することによって、Role Manager がこれらのアクションを処理できるようにしてください。

Identity Manager で、次のように、RoleConfiguration 設定オブジェクトを編集する必要があります。


ロール所有者になるということは、ロールを介して割り当てられる、基盤となるリソースアカウント権限への責任があるビジネス所有者になることを意味します。管理者がロールに変更を加えた場合は、その変更を実行する前に、ロール所有者が変更を承認する必要があります。この機能によって、ビジネスの所有者の認識や承認なしに、管理者が役割を変更することを防いでいます。ただし、変更承認がロール設定オブジェクトで無効化されている場合は、変更を実行するためにロール所有者の承認は必要ありません。

ロールの変更承認に加え、ロールの有効化、無効化、および削除もロール所有者の承認なしに行うことはできません。

所有者および承認者は、ロールに直接追加することも、ロール割り当て規則を使って動的に追加することもできます。Identity Manager では、所有者や承認者なしでロールを作成できます (ただし、この方法は推奨されていません)。


注 –

ロール割り当て規則には、RoleUserRule authType があります。

カスタムのロール割り当て規則を作成する必要がある場合は、デフォルトのロール割り当て規則オブジェクト 3 つを参照し、これらのオブジェクトをサンプルとして使用してください。


作業項目に承認が必要な場合、所有者および承認者に電子メールで通知が送られます。変更承認作業項目および承認作業項目については、「変更承認作業項目と承認作業項目の開始」の節で説明します。

所有者および承認者は、「ロールの作成」フォーム内の「セキュリティー」タブのロールに追加されます。

「ロール所有者とロール承認者の指定」に、「ロールの作成」フォームの「セキュリティー」タブを示します。このフォームの使用方法については、オンラインヘルプを参照してください。

タブ付きの「ロールの作成」フォームの「セキュリティー」セクションを示す図。