アクセススキャンを定義したあと、そのスキャンをアクセスレビューの一部として使用またはスケジュールすることができます。アクセスレビューの開始後、いくつかのオプションを使用してレビュープロセスを管理できます。
詳細については、次のセクションを参照してください。
管理者インタフェースからアクセスレビューを起動するには、次のいずれかの方法を使用します。
「コンプライアンス」、「アクセスレビュー」の順に選択し、「アクセスレビュー」ページから「レビューの起動」をクリックします。
「サーバータスク」、「タスクの実行」の順に選択し、「タスクの実行」ページでアクセスレビュータスクを選択します。
表示された「タスクの起動」ページで、アクセスレビューの名前を指定します。「利用可能なアクセススキャン」リストでスキャンを選択し、「選択されたアクセススキャン」リストに移動させます。
複数のスキャンを選択した場合は、次のいずれかの起動オプションを選択できます。
すぐに起動 。「起動」ボタンをクリックすると、ただちにスキャンの実行が開始されます。起動タスクで複数のスキャンに対してこのオプションを選択した場合は、各スキャンが並行して実行されます。
起動までの待機時間。アクセスレビュータスクを起動した時間を基準として、スキャンを起動するまでの待機時間を指定することができます。
1 つのアクセスレビューセッションで複数のスキャンを開始できます。ただし、各スキャンのユーザー数が多いと、スキャンプロセスの完了に長時間かかる可能性があることを考慮してください。それぞれの状況に応じた方法でスキャンを管理することをお勧めします。たとえば、1 つのスキャンをただちに実行し、その他のスキャンは時間をずらしてスケジュールすることもできます。
アクセスレビュープロセスを開始するには、「起動」をクリックします。
アクセスレビューに割り当てる名前は重要です。同じ名前で定期的に実行されたアクセスレビューを、いくつかのレポートで比較できます。
アクセスレビューを起動すると、プロセスの手順を示すワークフロープロセス図が表示されます。
アクセスレビュータスクは、「サーバータスク」領域でスケジュールできます。たとえば、定期的にアクセスレビューを行う場合は、「スケジュールの管理」を選択し、スケジュールを定義します。毎月、または四半期ごとにタスクを実行するようにスケジュールできます。
スケジュールを定義するには、「タスクのスケジュール」ページでアクセスレビュータスクを選択し、タスクスケジュールの作成ページに情報を入力します。
「保存」をクリックして、スケジュールしたタスクを保存します。
Identity Manager では、アクセスレビュータスクの結果は、デフォルトで 1 週間保存されます。1 週間に 1 回よりも短い間隔でレビューをスケジュールする場合は、「結果オプション」を「削除」に設定します。「結果オプション」が「削除」に設定されていない場合は、前のタスク結果がまだ存在しているため新しいレビューは実行されません。
アクセスレビューの進行状況を監視するには、「アクセスレビュー」タブを使用します。この機能には「コンプライアンス」タブからアクセスします。
「アクセスレビュー」タブから、すべてのアクティブなアクセスレビューおよび以前に処理されたアクセスレビューの概要をレビューできます。一覧表示されるアクセスレビューごとに、次の情報が表示されます。
「ステータス」。レビュープロセスの現在のステータス。初期化中、終了中、終了、進行中のスキャンの数、スケジュールされているスキャンの数、アテステーションを待機中、完了のいずれかになります。
「起動日」。アクセスレビュータスクを開始する日付 (タイムスタンプ)。
「全ユーザー数」。スキャンされるユーザーの総数。
「エンタイトルメントの詳細」。テーブルの追加の列に、ステータス別のエンタイトルメントの総数を表示します。これには、保留中、承認済み、拒否済み、終了、是正済みのエンタイトルメントの詳細と、エンタイトルメント総数が含まれます。
是正済みの列は、現在 REMEDIATING 状態のエンタイトルメント数が示されます。エンタイトルメントの是正後、PENDING 状態に移行するため、アクセスレビューの終了時、この列の値はゼロになります。
レビューの詳細情報を表示するには、そのレビューを選択して概要レポートを開きます。
図 15–5 に、アクセスレビュー概要レポートの例を示します。
「組織 (Organization)」または「アテスター (Attestors)」フォームタブをクリックし、オブジェクト別に分類されたスキャン情報を表示します。
「アクセスレビュー概要レポート」を実行することにより、レポートのこの情報をレビューおよびダウンロードすることもできます。
アクセススキャンの設定後、スキャンを編集して新しいオプションを指定できます。 たとえば、スキャンするターゲットリソースの指定、アクセススキャンの実行中に違反をスキャンする監査ポリシーの指定などを行うことができます。
スキャン定義を編集するには、「アクセススキャン」リストから目的のスキャンを選択し、「アクセスレビュースキャンの編集」ページで属性を変更します。
スキャン定義の変更を保存するには、「保存」をクリックする必要があります。
アクセススキャンの範囲を変更すると、レビュー決定規則でユーザーエンタイトルメントを以前のユーザーエンタイトルメントレコードと比較している場合、その規則に影響する可能性があるため、新しく獲得されるユーザーエンタイトルメントレコードの情報が変わることがあります。
「アクセスレビュー」ページで「終了」をクリックすると、選択された進行中のレビューを停止します。
レビューを終了すると、次のアクションが発生します。
スケジュールされたスキャンがすべてスケジュール解除される
アクティブなスキャンがすべて停止される
保留中のすべてのワークフローと作業項目が削除される
保留中のすべてのアテステーションにキャンセルのマークが付けられる
ユーザーが完了したすべてのアテステーションが変更されないままになる
「アクセスレビュー」ページで「削除」をクリックして、選択されたレビューを削除します。
アクセスレビューのタスクのステータスが「TERMINATED」または「COMPLETED」の場合、そのアクセスレビューを削除できます。進行中のアクセスレビュータスクは、終了させなければ削除できません。
アクセスレビューを削除すると、そのレビューで生成されたすべてのユーザーエンタイトルメントレコードも削除されます。削除アクションは監査ログに記録されます。
アクセスレビューを削除するには、「アクセスレビュー」ページから、「削除」をクリックします。
アクセスレビューをキャンセルし、削除すると、大量の Identity Manager オブジェクトやタスクを更新する可能性があるため、完了するまでに数分かかることがあります。処理の進行状況は、「サーバータスク」、「すべてのタスク」の順に選択し、タスクの結果を表示して確認できます。