Sun Identity Manager 8.1 アップグレード

ステップ 3: カスタムコンポーネントのドキュメント化

第 7 章評価用ワークシートに示すワークシートを使用して、カスタムコンポーネントの一覧を作成します。カスタムコンポーネントには、次のものがあります。


注 –

カスタマイズしたデータベーステーブルの定義

Version 7.1 および 8.0 の Identity Manager では、Identity Manager データベーステーブルの定義が大きく変更されました。

これまでに Identity Manager リポジトリのデータベーステーブルの定義を変更している場合は、更新された新しいテーブルで同じ変更を行うかどうかを判断する必要があります。

カスタムファイルシステムオブジェクト

カスタマイズしたファイルシステムオブジェクトは、新しい Identity Manager リリースで正しく機能するように更新する必要があります。次の節で説明するように、環境内にあるカスタマイズしたファイルシステムオブジェクトの名前を一覧に示します。

変更した JavaServer Pages ファイル

Identity Manager の最近のバージョンでは、API が変更されている場合があります。インストール内の .jsp ファイルを変更している場合は、アップグレード中にこれらのファイルの更新が必要となる場合があります。Identity Manager から提供された JSP を配備中に変更している場合 (または、Identity Manager API を使用するカスタム JSP がある場合)、ターゲットリリースの新しい JSP 構造と API の変更に対応するように、これらの JSP ファイルを変更する必要があります。


注 –

API の変更については、アップグレードするリリースの『Identity Manager リリースノート』を参照してください。


inventory -m コマンド (「Identity Manager の評価ツール」を参照) を使用して、配備中に行なった JSP の変更を識別します。

JSP のカスタマイズについては、『Sun Identity Manager 8.1 Technical Deployment Overview』の第 11 章「Editing Configuration Objects」を参照してください。

変更した Waveset.properties ファイル

デフォルトの Waveset.properties ファイルに対する変更をすべて記録します。

変更した WPMessages.properties ファイル

デフォルトの WPMessages.properties ファイルに対する変更をすべて記録します。

カスタマイズしたプロパティーファイル

システムのその他のプロパティーファイルに対して行った変更をすべて記録します。

カスタムリソースアダプタ (および、その他のカスタム Java)

ターゲットの Identity Manager のバージョンに応じて、カスタムリソースアダプタの再コンパイルが必要となる場合があります。Identity Manager の API を使用するすべてのカスタム Java コード (カスタムリソースアダプタを含む) は、アップグレード中に再コンパイルが必要です。また、Identity Manager ライブラリを使用するその他の Java クラスも、再コンパイルの必要性を確認してください。

変更したスタイルシート

Identity Manager のスタイルシートに対する変更をすべて記録します。

カスタムリポジトリオブジェクト

カスタマイズしたリポジトリオブジェクトは、ターゲットの Identity Manager リリースで適切に動作するように保守が必要となる場合があります。次の節で説明するように、環境内にあるカスタマイズしたリポジトリオブジェクトをすべて記録します。


注 –

Identity Manager の SnapShot 機能を使用して、配備中のカスタマイズしたリポジトリオブジェクトのベースラインまたは「スナップショット」を作成できます。これらはアップグレードの計画に利用できます。詳細は、「ステップ 5: スナップショット作成」を参照してください。


変更したフォーム

現在の製品の拡張機能を利用するには、カスタマイズしたフォームの更新が必要となる場合があります。

変更したワークフロー

現在の製品の拡張機能を利用するには、カスタマイズしたワークフローの更新が必要となる場合があります。

変更した電子メールテンプレート

現在の製品の拡張機能を利用するには、カスタマイズした電子メールテンプレートのエクスポートが必要となる場合があります。

カスタムリポジトリスキーマ

Identity Manager の Version 7.0 と Version 8.0 の間には、スキーマに関する重大な変更がありました。古いバージョンの Identity Manager からアップグレードする場合は、スキーマを更新する必要があります。

その他のカスタムリポジトリオブジェクト

作成または更新したその他のカスタムリポジトリオブジェクトの名前をすべて記録します。場合によっては、次のオブジェクトを現在のインストールからエクスポートし、アップグレード後に新しいバージョンの Identity Manager に再インポートする必要があります。

管理グループ 

リソースフォーム 

管理ロール 

ロール 

設定 

規則 

ポリシー 

タスク定義 

プロビジョニングタスク 

タスクテンプレート 

Remedy 設定 

ユーザーフォーム 

リソースアクション 

 


注 –

Identity Manager の SPML 2.0 実装は、Version 8.0 で変更されました。それより前のリリースでは、SMPL メッセージで使用される SPML の objectclass 属性が、Identity Manager の User オブジェクトの objectclass 属性に直接マップされていました。現在、objectclass 属性は spml2ObjectClass 属性に内部的にマップされ、ほかの目的で内部的に使用されるようになりました。

アップグレードプロセスの間、objectclass 属性の値は、既存のユーザーに合わせて自動的に名前変更されます。objectclass 属性を参照するフォームが SPML 2.0 設定に含まれている場合、それらの参照を手動で spml2ObjectClass への参照に変更する必要があります。

Identity Manager はアップグレードの間に、サンプルの spml2.xml 設定ファイルを置き換えません。アップグレード前の環境で spml2.xml 設定ファイルを使用していた場合、このファイルには objectclass への参照を伴うフォームが含まれており、それを spml2ObjectClass への参照に変更する必要があることに注意してください。(属性が内部的に使用される) フォーム内の objectclass 属性を変更し、(属性が外部に公開される) ターゲットスキーマ内の objectclass 属性は変更しないでください。


Identity Manager の SnapShot 機能を使用すると、次のオブジェクトタイプをシステムからコピーして比較できます。

AdminGroup 

ResourceAction 

AdminRole 

Resourceform 

Configuration 

Role 

EmailTemplate 

Rule 

Policy 

TaskDefinition 

ProvisionTask 

TaskTemplate 

RemedyConfig 

UserForm 

手順については、「ステップ 5: スナップショット作成」を参照してください。