アップグレードの次の段階に進む前に、現在の総合的なアップグレード手順を準備する必要があります。詳細は、「アップグレードプロセスとアップグレード手順」を参照してください。
アップグレード手順の目的は、Identity Manager アプリケーションを各環境でアップグレードするときに、誰が何をするかを正確に指定することです。Identity Manager アプリケーションを各環境でアップグレードするときに、このアップグレード手順を作成および保守します。
既存のアップグレード手順がある場合は、「既存のアップグレード手順の検証」に進んでください。
アップグレード手順を準備していない場合は、「アップグレード手順の作成」の説明に従ってアップグレード手順を作成してください。
既存のアップグレード手順には、各環境で Identity Manager アプリケーションをアップグレードするときに、誰がいつ何をするかが正確に指定されていますか。環境ごとの手順の違いと、その違いの理由が明確に説明されていますか。アップグレード手順は最新ですか。アップグレード手順に、本稼働環境で実行する場合と同じ手順が、テスト環境と品質管理環境用に含まれていますか。これらの条件を満たさない場合は、アップグレード手順を適切に修正する必要があります。
本稼働環境に固有の重要な注意事項がありますか。注意事項がある場合、アップグレード手順では、同じ手順を品質管理環境でリハーサルする必要があります。「本稼働環境に関する特殊な注意点」を参照してください。本稼働環境でアップグレード手順にかかる時間が重要である場合は、各環境で各手順にかかった時間を記録するように、アップグレード手順で指示してください。特に品質管理環境のアップグレードは、本稼働環境のアップグレードにかかる時間についてのよい参考となります。
Identity Manager アプリケーションのアップグレード手順を準備していない場合は、アップグレード手順を作成する必要があります。
一般的に、アップグレード手順は次のように作成します。
補足的なドキュメントを含めることもできますが、アップグレード手順を実行する管理者は、明確に記述された完全で簡潔な指示を望みます。
「タスク 8: アップグレード手順の実行」で説明する手順の (全部ではなくとも) 大部分を含めます。
一般的に、アップグレード手順はそれぞれに固有の内容を含み、各環境で誰が何をする必要があるかを正確に記述します。たとえば、アップグレード手順には、各環境で管理者が実行する必要のある固有のコマンドと固有のパラメータ値を指定する必要があります。
補足的な手順を追加します。
たとえば、Identity Manager アプリケーションが外部アプリケーションと統合されていると、外部プロセスの停止と再起動が必要となる場合があります。また、Identity Manager アプリケーションやその他の影響を受けるアプリケーションをオフラインにする前に、ユーザーまたはシステムの担当者に通知する必要もあります。
ホスト名や接続情報などの特定のパラメータ値は環境ごとに異なります。ただし、アップグレード手順で実行するそれぞれの手順は、各環境で同じになるようにしてください。たとえば、テスト環境や品質管理環境では、アプリケーションのダウンタイムについて通知する相手がいない場合でも、それぞれの環境でこの手順をリハーサルしてください。
タイムテーブルを含める。
各手順にかかる時間を予測し、それぞれの手順で実際にかかった時間を記録します。品質管理環境での計測値は、本稼働環境でかかる時間を予想する上で特に重要です。