Sun Identity Manager 8.1 アップグレード

スキップレベルアップグレードの段階

全体として、スキップレベルアップグレードで実行する手順は、通常のアップグレードで実行する手順と同じです。ただし、一部の手順はスキップレベルアップグレード用に拡張されたり、繰り返し実行されます。

次の図に、スキップレベルアップグレードのプロセスを示します。

図 6–1 スキップレベルアップグレードプロセス

スキップレベルアップグレードの手順を示すフローチャート

計画に関して、通常のアップグレードとスキップレベルアップグレードでもっとも異なるのは、「タスク 2: ターゲットとする Identity Manager のバージョンの選択」を実行する方法です。ターゲットにする Identity Manager のバージョンを選択するときに、アップグレードパスを計画する必要があります。

2 つのアップグレードプロセスのその次に大きな違いは、アップグレードパス上の通過点 (バージョン) ごとに「タスク 6: 開発環境のアップグレード」から「タスク 9: 機能テストの実行」を実行する必要がある点です。アップグレードパス上のバージョンごとに、開発環境と Identity Manager 製品バージョンのアプリケーションベースラインをアップグレードする必要があります。アップグレードパス上の各バージョンでアップグレードを実行したあとに、再テストを実行することもできます。この場合、各バージョンのアップグレード後に、テスト環境をリセットし、Identity Manager アプリケーションをテスト環境にプロモートする必要があります。


ヒント –

アップグレードパス上の各バージョンのアップグレード後に再テストは不要であると考えられる場合もありますが、各バージョンのアップグレード後にアップグレードプロセスのテストと Identity Manager アプリケーションのテストを行うと、問題をすばやく識別できるため、リスクを最小限に抑えることができます。作業する変更のセットを小さくするほど、問題の原因を判定しやすくなります。