Siebel CRM アダプタの高度なナビゲーション機能を使用すると、子ビジネスコンポーネントを作成および更新できます。これは、Identity Manager に通常は実装されない高度な機能です。
高度なナビゲーション機能により、子ビジネスコンポーネントの作成および更新に必要な次の情報を任意で指定できます。
ビジネスオブジェクト名
親ビジネスコンポーネント名
親検索属性
ターゲットビジネスコンポーネント
ターゲット検索属性
インスコープ属性 (ビジネスコンポーネントで設定/更新対象となる属性)
オプションの協働動作 (co-action)
作成および更新動作時に、高度なナビゲーション規則を使用できます。この規則はほかの種類の動作には使用できません。
Siebel CRM アダプタの高度なナビゲーション機能を実装するには、次の作業を実行してください。
右側のリソースユーザー属性の名前が PARENT_COMP_ID となっているスキーママップに属性を追加します。
デバッグページを使用して、リソースの XML に次の ResourceAttribute を手動で追加します。
<ResourceAttribute name=’AdvancedNavRule’ displayName=’Advanced Nav Rule’ value=’MY_SIEBEL_NAV_RULE’> </ResourceAttribute>
MY_SIEBEL_NAV_RULE を有効な規則名に置き換えてください。
高度なナビゲーション規則を記述します。この規則には、次の 2 つの変数が存在するようにしてください。
resource.action。この値は create または update のいずれかにする必要があります。
resource.objectType。通常のアカウント保守の場合、この値は account になります。
この規則から、次の名前と値のペアが 1 つ以上含まれるマップを返す必要があります。
属性 |
定義 |
---|---|
busObj |
ビジネスオブジェクトの名前。 |
parentBusComp |
busObj の親ビジネスコンポーネントの名前。このビジネスコンポーネントの最初の修飾された (parentSearchAttr を参照) レコードに移動することで、ビジネスオブジェクトのコンテキストが更新されます。 |
parentSearchAttr |
parentBusComp で検索フィールドとして使用する属性。検索する値は、リソースユーザー属性名が PARENT_COMP_ID の属性に対する値として存在している必要があります。 |
busComp |
作成または更新するファイナルビジネスコンポーネントの名前。作成の場合、このビジネスコンポーネントの新規レコードがビジネスオブジェクト内に作成されます。更新の場合、このビジネスコンポーネントの最初の修飾された (searchAttr を参照) レコードに移動することで、更新するビジネスコンポーネントレコードが選択されます。 |
searchAttr |
busComp で検索フィールドとして使用する属性。検索する値はユーザーのアカウント ID です。 |
attributes |
設定または更新される busComp 内のフィールドセットを指定する文字列のリスト。このリストは、実行されるアクション用にリソースのスキーママップで定義された属性よりも優先されます。 |
coAction |
要求されたアクション (resource.action) が create の場合、作成後すぐに更新も実行するようにアダプタに指示するには、coAction の値に update を指定します。Create では設定できない必須フィールドがあり、そのために create を論理的に完了するには update も実行する必要がある場合、この指定が必要になることがあります。resource.action が create で、coAction が update に設定されていないかぎり、この属性は無視されます。 |
ナビゲーション規則の例については、$WSHOME/sample/rules/SiebelNavigationRule.xml を参照してください。