Identity Manager のトレースやトラブルシューティングを始める前に、次のセクションの内容を確認しておいてください。
この章は、アプリケーションサーバーとデータベースの管理者、第一線のサポートエンジニア、および配備環境で Identity Manager の維持管理を担当しているパートナーの方を対象としています。
Identity Manager の問題をトラブルシューティングする前に、次が必要になります。
Java 5.0 (Sun Identity Manager 8.1 に必須) に使い慣れておくこと。
トラブルシューティングしようとしているコンポーネントを理解していること。
Identity Manager のトレースまたはトラブルシューティングを開始する前に、次の点にご注意ください。
トレースは、システムパフォーマンスに影響を及ぼします。最適なパフォーマンスが得られるようにするには、システムのデバッグ終了後に最小限のトレースレベルに抑えるか、トレースを無効にします。
com.waveset クラスにはトレースを有効に設定しないでください。com.waveset クラスは冗長で多数のクラスがあるため、このクラスをトレースするとサーバーがハングすることがあります。
Sun サポートから特定の指示がない限りは、Identity Manager が高度なレベルでトレースするように設定しないでください。
特定の問題をデバッグするのに Waveset.properties ファイルの exception.trace を使用する場合は、長期間使用せず、デバッグが終了したら必ず無効に設定してください。Waveset.properties ファイルの exception.trace を設定すると、システムパフォーマンスに著しい影響を及ぼします。
Sun テクニカルサポートにサポートをお問い合わせになる前に、問題の領域を絞り込むことができる次の推奨事項を試してみてください。
Web ブラウザの検索ツールで、問題を調べてみる。
リソースに固有のサポートオプションがあれば、それを使用する。リソースに関連する問題では、リソースのパッチを使用すれば解決することがあります。
適切なクライアントツールが使用できればそれを使用して、その状況から Identity Manager をアンインストールします。たとえば、Java LDAP ブラウザを使用します。
また、Sun サポートにサポートをお問い合わせになる前に、次の情報を集めて用意しておく必要があります。
Identity Manager のトレースとトラブルシューティングについては、この章で説明する内容のほかにもこのセクションに記載されているドキュメントと Web サイトをご覧ください。
Identity Manager のトレースとトラブルシューティングについては、次のドキュメントを参照してください。
XPRESS 関数の推奨トレース方法については、『Sun Identity Manager Deployment Reference』の「Testing Your Customized Form」を参照してください。
JConsole を使用して Java プラットフォームで動作するアプリケーションを監視する方法については、「JConsole を使用したアプリケーションの監視」 という記事。この記事は、次の URL から入手できます。
http://java.sun.com/developer/technicalArticles/J2SE/jconsole.html
次の表に、Identity Manager のトラブルシューティングに関する Web サイトを説明します。
表 5–1 有用な Web サイト
次の図に示す手順に従えば、通常は使用中の配備の問題を見つけて解決することができます。
Identity Manager の各種オブジェクトとアクティビティーのトレースを有効にする方法については、「Identity Manager のオブジェクトとアクティビティーのトレース」を参照してください。
オブジェクトとアクティビティーによくある問題をトラブルシューティングする方法については、「よくある問題のトラブルシューティングと解決策」を参照してください。