Identity Manager を使用中に発生した問題を診断して解決できるようにするには、次のセクションに説明している情報をご利用ください。
Identity Manager の FAQ など、これ以外のトラブルシューティングについては次の URL にアクセスしてください。
https://sharespace.sun.com/gm/document-1.26.2296/IdM_FAQ.html?
注意: このサイトに記載している説明にアクセスするには、Share Space ID を登録している必要があります。
使用中の Identity Manager 配備で問題を特定して解決できるようにするには、数種類のデバッグツールが使用できます。次のツールがあります。
使用中の配備で問題を特定して解決できるようにするには、Identity Manager のデバッグページを使用します。たとえば、各種アクティビティーとオブジェクトのトレースの有効化と無効化、統計情報の収集、実行中のプロセスの検証、またはボトルネックとメモリー問題の調査が行えます。
一番よく使用されるデバッグページとその実際の .jsp ファイル名は、次の表のとおりです。
すべての Identity Manager デバッグページの総覧については、コマンドウィンドウを開いき、idm/debug ディレクトリのコンテンツを一覧表示します。
以上のデバッグページの詳細は、「Identity Manager のデバッグページの使用」を参照してください。
Identity Manager のデバッグページにアクセスして操作を実行するには、デバッグ機能が必要です。デバッグ機能がない場合は、エラーメッセージが表示されます。管理者とコンフィギュレータには、デフォルトでこのデバッグ機能が割り当てられています。
ブラウザを開き、管理者インタフェースにログインします。
次の URL を入力して、「System Settings 」ページを開きます。
http://host:port/idm/debug
各表記の意味は次のとおりです。
host は、Identity Manager の実行先ローカルサーバーです。
port は、このサーバーが監視中の TCP ポート数です。
このページから、Identity Manager の各種アクティビティーやオブジェクトのトレースを有効にしたり無効にできるほか、これらのページに表示される情報を基に、使用中の配備の問題をトラブルシューティングできます。
デバッグページの中には、「System Settings」ページにリンクされていないものもありますので、そのページの .jsp ファイル名を入力してページを開く必要があります。例を示します。
http:// host:port/idm/debug/ pageName.jsp
ここで、pageName.jsp は、開こうとしている個々のデバッグページです。
SunTM Sun Identity Manager 統合開発環境 (Identity Manager IDE) は、使用中の配備の Sun Identity Manager (Identity Manager) オブジェクトを表示、カスタマイズ、デバッグできる Java アプリケーションです。
具体的に言うと、Identity Manager IDE にはグラフィカルなデバッガが用意されており、Identity Manager のフォーム、ルール、およびワークフローをデバッグに使用することができます。このデバッガを使用すると、ブレークポイントとウォッチの設定、コードのステップ実行、変数の検査と修正、クラスと呼び出しスタックの検査、スレッドの抽出、およびマルチセッションの実行が行えます。
Sun Identity Manager 統合開発環境 (Identity Manager IDE) のインストール手順と設定手順は、次の URL から入手できるようになりました。https://identitymanageride.dev.java.net
Identity Manager のシステム監視を設定すると、システムイベントを追跡できます。システム監視は、各種レベルで統計を収集して集約し、仕様に従ってシステムイベントをリアルタイムに表示します。
この情報を計器盤グラフで表示すると、監査ログを見る前に、システムリソースの即時評価、異常の表示、履歴パフォーマンスの傾向の把握、および対話式で問題を切り離すことができます。計器盤は監査ログほど詳細に表示しませんが、この計器盤を見ると、ログのどこを見れば問題が探せるかがわかります。
計器盤とシステム監視の詳細は、『Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド』の第 8 章「レポート」を参照してください。
アダプタログは、現在処理中のアダプタ情報を取り込みます。この情報を基に、アダプタの進捗を監視し、アダプタの問題を診断してデバッグすることができます。
トレースを有効に設定し、ログが実行される前にトレースが必要なメソッドを特定しておく必要があります。また、カスタマイズしたアダプタには、この新しいメソッドのログエントリを作成する呼び出しを含めておく必要があります。
ほぼすべてのアダプタに、独自のログファイル、パス、およびログレベルがあります。適切な Identity Manager または サービスプロバイダ ユーザータイプの同期ポリシーにある「ログ」セクションのほかの値をとともに、このアダプタログで取り込む詳細レベルを指定できます。
デバッグツールとしてアダプタログファイルを使用する詳細は、「アダプタのトラブルシューティング」を参照してください。
DTrace とは、Solaris オペレーティング環境に使用する、総合的な動的トレースのフレームワークです。DTrace には 30,000 を超えるプローブを使用中の本稼動システムに提供し、ユーザーレベルのトレースとカーネルレベルのトレースを統合します。JVM アクティビティーを監視するには、DTrace を使用します。この機能を使用すると、D 言語 (C 言語や awk のようなもの) も使用して任意のデータと式をトレースできるようになります。
Java Monitoring and Management Console (JConsole) とは、Java Management Extension (JMX) 技術に対応したグラフィカル管理ツールで、JDK 5 (以降) に付属しています。JConsole は実行中の JVM に接続し、接続している JMX エージェントの JVM MBeans から情報を収集します。
たとえば、JConsole を使用してできる操作には次のようなものがあります。
低位アドレスメモリーの検出
ガベージコレクションの有効化または無効化
冗長トレースの有効化または無効化
デッドロックの検出
Identity Manager のログレベルの制御
システムリソースの操作に関するアクセス情報 (Sun のプラットフォーム拡張)
MBeans の監視と管理
JVM、監視した値、アプリケーションで実行中のスレッド、およびクラスのローディングについての情報表示
JConsole の詳細は、「JConsole を使用したアプリケーションの監視」というタイトルの記事を参照してください。この記事は、次の URL から表示できます。
http://java.sun.com/developer/technicalArticles/J2SE/jconsole.html
アクションを実行した後に Identity Manager インタフェースに赤いエラーメッセージが表示された場合は、ページのソースを表示して保存し、情報全体を表示してエラーを解析してください。
ページのソースの表示する
Internet Explorer を利用している場合は、メニューバーから「表示」>「ソース」の順に選択します。
NetscapeTM を利用している場合は、メニューバーから「表示」>「ページのソース」の順に選択します。
それでもまだ問題の解決にサポートが必要な場合は、
ページソースを表示してから、「ファイル」>「保存」の順に選択してシステムにこのファイルを保存します。
保存したファイルから、エラーを見つけます。
エラー情報、問題が発生したページの URL、問題の説明を電子メールで Sun サポートまで送信し、解決サポートを依頼してください。
アダプタをトラブルシューティングするには、アダプタのログファイルをレビューします。ほとんどのアダプタはそのリソース設定をログファイルに書き込んでいるため、この情報を基に、そのアダプタが起動していること、すべての設定の変更内容が保存されていることを確認できます。
トレースを有効に設定し、ログが実行される前にトレースが必要なメソッドを特定しておく必要があります。また、カスタムアダプタには、この新しいメソッドのログエントリを作成する呼び出しを含めておく必要があります。
トレースを有効にする手順については、必要に応じて「Identity Manager サーバーのトレース」を参照してください。
ほとんどのアダプタログファイルは、$WSHOME/config ディレクトリにあり、WSTrace1.log という名前が付けられています。
ActiveSyncUtil インスタンスへのログ呼び出しを作成し Active Sync が有効に設定されているアダプタは、Log File Path リソース属性で指定されたディレクトリにログファイルまたはログファイルセットを作成します。このほかにも Active Sync 関連のログエントリがないか、このログファイルを必ずチェックしてください。
この節の情報は、次のように構成されています。
カスタムアダプタをデバッグするには、この一般的な手順に従ってください。
アダプタにテストプログラムを作成し、この Java ファイルが次の基本機能を実行することを確認します。
リソースの新規作成
ユーザーの作成
ユーザーの取得
ユーザーの更新
ユーザーの削除
複数ユーザーに、作成、取得、更新、および削除の操作を実行します。
サンプルテストファイル (SkeletonResourceTests.java) が、インストール CD の/REF ディレクトリに用意されています。
デバッグに適切なログレベルを設定します。
たとえば、最初のデバッグパスには、ログレベル (最大デバッグ出力) を 4 まで上げ、ログファイルのパスを設定し、最大ファイルサイズを指定します。
アダプタを起動すると、すべてのリソース設定がこのログファイルに書き込まれます。この情報を基に、アダプタが起動したこと、全ての設定の変更内容が保存されたことを確認できます。
アダプタをコンパイルしてテストします。
テストプログラムをコンパイルするには、コマンドウィンドウを開いて javac -dtest/filename.java コマンドを入力します。このコマンドは、適切な com/waveset/adapter/test ディレクトリにクラスファイルを作成します。
このクラスファイルを使用して新アダプタをテストするには、コンパイルしたアダプタが com/waveset/adapter ディレクトリにあることを確認して、次のコマンドでこのアダプタを実行してください。
java– D waveset.home=path com.waveset.adapter.test. MyResourceAdapter |
リソースの HTML ヘルプファイルを作成します。
サンプルのヘルプファイルが、com/waveset/msgcat/help/resources ディレクトリの idm.jar ファイルに用意されています。
アプリケーションのオンラインヘルプを記載する方法については、『Sun Identity Manager Deployment Reference』を参照してください。
(Active Sync が有効なアダプタの場合のみ) 最後のリソースで同期をリセットするには、XmlData SYNC_resourceName オブジェクトを削除します。
エラーログを読み、アダプタを修正します。
ログレベルをリセットします。
たとえばレベル 2 のデバッグを指定すると、アダプタ設定とエラーに関する情報が表示されますが、ログの詳細量が管理できるレベルまでに制限されます。
Identity Manager を起動する前に、resource.adapters エントリの下にあるアダプタ名を設定して $WSHOME/config/Waveset.properties ファイルにある新アダプタを特定しておく必要があります。そうしないと、Identity Manager がそのアダプタを認識できません。
アダプタとその関連ヘルプファイルを Identity Manager にインストールします。
Identity Manager がディスプレイ内の新アダプタのインスタンスを認識できるようにする前に、そのタイプの新リソースを「リソースのリスト」ページから作成しておく必要があります。
このページから「新規」>「新アダプタ」の順に選択し、「リソースウィザード」から新アダプタを作成します。
Identity Manager で、そのリソースにリソースとユーザーを作成します。
Active Sync 有効アダプタをトラブルシューティングする際、XmlData SYNC_resourceName オブジェクトを編集して Active Sync 同期プロセスの MapEntry を「デバッグ」ページから削除していれば、アダプタが最初に検出された変更点からやり直します。
IAPI イベントを使用した場合に、最後に処理した変更値などのリソースの同期状態を格納するには、Property() メソッドを設定する必要があります。このメソッドを設定すると、アダプタのトラブルシューティングに非常に役立ちます。過去の変更内容を実行して無視するようにアダプタを設定することができます。それ以降は、アダプタを修正して、変更結果をアダプタのログファイルに表示できるようになります。
使用中のリソースが Active Sync リソースの場合は、そのリソースの編集ページでログを有効にしていれば、さらに情報が表示されることもあります。ログレベル (0-4) を設定し、ログファイルの書き込み先となるファイルパスを設定します ( resource_name.log など)。
(Active Sync 有効アダプタの場合のみ) 最後のリソースの同期を再起動します。
LoginConfig 関連の変更点をデバッグするには、次を行う必要があります。
選択したファイルのトレースを有効にし、メソッド/クラスレベル 1 トレースで次のクラスをトレースします。
com.waveset.security.authn.WSResourceLoginModule
com.waveset.session.LocalSession
com.waveset.session.SessionFactory
com.waveset.ui.LoginHelper
com.waveset.ui.web.common.ContinueLoginForm
com.waveset.ui.web.common.LoginForm
Telnet で、次のようにシングルサインオン (SSO) のパススルー認証ログインをテストします。
SSO ログインモジュールを正しく設定したら、HTTP ポートに直接 telnet し、HTTP 要求を login.jsp に送信します。
次の要求を telnet セッションに貼り付けます。これには、sm_user HTTP ヘッダーを検索する SSO ログインモジュールが記載されています。
HEAD /idm/login.jsp HTTP/1.0 Accept: text/plain,text/html,*/* Accept-Language: en-us Accept-Encoding: gzip, deflate User-Agent: Mozilla/4.0 Host: LOCALHOST sm_user: Configurator |
トレースに、ユーザーが正常にログインしたと表示されます。例を示します。
2003.07.08 14:14:16.837 Thread-7 WSResourceLoginModule#checkForAuthenticatedResourceInfo() Found authenticated resource accountId, ’Configurator@Netegrity SiteMinder’on Identity Manager user ’Configurator’. null null 2003.07.08 14:14:16.837 Thread-7 WSResourceLoginModule#checkForAuthenticatedResourceInfo() Exit null null 2003.07.08 14:14:16.837 Thread-7 WSResourceLoginModule#login() Exit, return code = true null null 2003.07.08 14:14:16.847 Thread-7 LocalSession#login() Login succeeded via Netegrity SiteMinder null null 2003.07.08 14:14:16.847 Thread-7 LocalSession#login() Overall authentication succeeded null null 2003.07.08 14:14:16.897 Thread-7 LocalSession#checkIfUserDisabled() Entry null null 2003.07.08 14:14:16.897 Thread-7 LocalSession#checkIfUserDisabled() Exit null null 2003.07.08 14:14:16.927 Thread-7 LocalSession#login() Exit null null |
ここでは、よくあるアダプタ接続問題のデバッグ方法について説明します。
このセクションのトピックは、次のように構成されています。
通常、アダプタクラスの com.waveset.adapter.adapter_classname をトレースすれば、アダプタの接続問題を特定できます。例を示します。
com.waveset.adapter.ADSIResourceAdapter
トレースを有効にする手順については、「Identity Manager サーバーのトレース」を必要に応じて参照してください。
よくある認証問題には、次のようなものがあります。
認証プロパティーが欠落している。
指定した DataSource タイプのプロパティー名をトレースの名前セット出力に含める必要があります。
Identity Manager ユーザーに、一致するリソースアカウントがない。
リソースアダプタの認証に成功したが、リソースアカウント ID と一致する Identity Manager ユーザーが見つからなかったという例外が発生した場合は、そのユーザーに関連付けられているリソースの accountId が、リソースアダプタの認証メソッドで返された accountId と同じであることを確認してください。
Identity Manager ユーザーのリソース accountId を検証するには、Identity Manager の「トレース設定の編集」ページ (debug/Show_Trace.jsp ) をレビューします。不一致が合った場合は、authenticate メソッドから返される名称を変更するか、使用リソースの ID テンプレートを変更してください。テンプレートは、authenticate メソッドで返される accountId と一致するリソース accountId を生成する必要があります。
カスタム Active Sync アダプタで最もよくある問題は、フォーム関連のものです。この種のエラーは通常、必須フィールドにパスワードや電子メール情報など必要な情報を入力しなかったために起こります。
Identity Manager は、ビューの最終 XML の後に、フォーム検証エラーをアダプタログに出力します。例を示します。
20030414 17:23:57.469: result from submit (blank means no errors): 20030414 17:23:57.509: Validation error: missing required field password |
Identity Manager は、アダプタログにすべてのメッセージも出力します。このメッセージには、アカウント作成時と更新時、アダプタエラー、スキーママップデータなどが記載されます。
Active Sync リソースアダプタは、最後に処理した変更内容についての情報を SYNC.resourceName XMLData オブジェクトに格納します。
次に、よくある Domino ゲートウェイとアダプタの設定エラーと、この問題の解決手順を説明します。
エラーメッセージに「"新しい Domino ゲートウェイ" にアクセスできません、接続が拒否されました」というエラーメッセージが表示された場合は、Identity Manager のゲートウェイを終了して再起動してみてください。
「ID ファイル名が指定されていません、userID ファイルへのパスが正しく設定されていません」というエラーメッセージが表示された場合は、userID の目標位置を指定し、リソースアダプタを編集してこの属性を正しいパスに設定します。通常、userID ファイルの目標位置は、ゲートウェイのインストール先ディレクトリにあります。
「このサーバーを使用する権限がありません。」というエラーメッセージが表示された場合は、ID ファイルに正しいアクセス権限が設定されていません。このファイルに正しい権限を指定してから、やり直してください。
RACF、ACF2、または TopSecret のホストアダプタが接続を再利用できなかったりキャッシュできないと、ユーザーが頻繁にログインしなくてはならなくなります。これにより、パフォーマンスに悪影響を与えます。この問題は、キャッシュのタイムアウト設定に原因があることがよくあります。
キャッシュのタイムアウト設定を確認するには、Identity Manager のアダプタ接続プールを次のようにトレースします。
Identity Manager の「Edit Configuration Object」ページから、com.waveset.adapter.HostConnPool#reapConnections メソッドをレベル 4 でトレースします。
トレースを有効にする手順については、「Identity Manager サーバーのトレース」を必要に応じて参照してください。
アダプタが操作を実行中に、十分な長さの期間のトレースを取り込みます (最低 30-60 分)。
アプリケーションサーバーの stdout のトレース出力またはトレースファイルをレビューして、Info reaping connection エントリを見つけます。
もしもこのエントリが 30 分おきに 1 回以上発生している場合は、接続が不必要にタイムアウトになっているということです。
この問題を解決するには、Idle Timeout リソース属性値を上げて、接続が頻繁にリープされすぎないようにします。Idle Timeout 属性値は、接続がログアウトされるまでのアイドル期間を制御します。デフォルト値は 90 秒ですが、これですと新たなログインが頻繁に発生します。
理想的には、配備環境に合わせて、平均的なアイドル時間より長い値を指定してください。たとえば、Idle Timeout 属性値を 30 分 (1800000 ミリ秒) 以上に調節します。
ここでは、次のような PeopleSoft のアダプタ問題をトラブルシューティングする方法について説明します。
PeopleSoft リソースアダプタから「テスト接続」を実行すると、多様な例外状態が発生する原因となります。
Waveset.properties ファイルを開き、 exception.trace=true を設定します。
テスト接続を再試行し、次のような結果が表示される場合があります。
FormState: expansion complete java.lang.NullPointerException: PSProperties not loaded from file WavesetException: WavesetException: ==> com.waveset.util.WavesetException: FormState: derivation Log in to the PeopleSoft web interface to verify that you are using the correct UID and password. |
この PeopleSoft アプリケーションサーバーのログには、ログインしようとしている試行がありません。
この問題は、接続先の PeopleSoft インストールに付属している psjoa.jar ファイルを使用しなかったためによく起こります。(PeopleSoft リソースアダプタの詳細は、『Sun Identity Manager 8.1 リソースリファレンス』 を参照してください。)
SAP or SAP HR Active Sync アダプタから SAP システムへの接続をテストしようとしてエラーが発生した場合は、コマンドウィンドウを開き、インストール先ディレクトリ WEB-INF/lib からこのコマンドを実行します。
java -jar sapjco.jar
sapjco.jar コマンドは、インストールされている SAP Java Connector (JCO) のバージョンと、このアダプタが正しくインストールされているかを表示します。このコマンドは、JavaTM Native Interface (JNITM) の参照先プラットフォーム、および SAP システムと通信している RFC ライブラリも返します。
この参照先プラットフォームのライブラリが見つからない場合は、SAP マニュアルを参照して、SAP Java Connector の正しいインストール方法を調べてください。
ここでは、UNIX アダプタによくある問題をデバッグする方法について説明します。
UNIX リソースアダプタへのプロビジョニング中にタイムアウトエラーが表示された場合は、最大ログ出力が得られるメソッド/クラスレベル 4 で com.waveset.adapter.ScriptedConnection をトレースすれば、プロビジョニングプロセスが失敗している場所を見つけることができます。
管理上のコマンドを実行する root になるときに、リソースアダプタが su root コマンドを su - root コマンドの代わりに実行すると、カスタムプロンプトなど、root に定義されているカスタム環境変数が環境に何も継承されなくなります (PS1 の環境変数)。
UNIX アダプタを設定する際、次のようにすれば Root Shell Prompt フィールドに入力すべきプロンプトを判断できます。
「ログインユーザー」フィールドに指定したユーザーでシステムに Telnet または ssh します。
パスワードを入力してログインしたら、ダッシュなしで su root を入力して改行キーを押します。
root パスワードを入力します。
次に表示されたプロンプトが、Root Shell Prompt フィールドに入力すべきプロンプトです。
Identity Auditor を使用すると、次のメソッドをトレースして問題をトラブルシューティングできます。
com.sun.idm.auditor.policy - Audit Scan の問題をトレースします。
com.sun.idm.auditor.accessreview - Access Reviews の問題をトレースします。
com.sun.idm.auditor.report - Audit Reports の問題をトレースします。
com.sun.idm.auditor.view - Auditor Views の問題をトレースします。
また、Form または TaskDefinitions を修正すれば、次の非表示フラグを設定できます。
Audit Policy Scan Task - maxThreads (int)。使用した並行スレッド数。(デフォルトは 5)。
Audit Policy Scan Task - userLock (int)。ユーザーオブジェクトでロックを取得するまでの時間 (ミリ秒単位)。(デフォルトは 5000)。
Audit Policy Scan Task - scanDelay (int)。新しいスキャンスレッドを開始する間の遅延時間 (ミリ秒単位)。(デフォルトは 0 で、遅延なし)。
Audit Policy Scan Task - clearuserLocks (boolean)。true の場合は、スキャンする前にスキャナがユーザーロックの消去を試みます。
また、「Show Timings」ページ (/debug/callTimer.jsp ) に次の情報が表示されます。
スキャン中の初期ユーザービューの取得に掛かる所要時間 (リソースなし)
スキャン中の初期ユーザービューの取得に掛かる所要時間 (リソース含む)
ユーザービューのポリシー評価に掛かる所要時間
ユーザービューの取得やポリシー評価など、各ユーザースキャンに掛かる所要時間
アクセスをレビューするためにユーザーリストの取得に掛かる所要時間
アクセスレビューでアクセスアテステーションルールの評価に掛かる所要時間
ClassNotFound の例外エラーのイベント発生時には、サーバーのクラスパスに欠けているクラスがないか確認します。このクラスパスが適切に設定されている場合は、親クラスのローダーの前にアプリケーションクラスローダーがロードしたとおりにアプリケーションサーバーを設定してみてください。場合によっては、アプリケーションのクラスパスをサーバーのクラスパスの前にロードすると、この問題が解決できることがあります。この手順については、アプリケーションサーバーのマニュアルを参照してください。
ここでは、よくあるフォーム問題と、この問題の解決方法について説明します。
<script> タグをユーザーフォームに追加したが、ユーザーフォームにアクセスしようとすると次の例外が表示される場合。
java.lang.NoClassDefFoundError: org/mozilla/javascript/NativeScript
WEB-INF/lib/javascript.jar ファイルをアプリケーションサーバーのクラスパスに配備する必要があります。例を示します。
Tomcat をサービスとしてインストールした場合は (Windows のみ)、次のレジストリキーを編集します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tomcat\Parameters\JVM Option Number 0
JVM Option Number 0 キー文字列値があればどこにあってもその終わりに、jar ファイルへのパスを付けます。例を示します。
;C:\tomcat\lib\javascript.jar
コマンドラインから Tomcat を起動したばかりの場合は、jar ファイルを tomcat/lib ディレクトリに移動します。
タブ付きのユーザーフォームをカスタマイズしたが、User Creation でフォームにアクセスしようとすると、次の例外が表示される場合。
com.waveset.util.WavesetException: Maximum form stack depth exceeded
スタックに転送できるハードコード要素は 1000 までと制限されており、この上限値を超えました。
Field コンテナ名に一致する FieldRef または Field を含む Field コンテナを検出するチェックを追加した場合、気づかないうちに循環参照をフォームに作成してしまった可能性があります。この問題を解決するには、FieldRef または Field 名を変更します。
LDAP ユーザーのフォームに MultiSelect フィールドを使用し、このフィールドのユーザーにグループを割り当て、ユーザーを編集し直してから、両側の MultiSelect に同じグループが表示された場合。例を示します。
左側の値。 cn=Group1,dc=test,dc=Com
右側の値。 cn=Group1,dc=test,dc=com
この例では、LDAP baseContext リソースフィールドが dc=test,dc=com に設定されており、LDAP グループが dc=test,dc=Com としてリストされています。LDAP は大文字と小文字を区別しませんが MultiSelect ウィジェットは大文字と小文字を区別するため、この問題が発生しています。
この問題を多少とも解決するには、LDAP リソースの baseContext を LDAP リソース dc=test,dc=Com の大文字と小文字に合わせて変更するか、<upcase> XPRESS 関数を使用して左側と右側の両方の表示を大文字にします。
Sun Identity Manager Gateway, をトラブルシューティングする際に、ゲートウェイをコマンドラインから実行すると役立つことがよくあります。コマンドラインのオプションを使用すれば、サービスではなく通常のアプリケーションとしてゲートウェイを起動したり、別のポートでゲートウェイを実行したりと、より広範囲の起動オプションが入力できるようになります。
コマンドラインから実行する前に、サービスとしての Identity Manager ゲートウェイを kill しておく必要があります。たとえば、次のように入力します。
gateway.exe -k
ゲートウェイのコマンドライン引数は、次の表のとおりです。
引数 |
説明 |
---|---|
-i |
指定した起動で、このプログラムを NT サービスとしてインストールします。 |
-r |
Service Manager からこのプログラムを削除します。 |
-s |
サービスを開始します。 |
-k |
サービスを強制終了します。 |
-t |
既存サービスに起動を設定します。 |
-d |
通常のアプリケーションとしてデバッグして実行します。 |
-p |
TCP/IP ポート番号 (デフォルトは 9278) を指定します。 |
-f |
トレースファイルへのパスを指定します。 |
-l |
トレースレベルを指定します (デフォルトは 0 で、情報なし)。 |
-m |
トレースファイルの最大サイズを KB 単位で指定します。 |
-v |
バージョンを表示します。 |
用途: gateway -i n -r -s -k -t n -d -p n -f name -l n -m n -v。
-d と -s オプションは、相互に排除的です。
ゲートウェイのトレースレベルの詳細は、「コマンドラインから」を参照してください。
ゲートウェイのトラブルシューティングは、Identity Manager ゲートウェイのデバッグページからも行えます。 (debug/Gateway.jsp )。 詳細は、「「ゲートウェイデバッグ」ページからトレースを設定する方法」を参照してください。
Identity Manager を使用するのに必要な基本的な Java プログラミングのスキルがあれば、ほとんどの Java コード問題を診断して解決できるはずです。
ただし、データベースへの接続を開いてその接続を適切に閉じなかった方がいると、問題が発生することがかなりよくあります。接続を適切に閉じなかった場合、パフォーマンス問題につながります。
ここでは、低位アドレスメモリー状態の調査に使用できる次のツールについて説明します。
Identity Manager のデバッグページにアクセスして操作を実行するには、デバッグ機能が必要です。管理者とコンフィギュレータには、デフォルトでこの機能が割り当てられています。
デバッグ機能がない場合は、エラーメッセージが表示されます。
次の Identity Manager デバッグページを管理者インタフェースから開いて、システムで使用中のメモリー量を監視することができます。
ホスト接続プールページ (debug/Show_ConnectionPools.jsp)。 (データソースを使用していない場合に) 接続プール統計概要を表示します。プールのバージョン、接続の作成回数、アクティブ数、プール内にある接続数、プールから処理された要求数、切断された接続数などがあります。
このホスト接続プールページは、ゲートウェイへの接続管理に使用された接続プールの概要を表示する際にも使用できます。この情報を使用して、低位アドレスメモリー状態を調べられます。
消去されたキャッシュの一覧表示 (debug/Clear_XMLParser_Cache.jsp )。 最近使用した XML パーサーのキャッシュを消去します。
非公開収集プール ( debug/Show_JDBC.jsp)。 リポジトリと一部のリソースアダプタで使用されている Java DataBase Connectivity (JDBCTM) 接続のキャッシュ概要を表示します。
「System Memory Summary」ページ ( debug/Show_Memory.jsp)。 システム内の使用中メモリーと総メモリーを表示します。直前に使用されたメモリー値を取得するには、「Garbage Collect」ボタンをクリックする必要があります。
「System Memory Summary」ページ ( debug/Show_Memory2.jsp)。 更新された Show_Memory.jsp ページを表示します。ここから、ヒープ使用量を調査できるように JVM にある未使用メモリーをすべて消去することができます。
ユーザーセッションプールの消去 ( Clear_User_Cache.jsp)。 最近ログインしたユーザーのキャッシュ済みセッションを消去します。
フラッシュされて消去された XML リソースアダプタキャッシュ (Clear_XMLResourceAdapter_Cache.jsp)。 テスト XML リソースアダプタのキャッシュを消去します。
低位アドレスメモリーとデッドロックを検出するには、Java Monitoring and Management Console (JConsole) を使用します。JConsole とは、Java Management Extension (JMXTM) 技術に対応したグラフィカル管理ツールで、JDK 5 (以降) に同梱されています。
JConsole は、メモリーシステム、メモリープール、MBeans ガベージコレクタにアクセスして、メモリー消費量などのメモリー使用量、メモリープール、およびガベージコレクション統計についての情報を表示します。JConsole を使用すると、現在のヒープメモリー使用とヒープメモリー使用以外を調べるために MBeans を監視することもできます。
Java プラットフォームで実行するアプリケーションを JConsole を使用して監視する方法については、「JConsole を使用したアプリケーションの監視」を参照してください。 このドキュメントは、次の URL から入手できます。
http://java.sun.com/developer/technicalArticles/J2SE/jconsole.html
PasswordSync の問題をトラブルシューティングしようとする際は、次のログを参考までにお読みください。
PasswordSync Error Logs。 PasswordSync はすべての障害情報を Windows イベントビューアに書き込みます。(イベントビューアの詳細は、Windows のヘルプを参照してください。)エラーログエントリのソース名は「PasswordSync」です。
PasswordSync Trace Logs。 PasswordSync はすべてのログを、トレースを設定したときに指定したファイルの場所に書き込みます。「PasswordSync 設定ツールの使用方法」を参照してください。
よくある PasswordSync 問題とソリューションは、次のとおりです。
PasswordSync は、Windows サーバーから Identity Manager へパスワード変更を伝えません。
PasswordSync は、Active Directory から Identity Manager Server への接続を作成したときのレジストリ設定を基にしています。PasswordSync は、レジストリを読み取ってその設定を処理しますが、接続を作成できるかどうかを調べるチェックは一切行いません。
次に、PasswordSync サーバーのレジストリエントリ例を示します。この例では、デフォルトのレジストリ設定値が含まれていますが、PasswordSync が使用したすべての設定が表示されているわけではありません。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Waveset\Lighthouse\PasswordSync] "reinitIntervalMilli"=dword:0001d4c0 "securityIgnoreCertRevoke"=dword:00000000 "securityAllowInvalidCert"=dword:00000000 "directMode"=dword:00000001 "lhuser"="config" "lhcred"="rsVtQZpa5Ys=" "endpointURL"="http://10.10.10.10:8080/idm/servlet/PasswordSync" "installdir"="C:\\Program Files\\Sun Microsystems\\Sun Identity Manager PasswordSync" "tracelevel"=dword:00000000 "tracemaxKB"=dword:00002710 "tracefile"="C:\\Program Files\\Sun Microsystems\\Sun Identity Manager PasswordSync\\trace.log" |
適切なレベルのトレースを有効していないと、PasswordSync はあまり詳細な接続障害情報のログを記録しません。詳細なトレース情報の詳細を表示するには、「レジストリキーの編集方法」で説明したとおりに PasswordSync レジストリ設定を編集してください。最大トレース情報を出力するように tracelevel 4 を指定し、tracefile 値を書き込み可能ファイルを指すように変更します。例を示します。
"tracelevel"=dword:00000004 "tracefile"="C:\\Program Files\\Sun\\IdentityManager\\PasswordSync\\pwicsvc.log"
このレジストリ設定は、レジストリの <i>reinitIntervalMilli</i> 設定を基に再読み取りされます。このレジストリ設定の再読み取り後、PasswordSync はレジストリに設定されたトレースパラメータに応じて自動的にトレースを開始したり終了したりします。阻止されたそれぞれのパスワード変更については、PasswordSync がそのパスワードを Identity Manager へ転送するために講じた措置のログを記録します。
作成中に接続障害がある場合は、次の状況が考えられます。
このような状況には、それぞれ独自のエラーコードとログエントリ一式が用意されています。Identity Manager は、省略するためにこれらのエントリから日付、タイムスタンプ、およびプロセス番号を削除します。
不正または到達不能な URL エラー。サーバーが到達できない場合、サーバーが実行中でない場合、またはサーバーが正しい応答で応答しない場合などに起こります。
PasswordSync からサーバーとページにアクセスできることを確認します。
サーバーが実行中であること、ファイアウォールとルーターを正しく設定していることを確認します。
アプリケーションサーバーが実行中であること、アプリケーションパスがなくても PasswordSync がエンドポイント URL に接続できることを確認します。PasswordSync がページもエラーも返さない場合は、アプリケーションサーバーが実行されていません。
エンドポイント URL を標準ブラウザで開いて、サーブレットの応答を確認します。com.waveset.util.WavesetException で始まるエラーが表示されない場合は、サーブレットがコンパイルで使用できるかどうか確認します。
PasswordSync のJMS 使用は、クラスパスで使用可能になっている jms.jar を基にしています。正しいファイルを配備せずにエンドポイント URL にアクセスすると、次の例外メッセージが表示されます。
com.waveset.util.WavesetException: A JMS request arrived, but JMS PasswordSync is unavailable. Is JMS jar file available? |
lhuser エントリに格納されている userID に誤りがあると、不正なユーザー名エラーが発生することがよくあります。ユーザーを置き換えるか lhuser レジストリのキー値を有効な userID と置き換えるには、Configure.exe ユーティリティーを使用します。
不正なパスワードエラーは、lhcred エントリに格納されているパスワードが、userID stored in lhuser に格納されている userID と組み合わせて使用されたときに誤っているとよく起こります。パスワードを置き換えるには、Configure.exe ユーティリティーを使用します。ただし、lhcred レジストリキーは手動で編集しないでください。
パスワードエントリエラーのガベージは、レジストリキーが壊れている場合やレジストリキーが手動で編集されている場合によく起こり、これがパスワードエントリのガベージの原因となります。
この状況によって RAEncryptor::Decrypt3DES 内のプロセスがハングし、PasswordSync がそのエントリを複合化できなくなります。 パスワードを置き換えるには、Configure.exe ユーティリティーを使用してください。
調整タスクの問題をトラブルシューティングしようとする際は、調整ステータスのデバッグページ ( debug/Show_Reconciler.jsp) を見て、どのリソーススレッドが稼動中か調べてください。
よくある調整問題には、次のようなものがあります。
調整が開始されない。
「System Threads」デバッグページ (debug/Show_Threads.jsp ) を開き、Reconcilerserver_name タスクが実行中かどうか調べます。
このタスクが実行中でない場合は、「System Settings」ページを開いて「Trace Scheduler」をクリックします。
スケジューラを実行すると、Reconciler server_name タスクが再起動されます。
「System Threads」ページをもう一度確認します。Reconciler server_name タスクが再起動されていなければ、スケジューラがハングします。
アプリケーションサーバーを再起動します。
あるユーザーオブジェクトで調整が落ちる。
そのオブジェクトが Identity Manager に存在する場合は、そのオブジェクトを直接修正してみます。その Identity Manager アカウントが存在していない場合は、そのリソースからアカウントのどれか 1 つをロードします。
調整ユーザーに適切なアクセス権があることを確認してください。
調整と同じコードパスで、そのオブジェクトをファイルへ展開します。
「System Memory Summary」ページ (debug/Show_Memory.jsp or debug/Show_Memory2.jsp) を開き、十分な空きメモリーがあることを確認します。
接続問題をトラブルシューティングするには、Identity Manager の lh コマンドが非常に有用です。 このコマンドは Identity Manager の Web アプリケーションインストールを使用しますが、等式からそのアプリケーションサーバーを削除します。
ここでは、次の項目について説明します。
ここでは、lh コマンドの使用方法について説明します。基本的なコマンドから始めて、Identity Manager の大部分を実行できるようなコマンドの使用方法まで進んでいきます。
これらのデバッグツールに慣れると、これらの lh コマンドを使用するのに独自のバリエーションが展開できるようになります。
一番基本的な接続テストを実行するには、lh setRepo -c -n コマンドを使用します。これで、現在のリポジトリの場所を接続しなくても調べられるようになります。Uこのコマンドを使用すると、RL や JDBC ドライバなどのパラメータが正しいかどうか検証できます。
正常に接続している場合は、ServerRepository.xml ブートストラップファイルを読みます。
接続障害がある場合は、この障害を先に解決してみます。この障害の原因は、複合化エラーによくあります。たとえば、J2EE 不一致やクラスパスの競合があることが考えられます。
現リポジトリの場所に 接続して調べるには、lh setRepo -c -v コマンドを使用します。(-v は、冗長出力を表示します。) このコマンドを使用すると、Identity Manager サーバーを必要とせずに、ほぼすべてのリポジトリコードが実行できます。
正常に接続している場合は、現リポジトリの場所に正常に接続します。
接続障害がある場合は、この問題を先に解決してみます。この接続問題を解決すると、DNS、ファイアウォール、リモート接続権限問題を解決するのに役立ちます。
詳細は、「DataSource 接続のテスト」を参照してください。
新しいリポジトリの場所を指定したり、リポジトリを同じ場所に設定するには、setRepo コマンドをデバッグプロセス全体にわたって使用します。
このコマンドを使用すると、JAR ファイルなど必要なコンポーネントがすべて所定の位置にあるか確認できます。setRepo コマンドはまた、テーブルの所有者や権限問題をデバッグするのに userid や password などの接続情報を変えられます。
WEB-INF/lib 内の JAR ファイルと、WSHOME の下にある WEB-INF/classes 内のクラスを使用している Identity Manager サーバーを実際に起動するには、このコマンドを使用します。lh console コマンドは、Identity Manager インストール環境を使用して、実際に Identity Manager アプリケーションを起動しますが、等式からアプリケーションサーバーを削除します。
正常に接続した場合、この問題はアプリケーションサーバー環境か設定に固有のものです。
接続障害が発生した場合は、障害メッセージをレビューします。
接続障害がアプリケーションサーバー障害と同じ場合は、これまでよりずっと変数を減らしてみてもこの問題が再現するはずです。
アプリケーションサーバー障害と違う障害が発生する場合は、こちらの方が変数が少なく、Identity Manager コントロール下により多くの変数があるため、Identity Manager 接続問題を先に解決してみます。
DataSource 接続をテストしていると、lh setRepo -c コマンドが失敗することがあります。
この障害は、アプリケーションサーバーのデータベース接続サービスやアプリケーションサーバーのディレクトリサービスを使用できるように Identity Manager を設定していると特に起こりやすくなります。このサービスは、実行中のアプリケーションサーバーが Web アプリケーションに提供している環境でのみ機能します。
まず、目的の DataSource 設定から手順を追いながら取り掛かります。この手順に慣れたら、自分の目的に合うようにこの方法を改変することができます。
アプリケーションサーバーのデータベース接続サービスを省略する DataSource 以外の接続など、直接 JDBC DriverManager 接続を使用してみてください。
DataSource を使用しますが、アプリケーションサーバーのディレクトリサービス以外の ディレクトリサービスにある DataSource オブジェクトを格納します。
ほかに使用可能なディレクトリサービスがない場合は、ローカルファイルシステムのみを使用する JNDI の参照実装など、フリーのディレクトリサービスをダウンロードすることができます。
これがうまくいったら、アプリケーションサーバーへの問題を突き止められます。
次に、有用であれば、アプリケーションサーバーのデータベース接続サービスまたはアプリケーションサーバのディレクトリサービスを追加することもできます。アプリケーションサーバーが Web アプリケーションに提供する環境外で機能しているサービスであればどちらでもかまいません。
アプリケーションサーバーのログを解析して、致命的なエラーとその他サーバー関連の問題がないか調べることができます。
サーバー問題をトラブルシューティングするには、アプリケーションサーバーの管理者コンソールを使用して、各モジュールのログレベルを高めます。詳細は、サーバーに付属している製品マニュアルを参照してください。
ほとんどのアプリケーションサーバーには、アプリケーションサーバーを実行する JVM の 標準出力ファイル (stdout) と標準エラーファイル (stderr) に標準の場所があります。アプリケーションサーバーログを解析するには、Identity Manager アプリケーションサーバーに指定したこのログディレクトリまたはログファイルを見つけます。
軽度のメッセージとその他トレースを表示するには、stdout ファイルを開きます。
致命的な例外と重大な例外を表示するには、stderr ファイルを開きます。
このトレース出力には、Identity Manager の起動とシャットダウンメッセージが表示されます。
Identity Manager Version 7.1, 以降、Oracle 10g on Sun Application Server Enterprise Edition 8.2 を搭載した Identity Manager を使用したときに、シーリング違反の例外がアプリケーションサーバーログに発生するようになりました。
この例外は、Oracle JDBC ドライバを備えた複数の Java Archive file (JAR ファイル) を使用した場合によく起こります。
この問題を防ぐには、CLASSPATH に JDBC ドライバ JAR ファイルが 1 つしかないこと、 Oracle 10g に用意されている ojdbc14_g.jar を使用していることを確認します。さらに、確実に正しく処理できるよう、Oracle 10g インストールに用意されている ojdbc14_g.jar だけを使用してください。
WebSphere の Identity Manager Service Provider 「エンドユーザーログイン」ページを使用し、javax.servlet.UnavailableException が 404 エラーとともにブラウザに表示された場合は、IBM 1.5 JDK のプロパティーをいくつかリセットする必要があります。
次の手順を使用します。
was-install/java/jre/lib ディレクトリで、jaxb.properties.sample を jax.properties に変え、この 2 行のコメントを解除します。
javax.xml.parsers.SAXParserFactory= org.apache.xerces.jaxp.SAXParserFactoryImpl javax.xml.parsers.DocumentBuilderFactory= org.apache.xerces.jaxp.DocumentBuilderFactoryImpl |
ファイルを保存してアプリケーションサーバーを再起動します。
SPML 設定をテストする
「接続」ページを開き、「テスト」をクリックします。
正常に接続しましたというダイアログがポップアップします。
「スキーマ」ページを開き、「送信」をクリックします。
Identity Manager サーバーでサポートされているスキーマの階層ビューが表示されます。
正常な接続を確立できない場合は、次の操作を行います。
入力した URL をダブルクリックします。
受信したエラーに no response や connection refused といったフレーズが含まれている場合は、接続 URL で使用されているホストかポートに問題があると考えられます。
接続は確率したが、Web アプリケーションかサーブレットが見つからなかったというエラーの場合は、WEB-INF/web.xml ファイルに問題があると考えられます。
アップグレード中に問題が発生した場合は、$WSHOME/patches/ logs でぃれくとりにあるアップグレードログファイルを確認します。このログのファイル名は、タイムスタンプとアップグレードのステージに基づいています。
アップグレード後、Identity Manager が次の例外で起動できない場合は、使用中の JDK/JRE に問題がある可能性があります。
java.lang.IllegalStateException: Error attempting to decrypt: Given final block not properly padded |
以前使用していたベンダーと同じベンダー製の JDK/JRE を使用していることを確認します。たとえば、以前 IBM 製の JDK を使用していた場合は、Sun JDK にアップグレードできません。この問題を解決するには、JDK/JRE をアンインストールして、以前のベンダー製の JDK または JRE をインストールします。