PasswordSync の問題をトラブルシューティングしようとする際は、次のログを参考までにお読みください。
PasswordSync Error Logs。 PasswordSync はすべての障害情報を Windows イベントビューアに書き込みます。(イベントビューアの詳細は、Windows のヘルプを参照してください。)エラーログエントリのソース名は「PasswordSync」です。
PasswordSync Trace Logs。 PasswordSync はすべてのログを、トレースを設定したときに指定したファイルの場所に書き込みます。「PasswordSync 設定ツールの使用方法」を参照してください。
よくある PasswordSync 問題とソリューションは、次のとおりです。
PasswordSync は、Windows サーバーから Identity Manager へパスワード変更を伝えません。
PasswordSync は、Active Directory から Identity Manager Server への接続を作成したときのレジストリ設定を基にしています。PasswordSync は、レジストリを読み取ってその設定を処理しますが、接続を作成できるかどうかを調べるチェックは一切行いません。
次に、PasswordSync サーバーのレジストリエントリ例を示します。この例では、デフォルトのレジストリ設定値が含まれていますが、PasswordSync が使用したすべての設定が表示されているわけではありません。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Waveset\Lighthouse\PasswordSync] "reinitIntervalMilli"=dword:0001d4c0 "securityIgnoreCertRevoke"=dword:00000000 "securityAllowInvalidCert"=dword:00000000 "directMode"=dword:00000001 "lhuser"="config" "lhcred"="rsVtQZpa5Ys=" "endpointURL"="http://10.10.10.10:8080/idm/servlet/PasswordSync" "installdir"="C:\\Program Files\\Sun Microsystems\\Sun Identity Manager PasswordSync" "tracelevel"=dword:00000000 "tracemaxKB"=dword:00002710 "tracefile"="C:\\Program Files\\Sun Microsystems\\Sun Identity Manager PasswordSync\\trace.log" |
適切なレベルのトレースを有効していないと、PasswordSync はあまり詳細な接続障害情報のログを記録しません。詳細なトレース情報の詳細を表示するには、「レジストリキーの編集方法」で説明したとおりに PasswordSync レジストリ設定を編集してください。最大トレース情報を出力するように tracelevel 4 を指定し、tracefile 値を書き込み可能ファイルを指すように変更します。例を示します。
"tracelevel"=dword:00000004 "tracefile"="C:\\Program Files\\Sun\\IdentityManager\\PasswordSync\\pwicsvc.log"
このレジストリ設定は、レジストリの <i>reinitIntervalMilli</i> 設定を基に再読み取りされます。このレジストリ設定の再読み取り後、PasswordSync はレジストリに設定されたトレースパラメータに応じて自動的にトレースを開始したり終了したりします。阻止されたそれぞれのパスワード変更については、PasswordSync がそのパスワードを Identity Manager へ転送するために講じた措置のログを記録します。
作成中に接続障害がある場合は、次の状況が考えられます。
このような状況には、それぞれ独自のエラーコードとログエントリ一式が用意されています。Identity Manager は、省略するためにこれらのエントリから日付、タイムスタンプ、およびプロセス番号を削除します。
不正または到達不能な URL エラー。サーバーが到達できない場合、サーバーが実行中でない場合、またはサーバーが正しい応答で応答しない場合などに起こります。
PasswordSync からサーバーとページにアクセスできることを確認します。
サーバーが実行中であること、ファイアウォールとルーターを正しく設定していることを確認します。
アプリケーションサーバーが実行中であること、アプリケーションパスがなくても PasswordSync がエンドポイント URL に接続できることを確認します。PasswordSync がページもエラーも返さない場合は、アプリケーションサーバーが実行されていません。
エンドポイント URL を標準ブラウザで開いて、サーブレットの応答を確認します。com.waveset.util.WavesetException で始まるエラーが表示されない場合は、サーブレットがコンパイルで使用できるかどうか確認します。
PasswordSync のJMS 使用は、クラスパスで使用可能になっている jms.jar を基にしています。正しいファイルを配備せずにエンドポイント URL にアクセスすると、次の例外メッセージが表示されます。
com.waveset.util.WavesetException: A JMS request arrived, but JMS PasswordSync is unavailable. Is JMS jar file available? |
lhuser エントリに格納されている userID に誤りがあると、不正なユーザー名エラーが発生することがよくあります。ユーザーを置き換えるか lhuser レジストリのキー値を有効な userID と置き換えるには、Configure.exe ユーティリティーを使用します。
不正なパスワードエラーは、lhcred エントリに格納されているパスワードが、userID stored in lhuser に格納されている userID と組み合わせて使用されたときに誤っているとよく起こります。パスワードを置き換えるには、Configure.exe ユーティリティーを使用します。ただし、lhcred レジストリキーは手動で編集しないでください。
パスワードエントリエラーのガベージは、レジストリキーが壊れている場合やレジストリキーが手動で編集されている場合によく起こり、これがパスワードエントリのガベージの原因となります。
この状況によって RAEncryptor::Decrypt3DES 内のプロセスがハングし、PasswordSync がそのエントリを複合化できなくなります。 パスワードを置き換えるには、Configure.exe ユーティリティーを使用してください。