Sun Identity Manager 8.1 システム管理者ガイド

アダプタ接続問題をデバッグする

ここでは、よくあるアダプタ接続問題のデバッグ方法について説明します。

このセクションのトピックは、次のように構成されています。


注 –

通常、アダプタクラスの com.waveset.adapter.adapter_classname をトレースすれば、アダプタの接続問題を特定できます。例を示します。

com.waveset.adapter.ADSIResourceAdapter

トレースを有効にする手順については、「Identity Manager サーバーのトレース」を必要に応じて参照してください。


アダプタの認証問題

よくある認証問題には、次のようなものがあります。

Active Sync アダプタの問題

カスタム Active Sync アダプタで最もよくある問題は、フォーム関連のものです。この種のエラーは通常、必須フィールドにパスワードや電子メール情報など必要な情報を入力しなかったために起こります。

Identity Manager は、ビューの最終 XML の後に、フォーム検証エラーをアダプタログに出力します。例を示します。


20030414 17:23:57.469: result from submit (blank means no errors):
 20030414 17:23:57.509: Validation error: missing required field password

Identity Manager は、アダプタログにすべてのメッセージも出力します。このメッセージには、アカウント作成時と更新時、アダプタエラー、スキーママップデータなどが記載されます。

Active Sync リソースアダプタは、最後に処理した変更内容についての情報を SYNC.resourceName XMLData オブジェクトに格納します。

Domino ゲートウェイアダプタの問題

次に、よくある Domino ゲートウェイとアダプタの設定エラーと、この問題の解決手順を説明します。

メインフレームホストアダプタの問題

RACF、ACF2、または TopSecret のホストアダプタが接続を再利用できなかったりキャッシュできないと、ユーザーが頻繁にログインしなくてはならなくなります。これにより、パフォーマンスに悪影響を与えます。この問題は、キャッシュのタイムアウト設定に原因があることがよくあります。

    キャッシュのタイムアウト設定を確認するには、Identity Manager のアダプタ接続プールを次のようにトレースします。

  1. Identity Manager の「Edit Configuration Object」ページから、com.waveset.adapter.HostConnPool#reapConnections メソッドをレベル 4 でトレースします。

    トレースを有効にする手順については、「Identity Manager サーバーのトレース」を必要に応じて参照してください。

  2. アダプタが操作を実行中に、十分な長さの期間のトレースを取り込みます (最低 30-60 分)。

  3. アプリケーションサーバーの stdout のトレース出力またはトレースファイルをレビューして、Info reaping connection エントリを見つけます。

    もしもこのエントリが 30 分おきに 1 回以上発生している場合は、接続が不必要にタイムアウトになっているということです。

    この問題を解決するには、Idle Timeout リソース属性値を上げて、接続が頻繁にリープされすぎないようにします。Idle Timeout 属性値は、接続がログアウトされるまでのアイドル期間を制御します。デフォルト値は 90 秒ですが、これですと新たなログインが頻繁に発生します。

    理想的には、配備環境に合わせて、平均的なアイドル時間より長い値を指定してください。たとえば、Idle Timeout 属性値を 30 分 (1800000 ミリ秒) 以上に調節します。

PeopleSoft アダプタの問題

ここでは、次のような PeopleSoft のアダプタ問題をトラブルシューティングする方法について説明します。

SAP アダプタの問題

SAP or SAP HR Active Sync アダプタから SAP システムへの接続をテストしようとしてエラーが発生した場合は、コマンドウィンドウを開き、インストール先ディレクトリ WEB-INF/lib からこのコマンドを実行します。

java -jar sapjco.jar

sapjco.jar コマンドは、インストールされている SAP Java Connector (JCO) のバージョンと、このアダプタが正しくインストールされているかを表示します。このコマンドは、JavaTM Native Interface (JNITM) の参照先プラットフォーム、および SAP システムと通信している RFC ライブラリも返します。

この参照先プラットフォームのライブラリが見つからない場合は、SAP マニュアルを参照して、SAP Java Connector の正しいインストール方法を調べてください。

UNIX アダプタの問題

ここでは、UNIX アダプタによくある問題をデバッグする方法について説明します。