この Identity Manager 8.1 システム管理者ガイド には、システム管理者が SunTM Identity Manager ソフトウェア (Identity Manager) を実行しているシステムを管理する上で理解しておくべき情報が記載されています。
Identity Manager は、ネットワークまたはインターネット環境に分散したエンタープライズアプリケーションをサポートするソフトウェアインフラストラクチャーとなる、Sun Java Enterprise System のコンポーネントです。Sun Java Enterprise System で提供されているドキュメントをよく読んでください。ドキュメントは、http://docs.sun.com/coll/entsys_04q4 からオンラインで入手できます。
Identity Manager の配備では、Identity Manager Directory Server がデータストアとして使用されるので、製品で提供されているドキュメントをよくお読みください。Directory Server のドキュメントは、http://docs.sun.com/coll/DirectoryServer_04q2 からオンラインで入手できます。
本書は、アプリケーションサーバーとデータベースの管理者、第一線のサポートエンジニア、および Identity Manager を実行中のシステムを管理するパートナーで、Identity Manager パフォーマンスの最適化に関心があり、配備環境で Identity Manager の維持管理を担当している方を対象としています。
Identity Manager 管理者は、次のテクノロジを理解している必要があります。
Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)
JavaTM テクノロジ
JavaServer PagesTM (JSPTM) テクノロジ
ハイパーテキストトランスポートプロトコル (HTTP)
ハイパーテキストマークアップ言語 (HTML)
XML (Extensible Markup Language)
このガイドは、次の章で構成されています。
第 1 章Identity Manager サーバーの設定では、Identity Manager プロパティーの設定方法と Identity Manager サーバーが所定のタスクを実行できるように設定する方法について説明します。
第 2 章ファイアウォール、ロードバランサ、またはプロキシサーバー使用時では、ファイアウォール、ロードバランサ、またはプロキシサーバーを設置した場合、Identity Manager が URL (Uniform Resource Locators) を使用して Identity Manager の使用方法についての情報を記載することを説明します。
第 3 章ログの使用では、監査ログやシステムログで実行する可能性のあるタスクについて説明します。
第 4 章チューニングの実行では、Identity Manager のパフォーマンスを向上させ、パフォーマンス関連の問題をデバッグできるツール、方法、および関連資料について説明します。
第 5 章トレースとトラブルシューティングでは、Identity Manager トレースを使用した問題の解決方法、パフォーマンス問題の解決方法、および本製品コンポーネントのフローを理解する方法について説明します。
第 6 章エラーと例外では、Identity Manager のエラーと例外メッセージについて説明します。
Sun Identity Manager ライブラリには、本書以外にも次のマニュアルがあります。
主な対象読者 |
タイトル |
説明 |
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すべてのユーザー |
Identity Manager の機能の概要を説明しています。製品のアーキテクチャー情報を示し、Identity Manager を Sun のほかの製品 (Sun Open SSO Enterprise、Role Manager など) と統合する方法について説明します。 |
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既知の問題、修正された問題、および Identity Manager のドキュメントセットに記載されていない最新の情報を説明しています。 |
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システム管理者 |
Identity Manager と、Sun Identity Manager Gateway や PasswordSync などのオプションコンポーネントのインストール方法について説明しています。 |
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古いバージョンの Identity Manager を新しいバージョンにアップグレードする方法について説明しています。 |
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システム管理者がインストールした Identity Manager の管理、調整、およびトラブルシューティングを行う際に役立つ情報と手順を説明しています。 |
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ビジネス管理者 |
Identity Manager のプロビジョニング機能および監査機能を使用する方法について説明しています。ユーザーインタフェース、ユーザーとアカウント管理、報告機能などが説明されています。 |
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システムインテグレータ |
Identity Manager を複雑な IT 環境に配備する方法について説明しています。説明している内容は、アイデンティティー属性の操作、データの読み込みと同期、ユーザーのアクションの設定、カスタムブランディングの適用などです。 |
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ワークフロー、フォーム、ビュー、およびルールについて説明し、XPRESS 言語の章が含まれています。 |
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リソースアダプタのインストール、設定、および使用法について説明しています。 |
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Identity Manager Service Provider の配備方法と、ビュー、フォーム、およびリソースの標準 Identity Manager 製品との違いを説明しています。 |
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SPML サポートの設定方法、サポートされる SPML 機能とサポートの理由、およびフィールドでサポートを拡張する方法について説明しています。 |
このドキュメントやほかの Identity Manager のドキュメントに関する訂正や更新は、Identity Manager Documentation Updates の Web サイトに掲載されます。
http://blogs.sun.com/idmdocupdates/
RSS フィードリーダーを使用して Web サイトを定期的に確認し、更新を利用できる場合に通知を受けることができます。サイトを購読するには、フィードリーダーをダウンロードして、ページの右側の「Feeds」の下にあるリンクをクリックします。バージョン 8.0 から、メジャーリリースごとのフィードを利用できます。
このドキュメントでは、サードパーティー URL を参照して、追加の関連情報を提供します。
このドキュメントで取り上げる他社の Web サイトが使用可能かどうかについて、Sun は関知いたしません。Sun は、このようなサイトまたはリソースで得られるあらゆる内容、広告、製品、およびその他素材を保証するものではなく、責任または義務を負いません。Sun は、このようなサイトまたはリソースで得られるあらゆるコンテンツ、製品、またはサービスによって生じる、または生じたと主張される、または使用に関連して生じる、または信頼することによって生じる、いかなる損害または損失についても責任または義務を負いません。
Sun の Web サイトでは、次の追加リソースに関する情報を入手できます。
Sun ではマニュアルの品質向上のため、ご意見、ご要望をお受けしております。
ご意見を送信するには、http://docs.sun.com にアクセスして、「フィードバック」リンクをクリックしてください。オンラインフォームに、マニュアルのタイトルと Part No. を入力してください。Part No. は、マニュアルタイトルページまたは最上部に記載されている 7 桁または 9 桁の番号です。
たとえば、本書のタイトルは「Identity Manager 8.1 システム管理者ガイド」で、Part No. は 821-0780-10 です。
次の表では、このガイドで使用する書体の違いについて説明します。
表 P–1 書体の表記規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 (モノスペース) |
API および言語要素、HTML タグ、Web サイトの URL、コマンド名、ファイル名、ディレクトリパス名、画面上のコンピュータ出力、サンプルコード。 |
.login ファイルを編集します。 すべてのファイルを一覧表示するには、ls -a を使用します。 % You have mail. |
AaBbCc123 (モノスペース太字) |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 |
% su Password: |
AaBbCc123 (斜体) |
書名、新規用語、強調すべき言葉。 実際の名前または値によって置き換えられるコマンドまたはパス名の可変部分。 |
『Identity Manager 8.1 システム管理者ガイド』の第 6 章をお読みください。 これらのオプションは、クラスオプションと呼ばれています。 ファイルを保存しないでください。 このファイルは、install-dir/bin ディレクトリにあります。 |
次の表は、C シェル、Bourne シェル、および Korn シェルの、デフォルトの UNIX® システムプロンプトとスーパーユーザーのプロンプトを示しています。
表 P–2 シェルプロンプト
シェル |
プロンプト |
---|---|
C シェル |
machine_name% |
C シェル (スーパーユーザーの場合) |
machine_name# |
Bourne シェルおよび Korn シェル |
$ |
Bourne シェルおよび Korn シェル (スーパーユーザーの場合) |
# |
Windows のコマンドラインのプロンプトは c:\ です。