Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

コネクタリソースの管理

コネクタリソースとは、アプリケーションまたはモジュールに EIS への接続手段を提供するものです。通常、ドメインに配備するアプリケーションのアクセス対象となる EIS ごとに、コネクタリソースを作成します。

ここでは、以下のトピックに関して説明します。

Procedureコネクタリソースを作成する

新しいコネクタリソースとその JNDI 名を登録するには、リモートモードで create-connector-resource サブコマンドを使用します。

コネクタリソースの作成は動的イベントで、サーバーの再起動は求められません。ただし、パラメータの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。

始める前に

コネクタリソースを作成する前に、まずコネクタ接続プールを作成しておく必要があります。手順については、「コネクタ接続プールを作成する」を参照してください。

  1. サーバーが実行されていることを確認します。

    リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。

  2. create-connector-resource(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースを作成します。

    このサブコマンドのプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。

  3. (省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。

    プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。


例 15–4 コネクタリソースの作成

この例では、jms/qConnPool 接続プールに jms/qConnFactory というリソースを新規作成します。


asadmin> create-connector-resource --poolname jms/qConnPool 
--description "creating sample connector resource" jms/qConnFactory
Command create-connector-resource executed successfully

参照

コマンド行に asadmin help create-connector-resource と 入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。

Procedureコネクタリソースを一覧表示する

作成済みのコネクタリソースを一覧表示するには、リモートモードで list-connector-resources サブコマンドを使用します。

  1. サーバーが実行されていることを確認します。

    リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。

  2. list-connector-resources(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。


例 15–5 コネクタリソースの一覧表示

この例では、既存のコネクタリソースを一覧表示します。


asadmin> list-connector-resources
jms/qConnFactory
Command list-connector-resources executed successfully

参照

コマンド行に asadmin help list-connector-resources と 入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。

Procedureコネクタリソースを更新する

コネクタリソースのプロパティー値を表示および変更するには、 get および set サブコマンドを使用します。

  1. list-connector-resources(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。

  2. get(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースのプロパティーを表示します。

    次に例を示します。


    asadmin> get domain.resources.connector-resource.jms/qConnFactory
    
  3. set(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースのプロパティーを設定します。

    次に例を示します。


    asadmin> set domain.resources.connector-resource.jms/qConnFactory.enabled=true
    
  4. (省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。

    プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。

Procedureコネクタリソースを削除する

JNDI 名を指定してコネクタリソースを削除するには、リモートモードで delete-connector-resource サブコマンドを使用します。

始める前に

リソースを削除する前に、そのリソースに関連付けられているものをすべて削除しておく必要があります。

  1. サーバーが実行されていることを確認します。

    リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。

  2. list-connector-resources(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。

  3. 必要な場合は、コネクタリソースが削除されることをユーザーに通知してください。

  4. delete-connector-resource(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースを削除します。


例 15–6 コネクタリソースの削除

この例では、jms/qConnFactory コネクタリソースを削除します。


asadmin> delete-connector-resource jms/qConnFactory 
Command delete-connector-resources executed successfully

参照

コマンド行に asadmin help delete-connector-resource と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。