Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

監視の設定

デフォルトでは、Enterprise Server の監視サービスは有効になっていますが、各モジュールの監視は有効になっていません。モジュールの監視を有効にするには、モジュールの監視レベルを LOW または HIGH に変更します。監視の必要がないオブジェクトでは、監視レベルを OFF のままにすることもできます。

ここでは、次のタスクを説明します。

Procedure監視を有効にする

enable-monitoring サブコマンドを使用して、監視サービス自体を有効にするか、個々のモジュールの監視を有効にします。監視はただちに有効になります。Enterprise Server の再起動は必要ありません。

set(1) サブコマンドを使用して、モジュールの監視を有効にすることもできます。set コマンドの使用は動的な手順ではないため、変更を有効にするには Enterprise Server を再起動する必要があります。

  1. 現在監視が有効になっているサービスとコンポーネントを確認します。


    asadmin> get server.monitoring-service.module-monitoring-levels.*
    

    この例の出力は、HTTP サービスでは監視が有効でなく (OFF)、その他のオブジェクトでは有効であることを示しています。


    configs.config.server-config.monitoring-service.module-monitoring-levels.web-container=HIGH
           configs.config.server-config.monitoring-service.module-monitoring-levels.http-service=OFF
               configs.config.server-config.monitoring-service.module-monitoring-levels.jvm=HIGH 
  2. enable-monitoring(1) サブコマンドを使用して、監視を有効にします。

    サーバーの再起動は必要ありません。


例 8–1 監視サービスの動的な有効化

この例では、個々のモジュールの監視に影響を与えずに、監視サービスを有効にします。


asadmin> enable-monitoring
Command enable-monitoring executed successfully


例 8–2 モジュールの監視の動的な有効化

この例では、ejb-container モジュールの監視を有効にします。


asadmin> enable-monitoring --level ejb-container=HIGH
Command enable-monitoring executed successfully


例 8–3 set サブコマンドによるモジュールの監視の有効化

この例では、監視レベルを HIGH に設定することで、HTTP サービスの監視を有効にします。変更を有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。


asadmin> set server.monitoring-service.module-monitoring-levels.http-service=HIGH
Command set executed successfully

参照

コマンド行に asadmin help enable-monitoring と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。

Procedure監視を無効にする

disable-monitoring サブコマンドを使用して、監視サービス自体を無効にするか、個々のモジュールの監視を無効にします。監視はただちに停止されます。Enterprise Server の再起動は必要ありません。

set(1) サブコマンドを使用して、モジュールの監視を無効にすることもできます。set コマンドの使用は動的な手順ではないため、変更を有効にするには Enterprise Server を再起動する必要があります。

  1. 現在監視が有効になっているサービスとコンポーネントを確認します。


    asadmin get server.monitoring-service.module-monitoring-levels.*
    

    この例の出力は、web-container http-service、および jvm で監視が有効であることを示しています。


    configs.config.server-config.monitoring-service.module-monitoring-levels.web-container=HIGH
           configs.config.server-config.monitoring-service.module-monitoring-levels.http-service=HIGH
                  configs.config.server-config.monitoring-service.module-monitoring-levels.jvm=HIGH 
  2. disable-monitoring(1) サブコマンドを使用して、サービスまたはモジュールの監視を無効にします。

    サーバーの再起動は必要ありません。


例 8–4 監視サービスの動的な無効化

この例では、個々のモジュールの監視レベルを変更することなく、監視サービスを無効にします。


asadmin> disable-monitoring
Command disable-monitoring executed successfully


例 8–5 モジュールの監視の動的な無効化

この例では、指定したモジュールの監視を無効にします。これらのモジュールの監視レベルは OFF に設定されます。


asadmin> disable-monitoring --modules web-container,ejb-container
Command disable-monitoring executed successfully


例 8–6 set サブコマンドによる監視の無効化

この例では、HTTP サービスの監視を無効にします。変更を有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。


asadmin> set server.monitoring-service.module-monitoring-levels.http-service=OFF
Command set executed successfully

参照

コマンド行に asadmin help disable-monitoring と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。