Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

共通の監視データの表示

monitor サブコマンドを使用して、共通で監視されるオブジェクトについての基本的なデータを表示できます。

Procedure共通の監視データを表示する

monitor サブコマンドの --type オプションを使用して、httplistenerjvmwebmodule などの、データを表示するオブジェクトを指定します。タイプを指定せずに monitor サブコマンドを使用すると、エラーメッセージが表示されます。

サブコマンドの出力は、表形式で続けて表示されます。--interval オプションを使用すると、特定の間隔 (デフォルトでは 30 秒) で出力を表示することができます。

始める前に

監視可能なオブジェクトのデータを表示する前に、対象のオブジェクトで監視を設定する必要があります。「監視を有効にする 」を参照してください。

  1. 監視する監視可能なオブジェクトのタイプを決定します。

    v3 では、jvmhttplistener 、および webmodule を選択できます。

  2. monitor(1) サブコマンドを使用して、監視データを要求します。


例 8–7 共通の監視データの表示

この例では、インスタンス serverjvm タイプの共通データを要求します。


asadmin> monitor --type jvm server

UpTime(ms)                          Heap and NonHeap Memory(bytes)
current                   min        max        low        high       count

9437266                   8585216    619642880  0          0          93093888
9467250                   8585216    619642880  0          0          93093888

参照

コマンド行に asadmin help monitor と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。

共通の監視統計

共通の監視統計について、次の節で説明します。

HTTP リスナーの共通統計

httplistener タイプに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 8–1 HTTP リスナーの共通監視統計

Statistic 

説明 

ec

エラー数。エラー数の累積値です。 

mt

最大時間。要求あたりの最長応答時間です。累積値ではなく、応答時間の中で最大の値です。 

pt

処理時間。各要求の処理にかかった時間の累積値。処理時間は、要求全体での要求処理時間の平均になります。 

rc

要求数。現時点までに処理された要求の累積数。 

JVM の共通統計

jvm タイプに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 8–2 JVM の共通監視統計

Statistic 

説明 

count

JVM マシンでの使用が保証されているメモリー量 (バイト)。 

high

他のリリースとの互換性を維持するために使用されます。 

low

他のリリースとの互換性を維持するために使用されます。 

max

メモリー管理用として使用可能なメモリーの最大サイズ。 

min

起動中のメモリー管理用に JVM マシンがオペレーティングシステムに要求するメモリー量の初期値 (バイト)。 

UpTime

直前の起動日時からの JVM マシンの稼働時間 (ミリ秒)。 

Web モジュールの共通統計

webmodule タイプに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 8–3 Web モジュールの共通監視統計

Statistic 

説明 

ajlc

読み込まれているアクティブな JavaServer PagesTM (JSPTM) テクノロジページの数。

asc

現在のアクティブなセッション。 

aslc

読み込まれているアクティブなサーブレットの数。 

ast

アクティブなセッションの合計数。 

mjlc

読み込まれている JSP ページの最大数。 

mslc

読み込まれているサーブレットの最大数 

rst

拒否されたセッションの合計数。 

st

セッションの合計数。 

tjlc

読み込まれている JSP ページの合計数。 

tslc

読み込まれているサーブレットの合計数。