Logical Domains 1.2 管理ガイド

Procedure仮想ディスクバックエンドを複数回エクスポートする

仮想ディスクバックエンドは、同じ仮想ディスクまたは別の仮想ディスクサーバーのいずれかを介して複数回エクスポートできます。仮想ディスクバックエンドのエクスポートされたインスタンスは、それぞれ同じゲストドメインまたは別のゲストドメインのいずれかに割り当てることができます。

仮想ディスクバックエンドを複数回エクスポートする場合は、排他 (excl) オプションを指定してエクスポートしないでください。excl オプションを指定すると、バックエンドのエクスポートは 1 回のみ許可されます。ro オプションを指定すると、バックエンドは読み取り専用デバイスとして問題なく複数回エクスポートできます。


注意 – 注意 –

仮想ディスクバックエンドが複数回エクスポートされる際は、ゲストドメインで動作中のアプリケーションおよびその仮想ディスクを使用中のアプリケーションが、同時の書き込みアクセスを調整および同期化して、データの一貫性を確保する役割を果たします。


次の例では、同じ仮想ディスクサービスを介して 2 つの異なるゲストドメインに同じ仮想ディスクを追加する方法について説明します。

  1. 次のコマンドを使用して、サービスドメインから仮想ディスクバックエンドを 2 回エクスポートします。


    # ldm add-vdsdev [options={ro,slice}] backend volume1@service-name
    # ldm add-vdsdev -f [options={ro,slice}] backend volume2@service-name
    

    2 つめの ldm add-vdsdev コマンドでは、-f オプションを使用して、バックエンドの 2 回目のエクスポートを強制実行します。両方のコマンドに同じバックエンドパスを使用する場合や、仮想ディスクサーバーが同じサービスドメインに存在する場合に、このオプションを使用します。

  2. 次のコマンドを使用して、エクスポートされたバックエンドを各ゲストドメインに割り当てます。

    ldom1ldom2 には、異なる disk-name を指定できます。


    # ldm add-vdisk [timeout=seconds] disk-name volume1@service-name ldom1
    # ldm add-vdisk [timeout=seconds] disk-name volume2@service-name ldom2